これを読めば大丈夫!キッチンリフォームの失敗例から学ぶ成功のためのポイント
更新日:2021.11.12
時間やお金をかけた理想のキッチンへのリフォーム後に「作業スペースが狭い」「せっかく設置した機能を使わなかった」など後悔したくはありませんよね。
取り返しのつかないミスを起こさないためにも、キッチンリフォームの注意点を把握しておきたいものです。
そこで今回はキッチンリフォームのよくある失敗例と、そこから学ぶ成功のためのポイントを解説します。
満足いくキッチンリフォームのためにも、それぞれのご家庭の使用シチュエーションをイメージしながら参考にしてください。
1.キッチンリフォームの失敗あれこれ
キッチンリフォームでは作業スペースが前より狭くなったことや、設置した食器洗い乾燥機や収納機能を使いこなせなかったなどの失敗例があります。
なぜ失敗してしまったのかの理由と具体的な状況を紹介しますので、ご自身のシチュエーションと照らし合わせながら確認してください。
1-1.作業スペースが狭くなった
キッチンのリフォーム後に作業スペースが狭くなったと感じた方もいるようです。
キッチン自体の大きさを変えずに、コンロを増やしたりシンクを拡張したりすると、当然他のスペースを圧迫します。
場合によってはリフォーム前よりも、作業スペースが狭くなる可能性もあります。
調理の際は野菜を切ったり調味料を和えたりと下処理をする時間も多く、狭いスペースでの作業はストレスを感じるでしょう。
作業スペースは、最低でも45cmほどの幅を確保できるように検討してみてください。
1-2.キッチンの形状を変えて不便を感じることがある
人気の対面式キッチンやアイランドキッチンにリフォームして、使いづらくなったケースもあります。
対面式キッチンは壁付きのタイプと比べて設置に必要な面積が広く、狭くて動きづらかったり、2人以上での作業がしづらかったりする場合もあるでしょう。
アイランドキッチンのデメリットとしては、リビングやダイニングとの境目がわかりづらく、調理時の臭いや音が気になってしまう点が挙げられます。
また収納スペースの確保が難しく、散らかっている状態があらゆる方向から見えてしまうため、生活感が出やすくなる場合も。
キッチンの形状を変えると、以前の使い勝手と異なり使いづらさを感じてしまいます。
憧れの対面式キッチンやアイランドキッチンを検討している方は、メリットやデメリットを把握して使いやすいキッチンタイプを見つけてみてください。
1-3.新しく設置した食器洗い乾燥機を使わなかった
キッチンリフォームでは食器洗い乾燥機の設置が大変人気です。
しかし、せっかく設置した食器洗い乾燥機を使わなかったという意見も見られました。
たとえば、二人暮らしのご家庭で洗うものが少なく手洗いで済んでしまう場合や、お皿や調理器具の素材によっては食器洗い乾燥機で洗えない場合もあります。
お金をかけて設置しても、使わないともったいないですよね。
後悔しないためにも食事をする人数や使用しているお皿や調理器具の素材を確認のうえ、必要かどうかを判断してみてください。
1-4.新たに設置した収納機能が使いづらかった
リフォームの際に収納スペースを増やしたいと思う方は多いでしょう。
しかし床下収納や吊り戸棚の場合、設置しても使いづらく感じることがあります。
床下収納は開閉するときにしゃがむ姿勢を取るため、足腰への負担が大きくご年配の方にとって不便に感じる収納機能です。
またキッチンマットの下敷きになってほとんど使わなくなったご家庭もあります。
吊り戸棚は高い位置にあるため小柄な方やお子様にとっては使いづらく、無理をしてモノを取ろうとし怪我をするリスクも高まるのです。
床下収納や吊り戸棚はデッドスペースをいかした便利な収納機能ですが、使う人にとっては上手に活用できない場合があります。
導入を検討している方は、何を収納したいのか、使う頻度はどのくらいかを考慮して必要かどうか判断してください。
1-5.家電の置き場所に影響が出た
キッチンリフォームによるレイアウトの変更に伴い、家電の置き場所が変わることで使いづらく感じる可能性があります。
たとえば冷蔵庫の位置が遠くなったり、通路が狭く開閉しづらくなったりするかもしれません。
