マンションのキッチンリフォーム費用や工数、リフォーム注意点や事例を紹介!
更新日:2023.6.12
「マンションに住んでいるけど、キッチンをそろそろリフォームしたいな…」と思っている方、いらっしゃいませんか?
「せっかくなら憧れのキッチンにしたいけど、お金が足りるか心配…。」という方も多いのではないでしょうか。
もちろん、マンションのキッチンもあなたのご希望通りにリフォームできます。
ただし、マンションは戸建てと違い、規約や構造上の制約があるので注意が必要です。
そこで今回は、マンションのキッチンリフォームについて費用や工数、注意点をご紹介します。
事前に基礎知識を知っておくことで、マンションのキッチンリフォームを不安なく進められます。
ご予算と相談しながら、あなたに合ったキッチンリフォームを実現させてくださいね。
1.キッチンの種類
2.種類ごとのキッチンリフォーム費用や工期
3.マンションでキッチンリフォームを行う際の注意点
4.リフォーム費用を抑えるポイント
5.マンションのキッチンリフォーム実例3選
6.まとめ
1.キッチンの種類
マンションのキッチンリフォームを検討している方は、まずキッチンの種類を知っておきましょう。
キッチンは、主に設置場所と形状によって区別されます。
それぞれの特徴をお伝えするので、ご希望のキッチンはどれに当てはまるか確認してみてください。
1-1. 設置場所
キッチンは、設置場所によって対面型キッチンと壁付けキッチンに分けられます。
ご自身のマンションの間取りや生活スタイルに合わせて、設置場所を考えてみましょう。
◆対面型キッチン
対面型キッチンとは、リビングやダイニングの方を向いて調理できるキッチンのことです。
目の前が開けているので、家族の様子やテレビを見ながら調理できます。
また、開放感があり、おしゃれな見た目のものが多いことから、最近人気が高いタイプです。
具体的には、ペニンシュラキッチンやアイランドキッチンが、この一種にあたります。
ただ、対面型キッチンには、壁付けキッチンに比べて、臭いや汚れが部屋に広がりやすいという難点があります。
調理をする際は、レンジフードのスイッチを忘れず入れる心がけが必要です。
また、キッチン全体がオープンな分、片付いていないことが目立ちやすいです。
総じて設置や管理にかかるコストが、壁付けに比べて高くなります。
◆壁付けキッチン
壁付けキッチンは、壁と向き合って調理するタイプのキッチンです。
対面型に比べて、省スペースで設置できるので、より多くのご家庭で導入しやすいと言えます。
また、油はねなどの汚れが飛び散るリスクは少なく、窓やレンジフードが近くて臭いもこもりにくいため、お手入れの手間がかかりにくいです。
壁向きなので調理に集中しやすいメリットもあります。
一例としては、L型キッチンやI型キッチンです。
ただ、対面型と違い、何かを見ながらは調理を進めにくく、お子さんがいるのであれば毎回後ろを振り返らなければなりません。
加えて、数人で調理したい場合に、立ち位置を変更しにくいのが難点といえます。
1-2. 形状
◆L型キッチン
L型キッチンは、コンロとシンクが直角に配置されたキッチンです。
動く幅が少ないものの、I型キッチンよりも作業スペースが広いのが特徴といえます。
ただ、省スペースが売りの壁付けキッチンの割には、設置にスペースが必要であり、部屋を圧迫しがちです。
また、L字の角部分が使いづらいため、デッドスペースになり、物置になっているご家庭も珍しくありません。
◆I型キッチン
I型キッチンとは、コンロやシンクがすべて一直線に並んでいるキッチンを指します。
多くのご家庭にあるI型ですが、設置は最も省スペースで、動く範囲が少なくていいのも魅力です。
ただ、数人で調理する時は、立ち位置を交代しにくいのが難点といえます。
◆アイランドキッチン
アイランドキッチンは、対面型の中で、台の両端が壁についていないものを言います。
非常におしゃれで開放感があり、大人数でキッチンを囲んでも支障がないほど、動きやすい作りです。
ただ、設置するには部屋のスペースを多く必要とします。また、さまざまな設備を入れるために設置できる場所は限定的です。
さらに、デザインが洗練されたハイグレードなものが多いので、設置する費用が高くなります。
◆ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチンとは、対面型のキッチンの中でも、台のどちらか一方が壁についているものを言います。
