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浴室リフォーム

LIXIL(リクシル)のリデア(アライズ後継)の特徴や機能、価格についてくわしく解説!

LIXILリデアの特徴や機能

更新日:2023.5.17

キッチンやトイレなど水周りに関する製品を多く販売するなど、暮らしに関係する商品を世に送り出すLIXIL(リクシル)。そのLIXILではユニットバスのシリーズをいくつか手がけていますが、その中の1つにリデアがあります。

『リデア』は2022年春から発売されたシリーズで、それまであった『アライズ』の後継となります。

この記事ではリデアの特徴やリデアの機能、価格、実際にリデアを活用してリフォームした事例をまとめています。
<目次>
1.リデアのタイプごとの特徴
2.リデアの機能
3.浴室をリデアにするメリット
4.リデアの価格帯
5.リデアの施工事例
6.まとめ

1.リデアのタイプごとの特徴

 

ユニットバスのシリーズ「リデア」には4つのタイプがあります。

価格帯のリーズナブルな順に紹介すると

1.Cタイプ(定価83~132万円)
2.Mタイプ(定価108~157万円)
3.Bタイプ(定価122~153万円)
4.Hタイプ(定価138~166万円)

この4つのタイプの特徴についてそれぞれご紹介します。

 

1-1.Cタイプ

LIXILリデア Cタイプ

Cタイプは最もリーズナブルな構成で、標準仕様から保温浴槽「サーモバスS」や保温フロア「キレイサーモフロア」、スライドバー式シャワーフックが外れているなど、シンプルな仕様となっています。

ひとり暮らしでもキレイなお風呂空間は大事にしたいという方に、おすすめしたい商品です。

1-2.Mタイプ

リデアMタイプ

Mタイプは、お風呂に入る時もあればシャワーで済ませる時もあるというように、必要に応じてどちらも利用する人たちにおすすめのタイプです。お風呂に浸かる際にゆっくりとできるような仕様が設けられている一方で、シャワーでも快適に利用できるよう、シャワーの仕組みをいくつも用意し、好きなように選ぶことができます。

平日は帰りが遅く、シャワーで済ませる一方、休日は時間をかけてゆっくりとお風呂に浸かりたい方におすすめであり、お風呂もシャワーもそれぞれ楽しめるのが特徴的です。

1-3.Bタイプ

リデアBタイプ

Bタイプは常にお風呂に浸かることを念頭に置いたタイプです。浴槽などを重視した仕様になっており、洗い場で体を洗い、その後に浴槽へという流れを作り出していくことができます。お風呂に浸かっている時間を大切にしたい方におすすめです。

かといって、シャワーを利用する場合を軽視していることはなく、シャワーも使いやすくなっています。

1-4.Hタイプ

リデアHタイプ

HタイプはBタイプとは反対に、シャワーの利用をメインにした人向けのタイプとなっています。BタイプやMタイプにないような高性能なシャワーを採用しているなど、シャワーをよく利用する人にとって利便性の高い仕様になっているのが特徴的です。

浴槽なども使いやすくなっていますが、バランスをシャワー寄りにしているタイプといっていいでしょう。

 

2.リデアの機能

4つのタイプはお風呂寄り・シャワー寄り・兼用と分かれていますが、それぞれのタイプには魅力的な機能が色々と存在します。ここでは4つのタイプで装備されている機能についてご紹介します。

まずはほぼすべてのタイプで標準仕様となっている機能です。

2-1.多くのタイプで標準仕様の機能

◆サーモバスS

サーモバスs

サーモバスSはお風呂の温かさが長く保たれるように設計された浴槽です。
家族で暮らす場合、最初に入った人が感じる温度と最後に入る人が感じる温度には大きな違いがあります。

LIXILの調査では、42度で入れたお風呂が4時間後には7度近く下がり、35度まで下がってしまいます。35度といえばぬるま湯レベル。たとえ浴槽にふたをしていたとしても、熱はどんどん逃げていき、追い焚きをしなければ温かくならず、再びお湯を足すなどのことが必要になります。これだと電気代や水道代が余計にかかることにもなるため、経済的とは言えません。

