換気扇・レンジフード交換完全ガイド:後悔しないための選び方と頼れる業者選び
換気扇やレンジフードは、キッチンで毎日発生する油煙やニオイを排出し、快適な調理環境を保つために不可欠な存在です。日常的に使用しておるので、普段は考える事が少ないと思いますが、しかし、長年使用していると「吸い込みが悪くなった」「音がうるさい」「掃除が大変」といった悩みも出てくるのではないでしょうか。換気扇やレンジフードは、一般的に約10年が交換の目安とされていますが、これらのサインが見られたら、新しいレンジフードへの交換を検討する良いタイミングかもしれません。
この記事では、換気扇やレンジフードの交換を考えている方へ向けて、後悔しないための依頼先の選び方から、ご自身のキッチンに最適な最新レンジフードの選び方まで、換気扇やレンジフードの情報を網羅的に徹底解説していきたいと思います。
1.レンジフード交換の準備:依頼先の選定
2.新しいレンジフードの選び方
3.レンジフード交換工事の流れと注意点
4.交換後のメンテナンスとお手入れ
5.その他知っておきたいこと
6.おわりに
1.レンジフード交換の準備:依頼先の選定
レンジフードの交換は、どこに頼むかによって費用やサービス内容が大きく変わります。まずは、主な依頼先の選択肢とそれぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った業者を選びましょう。
1.1. 依頼先の選択肢と特徴
依頼先候補 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
費用相場(工事費込み) |
ガス会社 |
大手が多く、給湯器など他のガス機器と併せて依頼できる場合も。 |
安心感がある。 |
費用が高めになる傾向がある。機種の選択肢が限られる場合も。 |
高め |
リフォーム会社 |
キッチン全体のリフォームから部分的な設備交換まで幅広く対応。 |
相談から施工まで一貫対応。建築工事が伴う複雑な交換にも対応可能。デザイン提案も期待できる。 |
費用は業者によって幅がある。専門業者に比べて割高になることも。 |
中程度~高め |
ホームセンター・家電量販店 |
店頭で実物を確認できる。ポイント制度などがある場合も。 |
購入と工事依頼を同時に行える手軽さ。 |
専門知識を持つ店員が少ない場合がある。工事は下請け業者が行うことが多く、連携に注意が必要。 |
中程度 |
レンジフード製造メーカー |
自社製品に関する専門知識が豊富。主に修理対応が中心だが、交換工事に対応しているメーカーもある。 |
製品知識が豊富で、的確なアドバイスが期待できる。 |
対応エリアや工事内容が限定的な場合がある。 |
中程度 |
住宅設備施工業者 |
レンジフードや給湯器、トイレなど住宅設備の交換を専門に行う業者。 |
専門性が高く、比較的安価に工事を依頼できることが多い。 |
交換工事のみ対応で、大掛かりな建築工事には対応できない場合がある。業者選びが難しい。 |
低め~中程度 |
1.2. 建築工事(ダクト工事など)が伴う場合の注意点
既存の換気扇がプロペラファン(壁に直接設置されているタイプ)で、新たにレンジフード(シロッコファンやターボファンなど、ダクトを通して排気するタイプ)へ交換する場合、壁の開口部の変更や新たな排気ダクトの設置工事が必要になることがあります。また、レンジフードの形状変更(例:浅型から深型へ)や設置位置の変更に伴い、下地補強や壁の補修といった建築工事が発生することも。
このような場合は、リフォーム会社や、建築工事にも対応できる一部の住宅設備施工業者に依頼するのが安心です。見積もり時に、必要な工事内容をしっかりと確認しましょう。
1.3. 費用を抑えるためのポイントと注意点
- 本体別途購入と施工依頼: インターネット通販などでレンジフード本体を安く購入し、取り付け工事のみを業者に依頼する方法があります。この場合、以下の点に必ず事前に業者へ確認しましょう。
- 購入予定の機種が設置可能か(サイズ、排気方法など)
- 持ち込み機種の場合の工事費用、追加料金の有無
- 保証の範囲(本体は購入店の保証、工事は施工業者の保証となることが多い)
- DIYのリスクと非推奨: 費用を抑えるためにDIYでの交換を考える方もいるかもしれませんが、レンジフードの交換には専門知識と技術が必要です。特に、電源コードの接続工事(電源直結工事)は電気工事士の資格が必須です。無資格での工事は法律違反となるだけでなく、以下のような重大なリスクを伴います。
- 感電や火災: 不適切な配線や接続ミスによる事故。
- 製品・家屋の損傷: 取り付けミスによる製品の故障や、壁・天井の損傷。