マンションで対面型キッチンを採用する場合、多いのが当タイプです。
リビング・ダイニングと対面でコミュニケーションが取りやすいので、ご家族でお住いの方は調理中でも家族との時間を楽しめます。
両端が壁に接しないアイランドキッチンに比べて、間取りの制約を受けにくいのがメリットです。
ただ、開放感がある分、手元やキッチン周りの汚れが目立ちやすくなります。
また、キッチンの臭いや音がリビング・ダイニングに入り、じゃまに感じることも多いです。
2.種類ごとのキッチンリフォーム費用や工期
キッチンの種類によって、リフォームにかかる費用や工数は異なります。
キッチンリフォーム費用の相場は、一般的に100〜150万円です。ただ、配置を変更すると250万円、種類も配置も変更すると合計で400万円程度かかります。
また、リフォームの際にキッチンの種類や配置を変える場合には、リフォーム工数も増えます。キッチン本体の交換では3〜4日、全体のリフォームとなると1週間以上かかるのが相場です。
以下では、キッチンの種類別に詳しく紹介しています。ご希望のキッチンタイプとご予算、完成させたい時期などを見ながら、どれがいいか検討してみてください。
2-1. L型キッチン
L型キッチンをリフォームする場合の費用は、90万円が相場です。
よりグレードの高いものを選ぶと、100〜150万円かかることもあります。
中には200万円必要なハイグレードなものや、他のタイプへのリフォームを希望する場合は、費用がかさむので注意しましょう。
2-2. I型キッチン
I型キッチンをリフォームする場合の費用は、70万円が相場です。
高いもので100万円近くかかることもあります。
最もリーズナブルにリフォームできますが、他のタイプのキッチンから変更する場合、費用が膨らむので知っておきましょう。
2-3. アイランドキッチン
アイランドキッチンをリフォームする場合の費用は、120万円が相場です。
よりハイグレードなものでは、180万円かかることもあります。
配管の位置や、リフォーム前のキッチンタイプによっては、さらに費用がかさむ可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
2-4. ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチンをリフォームする場合の費用は、100万円が相場です。
アイランドキッチンほどではないですが、120万円程度かかることも珍しくありません。
壁付けキッチンに比べて、収納や食洗器など付けられる設備も増えるため、費用は高くなりやすいと言えます。
3.マンションでキッチンリフォームを行う際の注意点
マンションでキッチンリフォームを行う際には注意すべき点があります。
マンションの場合、一軒家と違ってリフォームにある程度の制約を伴うことが多いです。
快適なリフォーム後の生活を送るためにも、事前の確認を怠らないようにしましょう。
以下で詳しく紹介していきます。
3-1. マンションの管理規約を確認しましょう
マンションの管理規約は必ず確認しましょう。
そもそもリフォームが認められていないマンションもあります。
また、リフォームはできてもキッチンの配置は変えられない場合があるので、この際に詳しくチェックしておくのがおすすめです。
違反した場合、マンション管理側からの訴訟・賠償請求につながる可能性もあります。
あなたのお住まいのマンション管理会社に問い合わせてみると、早く解決するかもしれません。
3-2. 排水管の位置や電力量にも注意が必要
マンションのキッチンリフォームとなると、排水管の位置や電力量は個人で変えられない場合があるため、事前の確認が必要になります。
特に気を付けるべきなのは、キッチンの種類や配置を変える場合です。
給排水の配管はシステム上、設置場所を大きく変えるのが難しいケースが多く、マンションのキッチンリフォームにおける1つの壁となります。
また、電力量が調整できなければIHコンロを導入したい場合でも、お住いのマンションでは供給電力不足で対応できないこともあるのです。
これらは入居の際にもらうマンションの契約書に書いてあることが多く、すぐに確認できます。
それでも不明な時は、現段階でマンションの管理会社に問い合わせておくのがおすすめです。
3-3. 近隣への配慮はお忘れなく!