サーモバスSを利用すれば、4時間後に計測しても40度程度までしか下がりません。42度はやや熱めのお風呂で、40度がちょうどいい湯加減とされているので、どの段階で入っても追い焚きの必要もなく、余計にお湯を入れる必要がないため、エコかつ経済的です。浴槽部分、浴槽に乗っけるフタの部分に使う保温材を改良し、できるだけ熱を逃がさないような設計になっています。最後に入る人まで温かいお風呂が堪能できることが大きなコンセプトです。

こちらはH,B,Mタイプで標準仕様、Cタイプではオプションで付けられる機能です。

◆パッとくるりんポイ排水口

LIXIL くるりんポイ排水口

お風呂掃除のときに「排水口の掃除が憂鬱だ」と感じる人は多いのではないでしょうか。

髪の毛や垢、シャンプーのカスなどが詰まってしまい、お湯の流れが悪くなることもありますよね。

リデアでは排水口の中で渦を起こす「パッとくるりんポイ排水口」を起用しており、従来の排水口より汚れが溜まりにくい特殊な構造になっています。

お湯を抜くときに渦を起こすことでゴミをまとめやすくし、お湯が抜けたあとはまとまったゴミを捨てるだけで簡単に掃除が可能です。

こちらはすべてのタイプで標準仕様です。

◆キレイサーモフロア

キレイサーモフロア

冬場のお風呂で何が一番嫌かといえば、それは突然の冷たさです。お風呂場と脱衣場のヒートショックで命を落としてしまう人もいますが、お風呂場の床が冷たいことでのショックも当然あります。床から熱が逃げていく分、床が冷えやすくなることがあります。この状態を避けることができるのがキレイサーモフロアです。

キレイサーモフロアでは床に断熱層があるため、熱がとどまりやすくなります。とどまりやすくなるということは熱が逃げにくいため、冷たさを感じにくくなるというわけです。そしてキレイサーモフロアの性能は冷たさを感じにくくさせることだけではありません。床の掃除がしやすいのもキレイサーモフロアの特徴です。

キレイサーモフロアの表面部分は特殊な加工をしており、油をはじきやすくさせています。人間の皮脂汚れなどぬめりがつきやすい床に下降がなされていることで皮脂汚れなどが流れやすくなっており、スポンジで掃除をするだけで簡単に汚れが落ちます。ぬめりがあると滑りやすくもなりますが、キレイサーモフロアであれば滑りやすい心配もなくなります。

こちらはH,B,Mタイプで標準仕様、Cタイプではオプション機能となっています。

◆まる洗いカウンター

まる洗いカウンター

まる洗いカウンターは、文字通りカウンターを丸洗いすることができるのが特徴的です。カウンターにシャンプーやコンディショナーなど様々なものを置く人がほとんどですが、それらを利用する際にこぼれてしまい、放置することで汚れになってしまうことがあります。また、カウンターの裏側まで掃除が行き届かないケースも。

まる洗いカウンターはカウンターを外せるのでカウンターを両面掃除できるほか、カウンターがある壁なども楽に掃除することが可能です。またカウンターを折りたたむことが可能なので、広々とお風呂を利用することもできます。

こちらはH,B,Mタイプで標準仕様です。

 

2‐2.Hタイプ特有の機能

つづいてはリデアで最も高価格帯の「Hタイプ」特有の機能のご紹介です。

◆ボディハグシャワー

ボディハグシャワー

ボディハグシャワーは、2本の棒状のシャワーからお湯が出てきて、身体を包み込むように浴びることができる仕様になっています。通常のシャワーだとお湯を浴びられる面が限られるため、シャワーだけで身体を温めるには時間がかかります。ボディハグシャワーなら身体全体にお湯を浴びせられるため、すぐに温まることができます。
お湯が出るノズルは10個あり、その10個から一斉にお湯が出てくるため、身体全体をカバーできます。ノズルや高さ、アームの角度なども調整できるので、立って使う場合、座って使う場合いずれにおいても対応可能です。シャワーで済ませたい人に重宝される代物です。

こちらはHタイプの標準仕様です。

 

◆シャワーシステム(OG1)

シャワーシステム

シャワーシステム(OG1)は、頭上にシャワーヘッドがあるオーバーヘッドシャワー、シャワーヘッドを手でつかんでる変えるハンドシャワーそれぞれを利用できます。デザイン的にとてもおしゃれな仕様になっており、まるでホテルのお風呂のような感覚で日々利用できることが特徴的です。