- 性能低下: 不適切な設置による換気能力の低下や異音の発生。
- メーカー保証の対象外: DIYによる故障は保証が受けられない可能性が高い。 安全かつ確実に設置するためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。
1.4. 信頼できる業者の選び方
後悔しないレンジフード交換のためには、信頼できる業者選びが非常に重要です。以下のポイントを参考に、慎重に選びましょう。
- 複数業者からの見積もり取得と比較: 最低でも2~3社から見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討しましょう。見積書では、以下の点をチェックします。
- 製品本体価格と工事費の内訳が明確か。
- 追加料金が発生する可能性とその条件が明記されているか(例:既存品の処分費、特殊な加工が必要な場合など)。
- 出張費や諸経費が含まれているか。
- 施工実績、口コミ・評判の確認: 業者のウェブサイトで施工事例を確認したり、インターネット上の口コミや評判を参考にしたりするのも有効です。ただし、口コミは個人の主観も入るため、総合的に判断しましょう。
- 保証・アフターサービスの確認: 工事後の保証期間や、万が一トラブルが発生した場合のアフターサービスの内容を確認しておきましょう。製品保証とは別に、工事に関する保証が付いていると安心です。
- 契約前の確認事項: 契約前には、工事日程、支払い方法、キャンセルポリシーなどを書面で確認し、不明な点は必ず質問して解消しておきましょう。
2.新しいレンジフードの選び方
レンジフードは一度設置すると長期間使用する設備です。デザインだけでなく、機能性やお手入れのしやすさ、キッチンの状況などを総合的に考慮して、最適な一台を選び必要があります。
2.1. 基本的な確認事項
- 横幅・サイズ: 国内のレンジフードの横幅は、主に60cm、75cm、90cmの3種類が標準です。まずは現在設置されているレンジフードの横幅、または設置スペースの幅を正確に測定します。 重要な注意点として、消防法によりレンジフードはコンロの幅以上のものを選ぶ必要があります。 一般的なコンロの幅は60cmまたは75cmですので、これに合わせたサイズを選びましょう。
- 設置場所の高さと圧迫感: レンジフードの高さも重要なポイントです。特にブーツ型からスリム型へなど、デザイン形状を変更する場合は、新しいレンジフードが頭に当たらないか、圧迫感がないかなどを考慮して高さを決めましょう。消防法では、コンロの天板からレンジフードのフィルターや整流板などの下面までの高さを80cm以上(一部機種では異なる場合あり)確保することが定められています。
2.2. 排気ファンの種類と特徴
レンジフードの心臓部であるファンには、主に以下の3種類があります。
ファン種類 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
|
主な設置場所 |
プロペラファン |
壁に直接取り付け、屋外へ直接排気する。換気扇として古くからあるタイプ。 |
構造がシンプルで安価。風量が大きい。 |
外風の影響を受けやすく、強風時に給気が逆流したり、シャッターがバタついたりすることがある。壁付け専用。 |
|
戸建て住宅の壁付けキッチンなど |
シロッコファン |
ダクト(排気管)を通して屋外へ排気する。多くのレンジフードで採用。 |
外風の影響を受けにくい。設置場所の自由度が高い(壁から離れた場所や天井裏など)。マンションなど気密性の高い住宅に適している。 |
プロペラファンに比べて高価になる傾向。ダクト内の清掃が難しい。 |
|
マンション、戸建て住宅全般 |
ターボファン |
シロッコファンと同様にダクトを通して排気。より効率的な送風が可能。 |
シロッコファンよりも排気効率が高い機種が多い。静音性に優れたものもある。 |
シロッコファンよりも高価になる傾向。機種によっては作動音が大きいものもある。 |
|
高機能なレンジフードを求める場合 |
プロペラファンからレンジフード(シロッコファンやターボファン)へ交換する場合は、基本的にダクト工事が必要になります。
2.3. デザイン形状と特徴
レンジフードのデザインは、キッチンの印象を大きく左右します。主な形状と特徴は以下の通りです。
- ブーツ型(深型): 従来からあるスタンダードな形状で、フード部分が深く、油煙を効率よく集めます。比較的リーズナブルな機種が多いですが、フィルターの面積が大きく、掃除に手間がかかる傾向があります。