他にも炊飯器や電子レンジなどの置き場所がなくなったり、コンセントが届かなくなったりしたという失敗例も挙げられます。
現在お持ちの家電を引き続き使う場合は、数や大きさを考慮したうえで使いやすいキッチンタイプやレイアウトを見つけてみてください。
また、キッチンでは多くの家電を使うため、コンセントの増設やコンセント付きのシステムキッチンの導入も検討してみましょう。
1-6.ゴミ箱を置くスペースがなくなった
ゴミ箱を置くスペースを考慮せずにキッチンリフォームをすると、置き場所に困り動線の邪魔になる可能性があります。
調理中はキッチンペーパーやトレイなど多くのゴミが出るため、キッチンには必ずゴミ箱は置きたいですよね。
あらかじめゴミ箱が入るスペースを確保した設計をするか、カップボード下やシンク下に
設置できる空間を取るなどの対策をしておくとよいでしょう。
生活感が隠せて使いやすい位置に置けると、より快適にキッチンを使えますね。
1-7.イメージと違うキッチンになった
リフォーム後のキッチンに対して「イメージが違う」と感じるケースもあるようです。
キッチン本体の質感や色がイメージと異なったり、壁や床とのミスマッチが起きたりすると、キッチン全体の雰囲気が想像と違うと感じることがあります。
カタログやインターネットで確認しても「思ったより暗い色に見える」「ツヤがありすぎて好みではない」と実物を見て違う印象を抱く場合は多いでしょう。
また、キッチンリフォームでは壁や床なども追加で変えることができますが、予算を抑えるためにデザイン面を妥協してしまうと「キッチンの雰囲気と合わない」なんてことがあります。
このような失敗を回避するためには、あらかじめショールームで実物を見学するとよいでしょう。
また、キッチンの壁や床の追加工事については、リフォーム会社としっかり打ち合わせすることが重要です。
1-8.日当たりが変わってしまった
キッチンのレイアウトの変更や窓の設置により、日当たりの良し悪しが変わる可能性があります。
たとえばキッチンの位置を窓から離した場合、前よりも暗く感じてしまうことが多いでしょう。
その結果。作業がしづらくなったり、冷え込んだりするため居心地の悪い場所になってしまいます。
また「明るいキッチンにしたい」と大きな窓を設置することで、夏場に暑くて耐えられない、食材が腐りやすくなるなどの思わぬ落とし穴があるかもしれません。
キッチンは食べ物を扱う場所なので、日当たりや気温だけでなく、風通しについても考慮することが重要です。
1-9.キッチンの高さが合わなかった
キッチンリフォームで意外に見落としやすいキッチンの高さは、作業しやすさを左右する重要なポイントです。
キッチンの高さが使う人の身長と合わず、腰や首に負担がかかり長時間作業するのがつらく感じるという失敗もあります。
キッチンの使いやすい最適な高さは「身長÷2+5cm」といわれています。
キッチン本体を選ぶ際には高さもしっかりチェックし、さらにショールームで実際に確認すると安心です。
1-10.床材を変えたら油で滑りやすくなった
キッチンリフォームの際、追加工事で床を新しく変えるご家庭もあります。
しかし床材をタイルにした場合、揚げ物や炒め物をした際に飛んだ油が表面に残り、滑って転倒するリスクが生じます。
おしゃれで拭き掃除がしやすいメリットもありますが、お子様やご年配の方がいらっしゃる場合は注意が必要です。
キッチンマットを敷いたり、滑りにくいクッション性のある床材を選んだりすることをおすすめします。
2.キッチンリフォーム成功のポイント
キッチンリフォームを成功させるためには、キッチンの動線を考えることやショールームに足を運ぶこと、施工業者選びなどが重要です。
ほかにもお伝えしたいポイントがあるのでぜひ参考にして、納得いくリフォームを叶えてください。
2-1.あらかじめ優先順位を考えておく
どのようなキッチンにしたいかイメージしながら、価格や機能性、収納スペースなど譲れないポイントを洗い出して優先順位を決めることが重要です。
キッチンリフォームの際、誰しも理想のキッチンがあり希望をすべて叶えたいかと思います。
しかし予算やスペースから、諦めなくてはならない部分も出てくるでしょう。