シャワーシステム(OG1)はデザイン性を重視したい場合におすすめであり、お風呂場をスタイリッシュな場にするには最適なアイテムと言えます。

こちらはHタイプのみにつけられるオプションとなっています。

 

2-2.オプション機能

つづいてはHタイプ以外にも付けられるオプション機能についてご紹介します。

どの機能もプラスアルファの特徴があり、生活を豊かにしてくれる機能なのでぜひお好みに合わせてご検討ください。

◆おそうじ浴槽

お掃除浴槽

お掃除浴槽はスイッチ一つで入浴後の排水から浴槽内の洗浄まで行ってくれる機能です。この機能を毎日仕様することで、手洗いは二週間に一回程度に回数がへり、お掃除がぐんと楽になります。

専用アプリから遠隔操作で使用することもできます。

こちらは4つすべてのタイプでオプションとして装備できます。

◆マグネットシェルフ

マグネットシェルフ

マグネットシェルフは、好きな場所に収納スペースを確保できるのがポイントです。マグネットタイプなので、使いやすい場所に設置できるため、例えば背が高い人が立ってシャワーを浴びる際に高い位置に設置することができるほか、座りながら体を洗いたい場合にボディソープを低い場所に置くこともできます。

また掃除道具を側面に置いておきたい場合や半身浴用にドリンクを置きたい場合など、マグネットシェルフを利用すれば、マグネットシェルフで一旦スペースを確保し、事が済めば片付けることも可能です。

マグネットシェルフ180WはH,Mタイプでの標準仕様ですが、その他のサイズはH、M、Cタイプでオプションとして付けられます。

 

 

3.浴室をリデアにリフォームするメリット

メリット

ここまでリデアの機能や特徴をご紹介してきましたが、浴室リフォームの際にリデアを活用してリフォームするメリットにどのようなものがあるのか、ご紹介します。

3-1.日々の掃除のしやすさ

今回ご紹介したリデアの機能はあくまでも一部であり、他にも様々な機能があります。中でも「キレイサーモフロア」を始め、「おそうじ浴槽」や「パッとくるりんぽい排水口」も利用できるため、毎日のお掃除がとてもしやすく、重労働になりにくいのがリデアの大きな特徴です。

例えばおそうじ浴槽であれば、毎月1回市販されているお風呂用洗剤を補充しておけば、スイッチを押すだけで浴槽の掃除を行います。手洗いも定期的に行う必要こそありますが、その頻度を減らすことができます。毎日忙しく、お風呂掃除の時間をなかなか確保できない方たちにとって、掃除がしやすいことは大きなプラスとなるでしょう。

お風呂は綺麗に使いたいものですが、これらの機能が備わっていれば、簡単に行える手間をかけるだけで毎日綺麗な状態を維持できるのがリデアの魅力と言えます。

3-2.高い保温効果

最近のユニットバスは天井や壁などに保温材を多く配置するなど、保温効果の高さが売りになっており、冬場だと寒くなりがちなお風呂がユニットバスに切り替えることで冬でも温かいお風呂になります。

リデアの場合は浴槽全体を保温する「あたたかパック」を始め、断熱層を設けることで寒さが感じにくい状態になっている「キレイサーモフロア」など足を踏み入れたら冷たさを感じてしまうような状況を打開しています。

冬場のお風呂はヒートショックが起こりやすく、思わぬ形で命を落とすケースも見られます。ヒートショック対策を行うにもリデアの導入はおすすめであり、夜遅くに帰宅してお風呂に入っても温かい状態を保つことも可能です。

3-3.IoTとの連携

ユニットバスもIoTの活用が期待されており、リデアではIoTとの連携が行える機能がいくつも備わっています。リデアにあるIoTホームリンクサービス「ライフアシスト2」は、スマホ1つで家の中はもちろん、家の外からでも操作を行うことが可能で、換気乾燥暖房機や洗面室暖房機、おそうじ浴槽の動作などを扱えます。

「ライフアシスト2」は入浴準備を始める時間を事前に設定することも可能で、いつお湯を張るか、掃除を行うかをセッティングできます。ですので、家族で遠出をしている時に浴槽を洗う、仕事場から家路につく際にお湯を張るなど、便利に活用できるのが特徴的です。