- スリム型(薄型): 近年主流となっている、薄くスタイリッシュなデザインです。整流板の効果で効率よく油煙を捕集し、フィルターレスやお手入れしやすい機種が多いのが特徴です。ブーツ型に比べて高価な傾向があります。
- 浅型(フラット型、平型): 天井が低い場所や、コンパクトなキッチンに適した薄型のデザインです。梁があるなど設置スペースが限られている場合に選ばれます。構造上、ブーツ型やスリム型に比べて油煙の捕集力が劣る場合や、作動音が大きめになることがあります。
- ファルコン型・その他デザインタイプ: デザイン性を重視した曲線的なフォルムのファルコン型や、アイランドキッチン向けのスタイリッシュなモデルなどもあります。インテリアとしての存在感がありますが、価格は高めになる傾向があります。
リンナイHP参照
2.4. 機能面での比較検討
最新のレンジフードには、調理やお手入れを快適にする様々な機能が搭載されています。
- 清掃性向上機能:
- フィルターレス(ノンフィルター): 最も人気の機能の一つ。従来の金属フィルターがなく、代わりにオイルガードやディスクなどで油を捕集し、オイルトレーに溜める仕組み。面倒なフィルター掃除の手間が大幅に軽減されます。
- セルフクリーニング機能(自動洗浄): ファンやフィルター部分に定期的にお湯を噴射するなどして、自動で洗浄する機能です。機種によって洗浄方法や範囲が異なります。
- オイルガード・整流板: 油汚れが付着しにくいコーティングが施されたり、簡単に取り外して丸洗いできる素材や形状のものが増えています。整流板は吸い込み効率を高めるだけでなく、内部の汚れを目隠しする効果もあります。
- 調理を快適にする機能:
- コンロ連動機能: ガスコンロやIHクッキングヒーターの点火・消火に合わせて、レンジフードが自動で運転開始・停止したり、火力に応じて風量を自動調整したりする機能です。消し忘れを防ぎ、効率的な換気が可能です。コンロとレンジフードのメーカーを合わせる必要がある場合が多いですが、一部異なるメーカー間でも連動可能な機種もあります。
- タイマー機能: 調理後も一定時間換気を続け、自動で停止する機能。ニオイや蒸気をしっかり排出できます。
- 調光機能付き照明: LED照明が主流で、明るさや色温度を調整できるものもあり、キッチンの雰囲気に合わせたり、手元を明るく照らしたりできます。
- 静音性: 調理中の会話やテレビの音を妨げないよう、静音性も重要なポイントです。製品カタログなどに運転音のdB(デシベル)値が記載されているので参考にしましょう。一般的に、数値が小さいほど静かです。ファンの種類や構造、風量によって運転音は異なります。
- 省エネ性: DCモーターを採用した機種など、消費電力を抑えた省エネモデルも増えています。長期的に見ると電気代の節約につながります。
- 最新技術(AI連携、スマホ操作など): 一部のハイグレードモデルでは、AIが調理状況を検知して最適な風量に自動調整したり、スマートフォンアプリと連携して遠隔操作や運転状況の確認、お手入れ時期の通知などを行えたりする機能も登場しています。
2.5. 素材による違い
レンジフードの素材も、見た目やお手入れのしやすさ、耐久性に影響します。
- ステンレス: 耐久性・耐食性が高く、シャープでスタイリッシュな印象。プロ仕様のキッチンにもよく合います。指紋や水垢が目立ちやすい場合があるため、こまめな拭き掃除が推奨されます。
- ホーロー: 金属の表面にガラス質を焼き付けた素材。油汚れがつきにくく、落としやすいため、お手入れが簡単です。耐久性も高いですが、衝撃で割れることがあります。
- 塗装鋼板: カラーバリエーションが豊富で、キッチン全体のデザインに合わせやすいのが特徴です。比較的安価な機種に多く採用されています。塗装の種類によっては、経年劣化で変色したり、傷がつきやすかったりする場合があります。
2.6. キッチンレイアウトと最適な取り付け方法
キッチンのレイアウトによって、取り付け可能なレンジフードの種類や工事内容が異なります。
キッチンレイアウト |
主なレンジフードタイプ |
特徴 |
壁付きキッチン |
壁付け型 |
最も一般的なタイプ。壁面に直接、または壁際の吊戸棚の下などに取り付けます。比較的安価で、工事期間も短いことが多いです。 |
アイランドキッチン |
天井吊り型 |
キッチンの天井から吊り下げて設置するタイプ。デザイン性が高く、高機能なモデルが多いですが、本体価格・設置費用ともに高額になる傾向があり、工事も比較的難易度が高くなります。しっかりとした天井下地が必要です。 |
ペニンシュラキッチン |
横壁付け型、サイドフード、天井付け型 |
キッチンの片側が壁に接しているタイプ。壁付け型と同様の取り付け方や、スタイリッシュなサイドフード、天井付け型などが選ばれます。壁付け型に比べて施工に手間がかかり、費用が増す場合があります。 |
