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ヒートショックは「家の性能」が原因だった!浴室・脱衣所・トイレから始める、費用対効果最高の断熱リフォーム

 

はじめに

今回はヒートショックについて解説していきます 。冬の寒い時期に感じる「ヒヤッ」とか「ゾワッ」とした感覚は、単なる不快感や「年のせい」ではありません。実はこの現象もヒートショックの一部なのです。実はこのヒートショック、ご自宅の「家の性能」特に断熱不足が原因で、命に関わる深刻なリスクを引き起こしている可能性があるのです。

この記事では、ヒートショックが起こる原因やその危険性、そして明日からできる簡単な対策から、根本的なリフォームによる対策まで、専門家として分かりやすくお伝えします 。特に中古戸建てでは、日本の住宅の40%以上が断熱されていないという傾向があるため、注意が必要です 。このコラムを参考に、ご自身の健康とご家族の命を守るための対策を考えてみてください。

第1章:ヒートショックの衝撃的な実態と、その真の原因

この章では、ヒートショックが引き起こす命の危険について、具体的な死亡事故の統計データを基に解説します。入浴中の事故が交通事故よりもはるかに多いという衝撃的な事実を提示し、ヒートショックが身近な脅威であることを伝えます。

1.1 死亡事故データが示す「静かなる暗殺者」の正体

ヒートショックは、温度の急な変化が体に与えるショックのことです 。急激な温度差は、血圧の大きな変動を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす可能性があります 。最悪の場合、死に至ることもあるのです

ヒートショックによる高齢者の死者数は年間7,000人を超えます 。消費者庁の調べでは、高齢者の不慮の事故による死因として、不慮の溺死及び溺水が上位に挙げられており、その7割は浴槽での溺水です 。これは、まさに入浴中にヒートショックを引き起こし、浴槽で意識を失ったと考えられています 。2018年には7,088人の死亡が報告されており、これは交通事故よりも多い結果となっています 。東京都でも、2019年に検案の対象となった人のおよそ1,400人が入浴中の死者だったと報告されています

1.2 なぜ家の中でヒートショックは起こるのか?

ヒートショックが起こる原因は、急な温度変化です 。人間の体は、寒い場所では体内の熱を逃さないように血管を細くして血流の量を減らし、血圧が上昇します 。反対に暑い場所では、熱を逃がすために血管が広がり、血圧が低下します 。家の中では、暑いところから寒いところそしてまた、暑いところに移動するとヒートショックが起こる可能性があがります。

つまり、自宅でも、暖房の効いた部屋から「浴室」「脱衣所」「トイレ」といった寒い場所へ移動するときには注意が必要です 。「廊下」も忘れてはいけません。

10度以上の温度差がある場所への移動は、特に気をつけなければいけません 。体が「寒っ」と小刻みに身震いする現象は、すでにヒートショックが起きている危険信号なのです

また、ヒートショックは冬というイメージもありますが、温度差がある限り夏にも起こる可能性があることを忘れてはいけません。

第2章:真犯人は「家の性能不足」という病

この章では、ヒートショックの根本原因が、住宅の断熱性能にあることを、日本の住宅の歴史的背景から説明します。古い住宅が建てられた時代の基準と現代の基準を比較し、なぜ今の家が寒いのかという疑問に答えます。

2.1 30年前の「常識」が、現代の「非常識」

ヒートショックの根本的な原因は、住宅の性能不足にあります。日本の住宅5,500万戸のうち、次世代省エネ基準(平成11年基準)をクリアしているのはわずか5%に過ぎません 。特に中古戸建ての40%以上は断熱がなされていないというデータもあります 。2025年現在、省エネ基準への適合義務化もされて、日本の住宅に対する意識は変わりつつあります 。特に中古住宅でヒートショックを防ぐためには、根本的な断熱対策を見直す必要があるのです

2.2 最大の熱泥棒「アルミサッシの窓」

家の中の熱は、窓から50%以上も流出していると言われています 。窓やサッシの交換、インナーサッシの設置は、効果が一番分かりやすい対策です

熱は少しの隙間や熱伝導しやすい部材から伝わってきます 。特に、古い住宅に多いアルミサッシは、熱伝導性が高いため、冬は外の冷たさをそのまま室内に伝えてしまい、結露の原因にもなります。

2.3 ヒートショックの危険地帯「水回り」に潜むリスク

ヒートショックは入浴時に発症することが多いと分かっています 。冷気に包まれた脱衣所や浴室から、熱い湯船に浸かることで、ヒートショックが起こるのです

  • 脱衣所・浴室: 脱衣所や浴室が寒いと感じる場合は、シャワーで先に浴室を暖めたり、暖房機器を取り付けることがおすすめです 。また、1番風呂は避け、2番目以降に続けて入ることで浴室内を暖めておくのも一つの方法です

  • トイレ: ヒートショックは入浴時以外にも、実はトイレでも起こりやすいのです 。日本の住宅のトイレには暖房が付いていないことが多く、便座が冷たいと、座るときにヒートショックを起こす可能性があります

この2箇所は特にヒートショックが起こりやすい場所になります。日常体を守ってくれている衣服を脱ぐという動作がポイントとなります。また、裸足で歩く廊下や、日常的には利用していない部屋への移動時に注意が必要となります。