他には浴室の内部が一定の温度以下だった場合はヒートショック予防通知がスマホに届き、暖房をオンにするように促すほか、Amazonのアレクサと連動させ、音声操作でお湯を沸かすこともでき、IoTとの連携の素晴らしさを実感できます。

 

4.リデアの価格帯

価格帯

ここまでリデアの機能などをご紹介してきましたが、やはり気になるのはリデアの価格帯であり、どのタイプが安く収まるのかなど、金銭的な要素です。

LIXILリデアのタイプ別・サイズ別価格紹介

LIXILリデアのタイプ別・サイズ別価格紹介(定価)

3つのタイプで最も安いのはMタイプで、1,074,000〜1,573,000円となっています。MタイプはHタイプやBタイプと違って、1624サイズやS1818サイズもあるため、価格帯が他の2つのタイプよりも多くなっています。金額の違いは浴室の広さなどが関係しており、サイズが大きくなれば、装備されたアイテムもグレードアップし、金額の違いに関係する形です。

金額的に最も高いのがHタイプで1,374,000~1,659,000円となっています。3つのタイプで共通に存在し、最も小さいS1216サイズで比べると、MタイプとHタイプでおよそ30万円の違いがあります。一方で真ん中のBタイプは1,220,000~1,529,000円と、Hタイプ、Mタイプからそれぞれ15万円ずつ離れたところにあるので、HタイプとMタイプのちょうど中間の価格帯となります。

一方でリデアには低価格のCタイプも存在しており、こちらはかなり値段が抑えられています。その価格帯は820,000~1,327,000円と、Mタイプと比べて全体的に20万円ほど安いです。そのため、リデアの良さを活かしつつある程度費用を押さえたい場合にCタイプの活用がおすすめになります。

 

5.リデアの施工事例

 

ここからは実際にリデアを施工した事例について、2件まとめていますのでご紹介していきます。5-1.在来工法からユニットバスへ

リデアリフォーム施工事例①

引用元:LIXILリフォームショップヒロタ

依頼したお客様のお風呂はかなり年季の入ったお風呂で、タイル張りなど在来工法です。在来工法だと冬場はとても寒くなりやすく、ひんやりとした状態を避けるためにすのこのようなシートを敷いて寒さ対策をとることになります。しかし、そのシートは掃除の際にどかさなければならないほか、長年使っていく中で経年劣化を感じやすく、掃除を行うとしても限度が生じやすいです。

リデアを活用したリフォームを行うことでヒートショック対策を防ぎ、施工を行った10月において断熱性の高さを感じるほど。縦に伸びるシャワーシステムや縦長の鏡も印象的でシャワーライフを快適なものにさせています。工事期間は4日間で、工事費用は115万円でした。

5-2.窓を減らしてユニットバスへ交換

リデアリフォーム施工事例②

引用元:PATTOリクシルマド本舗十倉トーヨー住器

40年ほどの築年数のお客様の家。在来工法のお風呂で、大きな窓が2つあるのが特徴的です。窓が2か所、大きいものがあることで冬場は窓から熱を奪い、冷気が入り込んでしまうこともあり、冬場はとても寒いお風呂に。リフォーム前もとても立派でおしゃれなお風呂でしたが、リデアを導入する際に窓を1つ減らすことになります。

リデアへのリフォームでは以前までお客様が気にしていた段差がなくなり、換気乾燥暖房機を設置したことで冬の寒さを和らがせることが可能になりました。手すりを設置することで安全に入浴できるなど、安全に配慮した造りになっています。リフォーム費用は非公開となっており、工事期間は1週間です。

 

6.まとめ

まとめ

リデアは主に4つのタイプがあり、それぞれに特徴があります。シャワーだけで済ませる人でもしっかりと身体を温められるように進化を遂げているほか、帰りが遅く、お風呂掃除をするのが面倒な人でもスマホで簡単に掃除ができるなど、リデアは最先端のユニットバスと言えるでしょう。

お風呂を快適に過ごす工夫が随所に凝らされており、お風呂をより楽しく、よりリラックスるできるようになっているリデア。まずはカタログでチェックし、リクシルのショールームで実際に確かめてみて、リフォームを行う際に検討してみてはいかがでしょうか。

 

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<著者情報> 大谷 正浩
大谷正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身  

大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。 他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。
建設業界でのキャリアが始まる。 建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。

その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。

2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。

趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。

 

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