2.7. IHクッキングヒーターとレンジフード
IHクッキングヒーターはガスコンロに比べて上昇気流が弱いため、煙や蒸気が広がりやすいと言われています。そのため、IHコンロの場合でも、熱や水蒸気、調理中のニオイや油煙を効率よく排出するために、換気設備の設置は非常に重要です(建築基準法上の設置義務とは別に、快適な環境維持のために推奨されます)。IH連動機能付きのレンジフードを選ぶと、より便利に使えるでしょう。
2.8. 主要メーカーとその特徴
国内には多くのレンジフードメーカーがあり、それぞれ特色のある製品を開発しています。主なメーカーとしては以下のような企業があります(順不同)他社にOEMの場合あり。
- 富士工業(FUJIOH): レンジフードの国内トップシェアメーカー。「Arietta(アリエッタ)」や「AirPRO(エアプロ)」などのブランドも展開。フィルターレス技術や清掃性に優れた製品が豊富。
- パナソニック (Panasonic): 家電メーカーならではの先進技術を搭載したモデルや、スタイリッシュなデザインが特徴。エコナビ搭載機種など省エネ性にも配慮。
- LIXIL (リクシル): 「SERシリーズ」など、清掃性とデザイン性を両立した製品を展開。キッチンシステムとのトータルコーディネートも可能。
- クリナップ (Cleanup): 「洗エールレンジフード」など、独自の自動洗浄機能を搭載した製品が人気。清掃性に特化したモデルが多い。
- タカラスタンダード (Takara Standard): ホーロー素材を活かしたレンジフードが特徴。油汚れに強く、お手入れが簡単。
- 三菱電機 (Mitsubishi Electric): 静音性や省エネ性に優れた製品を提供。独自のファン技術も持つ。
- ノーリツ (NORITZ): ガス機器メーカーとしてコンロとの連動機能に強み。清掃しやすい機種も多い。
- リンナイ (Rinnai): こちらもガス機器メーカーで、コンロ連動機能やデザイン性の高い製品を展開。
- パロマ (Paloma): ガス器具メーカーとして知られ、シンプルで使いやすいレンジフードを提供。
各メーカーのショールームやウェブサイトで、最新の製品情報や特徴を比較検討することをおすすめします。
2.9. 価格帯の目安
レンジフードの価格は、ファンの種類、形状、機能、素材、メーカーなどによって大きく異なります。あくまで目安ですが、以下のような価格帯で販売されていることが多いです(製品本体のみ)。
- プロペラファン換気扇: 1万円~3万円程度
- ブーツ型(深型)レンジフード: 3万円~10万円程度
- スリム型(薄型)レンジフード: 5万円~20万円以上(高機能モデルはさらに高額)
- 浅型(フラット型)レンジフード: 3万円~8万円程度
- アイランドキッチン用など特殊な形状・高機能モデル: 15万円~数十万円
これに加えて、工事費(既存品撤去・処分費含む)が別途3万円~7万円程度かかるのが一般的ですが、ダクト工事や壁の補修など追加工事が必要な場合はさらに費用が加算されます。
3.レンジフード交換工事の流れと注意点
専門業者に依頼した場合の、一般的なレンジフード交換工事の流れと所要時間、注意点について説明します。
3.1. 標準的な工事プロセス
- 養生: キッチンや床など、工事中に汚れたり傷ついたりする可能性のある場所をシートや養生テープで保護します。
- 既存換気扇・レンジフードの撤去: 古い換気扇またはレンジフードを取り外します。電源を切り、安全に作業を行います。
- 取り付け位置の確認・加工: 新しいレンジフードの取り付け位置を正確に決め、必要に応じて壁の開口部の調整や下地の補強、ダクトの接続準備などを行います。
- 新規レンジフードの取り付け: 新しいレンジフード本体を壁面や天井に固定します。
- ダクト接続・排気確認: 排気ダクトを確実に接続し、排気がスムーズに行われるか確認します。
- 電源接続・配線処理: 電源コードを接続し、配線を適切に処理します。電源直結の場合は電気工事士が作業します。
- 試運転・動作確認: レンジフードのスイッチを入れ、正常に動作するか(ファンの回転、照明の点灯、各種機能など)を確認します。
- 清掃・片付け: 取り付け作業で出たゴミやホコリを清掃し、養生を撤去して工事完了です。
- 取扱説明: 施主へ新しいレンジフードの操作方法やお手入れ方法などを説明します。
3.2. 工事時間の目安
交換するレンジフードの種類やキッチンの状況、追加工事の有無によって異なりますが、一般的な交換工事であれば、2時間~半日程度で完了することが多いです。ダクト工事や大幅な形状変更など、複雑な工事の場合は1日かかることもあります。
