マンションリフォームをお考えの方へ
マンションは戸建て住宅とは違い、一つの建物を複数の世帯で所有しています。したがって通常のリフォームに加え次の様な点に注意する必要があります。
リフォーム可能な部分かどうか確認する
マンションは専有部分と共有部分に分かれています。個人でリフォームできる部分は専有部分のみとなります。 共有部分には階段や廊下の他、建物の構造に関る部分やメインの給排水管更に、玄関ドアやサッシ・バルコニー・専用庭なども含まれます。 構造上の問題や緊急時の避難経路確保の問題等の安全面での問題や、美観上の問題が関わってくるため、原則として共有部分のリフォームは個人の判断で行うことができないので注意が必要です。
マンション毎のルール(管理規約など)を 予め管理組合に確認する
リフォームする前には必ず管理組合への事前相談を行ってください。 リフォーム可能範囲の確認、遮断等級の確認などルールや届出の必要性を確認するための相談も勿論ですが、組合によっては、建築時の図面を保管している場合があります。 図面があれば、ある程度必要な工事、可能な工事を判断できますので、よりスムーズなリフォームができるでしょう。
同一階や上下階など 近隣住民の方々への配慮を忘れずに!!
同じ建物に複数の方が居住されるマンションでは、リフォームする際に、他の居住者への配慮が必要です。同一階や上下階の方への騒音の問題だけでなく、共有のエレベーターを使用した搬入・搬出では全ての住民の方にご不便をお掛けする可能性があります。管理組合やリフォーム業者と相談し、リフォーム期間と作業時間の告知を掲示する事と、最低限上下階、同一階の方へは予めごあいさつにうかがいましょう。
水周りの位置変更が伴う工事には 特に注意が必要!!
水周りの大幅な移動の際には、排水の勾配が関わってくる可能性があります。 戸建住宅と違って、マンションの場合は勾配のとれる範囲が小さいため、制約が生じる可能性があります。また給水・給湯管が古く壊れやすくなっている場合には、漏水の危険があるため、給水・給湯管全体のリフォームが必要となる場合もあります。ですから水周りの位置変更を伴う工事の場合には、特に注意が必要です。