第3章:「耐える家」から「命を守る家」へ ― 具体的な対策と賢いリフォーム

この章では、根本的なリフォームだけでなく、日々の生活で簡単に実践できるヒートショック予防策を具体的に紹介します。自分だけでなく家族も協力することの重要性を伝えます。

3.1 明日からできる!いますぐ始める予防策

ヒートショックを予防するための対策は、ご本人だけでなく、ご家族も考慮することが重要です

  • 家族への声かけ: 入浴前には家族に一声掛けておく習慣を身につけてください 。もしもの状況に備え、ご家族がすぐに気づけるようにしましょう

  • 温度差をなくす: 脱衣所や浴室を事前に温めておくことで、急激な血液の変動を防ぐことができます

  • 湯温・入浴時間を管理する: 湯温は41℃以下に設定し、長湯は避けることが望ましいです 。また、湯量は胸の下ぐらいを目安にしましょう

  • 食後・飲酒後・服薬後はNG: 食後や飲酒後は血圧が低下するため、入浴は避けてください

  • 水分補給: 入浴時は汗をかくので、入浴前後に水分補給をしてください 。冬場は温かい飲み物を飲むのもおすすめです

  • ゆっくり行動する: 浴槽から出るときは、ゆっくりと立ち上がることが大切です 。また、手足の末端から徐々に身体の中心に向かってかけ湯を行うなど、体をゆっくりと温めましょう

  • 夏場の対策も: ヒートショックは夏場にも起こり得ます 。炎天下の屋外から涼しい屋内へ入ったときにヒートショックになるケースも考えられます 。冷房の設定温度を必要以上に下げないことや、ストールなどを羽織って温度差を緩和するのも効果的です

3.2 根本から解決する「断熱リフォーム」

ヒートショック対策のカギは「寒暖差をなくすこと」です 。根本的な対策は、建物全体の断熱性能を上げるリノベーションが望ましいですが、費用が高額になるのが事実です

3.2.1 費用対効果最高の「水回り関連の断熱リフォーム」

より現実的な解決策として、浴室、脱衣所、トイレといった、ヒートショックが起こりやすい場所からリフォームを始めるという方法があります。

  • 浴室暖房の設置: 浴室暖房を設置すれば、入浴前に浴室を暖めることができます 。設置費用は5万〜15万円が目安です

  • 脱衣所やトイレに暖房を設置: 脱衣所の暖房設置は3万〜5万円が目安で、浴室暖房より安価です

  • 暖房便座の設置: トイレの便座が冷たいと、座ったときにヒートショックを起こす可能性があるため、暖房便座や温水洗浄便座の設置も有効です 。設置費用は2.5万〜10万円が目安です

  • 断熱リフォーム: 窓や床、天井、外壁などの断熱リフォームは、住宅内の温度を均一に保つのに効果的です 。特に窓からの熱の流出は大きいため、窓の交換やインナーサッシの設置は、効果が分かりやすいリフォームです

3.2.2水回りリフォームの際に「ゾーン断熱改修を」行う

「ゾーン断熱改修」とは、家全体をリフォームするのではなく、生活の中心となる特定のエリア(バイタルゾーン)を、それ以外の空間から完全に切り離し、その中に高性能な「もう一つの家」を創り出すという、戦略的な断熱リフォームの事です。

特徴
この改修は、家全体を断熱するリフォームとは異なり、費用を抑えながら断熱効果を最大化することを目的とし、特に以下のような特徴とメリットがあります。
• 「入れ子構造」の思想:ロシアのマトリョーシカ人形のように、既存の大きな家の中に、コンパクトで高性能な生活空間をすっぽりと包み込むイメージです。これにより、中途半端な部分断熱では解決できない、家全体の根本的な寒さや暑さの問題に対応します。
• 「バイタルゾーン」への集中投資ができる:お子様の独立などで使わなくなった部屋が増え、大きな家が重荷になっている家庭において、限られた予算を、リビング、寝室、水周りといった、実際に多くの時間を過ごし、健康リスクが高い「バイタルゾーン」に集中してリフォーム費用をかける事ができます。

ポイント
• 「6面+境界」の完全攻略:単なる壁だけでなく、生活の中心エリアを一つの箱と捉え、その床、壁4面、天井の「6面」を完璧に断熱・気密し、さらに非断熱部との「境界」を制圧する技術が核心です。
• 「気流止め」の徹底:断熱材を入れるだけでは不十分であり、壁の中を縦横無尽に走る「見えない空気の流れ(気流)」を完全に止めることが、全ての断熱工事の成否を決めるとされています。
これにより、光熱費の無駄を削減し、特に冬場のヒートショックのリスクを激減させる「最高の予防医療」としての健康投資にもなります。
「ゾーン断熱」は、単に一部を断熱する「部分断熱」とは異なり、空間全体をシステムとして捉え、バイタルゾーン(日常移動する動線)に費用対効果の高い「集中投資」として、これからの人生の健康を実現するものです。

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3.2.3 賢く使う「補助金(助成金)」

ヒートショック対策のためのリフォームには、国や自治体から助成金(補助金)が出る場合があります 。補助金を活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。

 

おわりに

ヒートショックは「家の性能」という病が引き起こす、避けられる悲劇です。この問題に向き合うことは、単に「快適な家」を手に入れること以上に、大切なご家族の命と健康、そして将来の安心を守ることにつながります。

この記事が、ご自身の住まいについて改めて考えるきっかけとなり、賢い選択をするための知識の一助となれば幸いです。

 

 

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