リフォームにあたって近隣への配慮は、絶対に忘れてはいけません。
工事に伴う騒音や振動などが原因で、ご近所トラブルに発展するリスクがあるからです。
リフォームでご自身の生活が快適になっても、ご近所さんとの関係が悪くなっては元も子もありません。
リフォームに伴う作業音が出ると前もって伝えておきましょう。
4.リフォーム費用を抑えるポイント
リフォームにむけてある程度の準備はしていても、なるべくお金はかけたくないですよね。
ここでは、リフォーム費用を抑えるポイントをお伝えします。
ポイントを確実に押さえて、少しでもお得にリフォームを進めましょう。
4-1. メーカーの在庫品を選ぶ
リフォームするキッチンの本体は、メーカーの在庫品を選ぶことで抑えられます。
つまり、最新型にこだわらない方が安く済むということです。
たしかにハイグレードキッチンは、見た目もおしゃれで便利なため、多くの方が憧れます。一方で価格が高く、導入費用がふくらみがちです。
最新のものにこだわりすぎると、余分なお金を払うことにつながるので、まずあなたが必要とする機能や設備をはっきりさせる必要があります。
あとは予算とのバランスを考えて、最適なものを選んでください。
4-2. リフォームする箇所を絞る
リフォームを丸ごと行うと費用もそれだけ高くなります。
古くなっていないため不自由なく使える場合や、機能として十分なので交換の必要がない場合は、問題ない部分をリフォームしないという選択肢を取るのが有効です。
もし交換が不要な部分があるなら、一部だけリフォームすることで費用をかなりカットできます。
たとえば、ガスコンロからIHコンロに切り替えたいけど、埋め込みの食洗器は問題なく使えているからそのままでいい場合などです。
もちろん、コストをなるべく抑えるために必要最小限にするのもいいですが、なかなか訪れないキッチンリフォームの機会でもあるので、必要・不要の基準を明確にしてリフォーム箇所を選びたいですね。
4-3. 見積もりは複数社に依頼する
リフォームの見積もりは、複数社に依頼するとコストを抑えやすいです。
見積もりを複数社に依頼することを「相見積もりを取る」といいます。
施工会社によって、リフォーム費用は異なるので、ある程度リフォームの希望条件が揃ったら相見積もりを依頼しましょう。
これにより、プランに応じた妥当な金額が把握できるだけでなく、価格や条件などの交渉までできるかもしれません。
適正な相場料金を知るためにも、相見積もりを取っておきましょう。
5.マンションのキッチンリフォーム実例3選
ここでは、弊社が手掛けたマンションのキッチンリフォーム事例を3つ紹介します。
以下は、リフォーム費用50万円〜150万円の事例です。
価格別に紹介するので、ぜひ参考にしていただき、リフォームのイメージを膨らませてください。
5-1. 50万円~100万円のキッチンリフォーム事例①
こちらの事例は、キッチンの交換をしたいとのご要望をいただき、同じ形のものを選びながら工事いたしました。
採用したキッチンはNITTOのI型キッチンです。
以前よりも非常にキレイな状態へ生まれ変わりました。
価格 | 60万円(税込) |
家屋形態 | マンション |
築年数 | 30年 |
工事期間 | 1週間 |
施工事例はこちら▼▼
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
5-2. 50万円~100万円のキッチンリフォーム事例②
築35年を迎えるにあたり、ボロボロのキッチンをリフォームしたいとのご要望をいただきました。
特に、キッチン後方の壁を解体し、ダイニングとリビングを一体化させたいというご希望もありました。
そこで、ショールームにお連れし、ノーリツのシステムキッチン「レシピア」をお選びいただきました。
こちらのキッチンはさわやかなホワイトカラーで、わずかな費用ながら1センチ刻みでオーダーサイズが注文できる特徴を持っています。
お客様が長年叶えたかった間取りを実現させていただきました。
価格 | 98万円(税込) |
家屋形態 | マンション |
築年数 | 35年 |
工事期間 | 1週間 |
施工事例はこちら▼▼
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
5-3. 100万円~150万円のキッチンリフォーム事例
こちらの事例は、シンプルで使い勝手のいいIHコンロのキッチンにしたいとのご要望をいただきました。
キッチンのメーカーは問わないとのことで、パナソニックのリビングステーションSのトリプルIHをご提案いたしました。
価格 | 120万円(税込) |
家屋形態 | マンション |
築年数 | 6年 |
工事期間 | 2日間 |
施工事例はこちら▼▼
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
6.まとめ
いかがでしたか?今回はマンションのキッチンリフォームについての注意点をまとめました。
マンションのキッチンリフォームではお住いのマンションの規約を確認したり、隣人への挨拶をきちんとすることが大切です。
ご希望のキッチンリフォームを実現させ、快適に過ごせるといいですね。
水周りリフォーム館でもキッチンリフォームを承っております。
キッチンのリフォームをお考えの方は、お気軽にご相談くださいね。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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