その場合、何を優先して何を妥協するのかはおおよそ決めておくと、できる範囲内で満足できるキッチンを手に入れられます。
今のキッチンに抱いている不満や不便に感じている点をまとめてみると、リフォームでの優先順位を決めやすいでしょう。
デザイン性や機能性、リーズナブルな価格など優先順位をあらかじめ考えておくことは、キッチンリフォームの成功につながるポイントのひとつです。
2-2.設置を考えている機能が必要なのかを検討する
キッチンに新たな設備を導入する際は、必要性についてしっかり検討しましょう。
キッチンリフォームでは、食器洗い乾燥機や収納スペースなど新しい機能の設置を希望する方は多くいらっしゃいます。
しかし、実際は使わずに設置費用がもったいなかったと感じることもあります。
設置を考えている機能が本当に必要なものかは、家族構成や人数、使用頻度などを考えたうえで判断しましょう。
2-3.キッチンの動線を考える
使いやすいキッチンにするためには、動きやすいレイアウトにすることが重要です。
キッチンの動線を考える際は、ワークトライアングルの考え方を参考にしましょう。
ワークトライアングルとは、作業の中心となるシンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んだ三角形のことを指します。
この三角形の一辺は2歩程度の距離があると使いやすいといわれています。
具体的にはシンクから冷蔵庫が1200~1800mm、冷蔵庫からコンロが1200~2700mm、コンロからシンクが1200~2100mmの距離があれば理想的な配置です。
またキッチンの通路の幅は、900~1200mmあると移動がしやすく、2人以上で作業する頻度が多い場合は1000mm以上の幅があると圧迫感なく使えるでしょう。
動きにくい、狭いと感じないキッチンにリフォームするためにも、レイアウトは考慮したうえで打ち合わせしてください。
2-4.ショールームで実物を見る
リフォーム後に「イメージと違う」とならないためにも、ショールームで実物を見ることは重要です。
実物を見ると「色が写真と違う」「素材が安っぽく感じる」など、カタログやインターネットではわからない新たな発見があるかもしれません。
また、展示品のキッチンの前に実際に立って高さや広さを確認するのも大切なポイントです。
使っている自分をイメージしやすくなるため、改めて製品に魅力を感じられたり、反対に不便に感じそうな箇所を見つけられたりできるでしょう。
見学の際はご自宅のキッチン周りの写真を持参できると、床や壁との相性をチェックできそうですね。
2-5.キッチンリフォームの実績が多い施工業者を選ぶ
キッチンリフォームを成功させるポイントのひとつに業者選びがあります。
キッチンリフォームや水まわりリフォームを専門とする業者は、キッチンリフォームの実績が多く、あらゆるケースへ柔軟に対応してくれます。
失敗しやすい箇所や注意すべきポイントも把握しているため、それぞれのご家庭に合ったリフォームを提案してもらえるでしょう。
水周りリフォーム館ではキッチンを含む水まわりのリフォームを得意とし、多くの施工実績やノウハウがあります。
無料現地診断もお申込みできますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回はキッチンリフォームの失敗例とそこから学ぶ成功のポイントを解説しました。
キッチンは毎日使う場所なので、より快適に使えるようにリフォームを成功させたいですよね。
満足いくリフォームのためには譲れないポイントを明確にしたうえで、設備の必要性やキッチンの動線などを改めて確認しましょう。
また、ショールームへの見学や信頼できる業者選びも重要なポイントです。
水周りリフォーム館では、リフォームプランにお悩みの方に無料現地診断を実施のうえ、より精度の高いプランとお見積りを提案させていただきます。
キッチンリフォームを検討中の方は、ぜひご活用ください。
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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