3.3. 工事中の注意点
- 工事中は、作業スペースの確保にご協力ください。
- 多少の騒音やホコリが発生することがあります。
- ペットや小さなお子様がいる場合は、安全な場所に移動させておくと安心です。
- 不明な点や気になることがあれば、遠慮なく作業員に質問しましょう。
4.交換後のメンテナンスとお手入れ
新しいレンジフードを長く快適に使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。
4.1. 日常のお手入れ方法(部位別)
お手入れ方法は機種によって異なりますので、必ず取扱説明書を確認してください。一般的なお手入れ箇所とポイントは以下の通りです。
- 整流板・オイルガード: 表面に付着した油汚れを、中性洗剤を含ませた布などで拭き取ります。取り外せるものは丸洗いできる場合もあります。
- オイルトレー・オイルパック: 溜まった油を定期的に捨て、中性洗剤で洗浄します。油が固まる前に処理するのがポイントです。
- フィルター(フィルターがある機種の場合): 目詰まりすると換気能力が低下するため、定期的に中性洗剤で浸け置き洗いなどをします。フィルターレス機種でも、内部のディスクなどが汚れた場合は、取扱説明書に従ってお手入れします。
- ファン(シロッコファンなど): 機種によっては、ファンを取り外して清掃できるものもありますが、専門的な知識が必要な場合や、メーカーが推奨していない場合もあります。無理せず、取扱説明書の指示に従うか、専門業者にクリーニングを依頼しましょう。セルフクリーニング機能付きの場合は、定期的に作動させます。
- 本体(外側・内側): 油汚れやホコリを、中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き取ります。塗装面を傷つけないよう注意しましょう。
4.2. 定期点検のすすめ
多くのメーカーでは、安全に長期間使用するために、定期的な点検を推奨しています。特に異常を感じなくても、数年に一度は専門業者による点検を受けると安心です。
5.その他知っておきたいこと
換気扇・レンジフードに関するその他の注意点等をまとめてみました。
5.1. 賃貸物件の場合の注意点
賃貸マンションやアパートにお住まいでレンジフードの交換を希望する場合は、必ず事前に大家さんや管理会社に相談し、許可を得る必要があります。 無断で交換すると、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。
5.2. 補助金・助成金制度の可能性について
省エネ性能の高いレンジフードへの交換など、特定の条件を満たすリフォームに対して、国や地方自治体が補助金・助成金制度を設けている場合があります。お住まいの自治体のウェブサイトなどで情報を確認してみましょう。ただし、制度は年度によって変更されたり、予算上限に達すると終了したりすることがあるため、最新情報の確認が必要です。
5.3. トラブル発生時の対処法
交換後に「異音がする」「吸い込みが悪い」「機能が作動しない」などのトラブルが発生した場合は、まずは取扱説明書を確認し、簡単なチェックポイント(例:電源プラグの確認、フィルターの清掃など)を試してみましょう。それでも改善しない場合は、工事を依頼した業者やメーカーのサポートセンターに連絡してください。保証期間内であれば、無償で修理や点検を受けられる場合があります。
6.おわりに
換気扇・レンジフードの交換は、キッチンの快適性を大きく向上させるリフォームの一つです。この記事でご紹介したポイントを参考に、ご自身のキッチン環境やライフスタイル、予算に合った最適なレンジフードを選び、信頼できる業者に工事を依頼することで、日々の調理がより楽しく、快適になることでしょう。
製品選びにおいては、目先の価格だけでなく、長期的な視点でお手入れのしやすさや耐久性、ランニングコスト(電気代など)も考慮に入れることが大切です。納得のいくレンジフード交換で、クリーンで心地よいキッチン空間を実現してください。
※注意点このコラムに記載されている価格は過去の事例を参考にしています。記載されている価格では同じリフォームが出来ない可能性があります。また、一部の商品は様々な理由により取扱できない可能性がありますので、必ず問い合わせ等のご確認をお願い致します。
📞 お問い合わせはこちら → [0120-246-991] 営業時間9:00~18:00(月~金)
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