在来工法【浴室】のメリット

更新日：2020.11.1

オリジナル性の高い在来工法浴室

在来工法（浴室）のメリットは、住む人のオリジナルティを発揮することができる浴室造りができる、ということです。

壁や浴槽をどういうものにするか、違うメーカーを組合せて完成させることができますので、文字通り世界でたったひとつのあなただけの浴室が出来上がります。

浴室の大きさにもよりますが、浴槽は様々な形を選定できるのが在来工法浴室の特徴です。

1400サイズ以上の浴槽が設置できるのであれば、丸型や楕円形、扇形のような形の浴槽も設置可能です。

さらに保温効果のある魔法瓶浴槽や肩湯吐水のオプションも設置可能です。

壁に関しては最近ではタイル張りをせずに、浴室パネルを張るケースが多いです。

タイルと違い目地が無く、パネル同士の繋目はありますが、タイル目地に比べ圧倒的に少なくなります。

パネル面はマットタイプや鏡面が、柄も石目調や木目調などもありますが、どちらも表面はさらっとしていますので清掃性は高く、お掃除はラクにできます。

凝った方はヒノキなどの木質で壁や天井を仕上げることもあります。

ちょっとしたリゾート気分を味わえることも可能な浴室も造れます。

床に関してはタイル仕上げが多いのですが、できればヒヤッと感が少ないサーモタイルのようなタイルが良いでしょう。

昔のように冷たいからと言って、すのこのようなものを置くのは、滑って危険であるだけではなく汚れの付着原因にもなりますのでお勧めはできません。

床に関しては平らな床にタイルを張るので汚れが付きやすくなります。

壁は縦方向なので水は下に流れ落ちますが、床の場合水は勾配で流れますが、浴室内の勾配は傾斜がきついと滑って危険なので、あまり勾配は取ってないので、その分水滴は残り汚れも付着しやすくなります。

床なので石鹸の残りカスやシャンプー、また人間の油が残ることも考えられます。

これらが汚れの原因になりますので、乾きやすく清掃性の良いタイルがお勧めです。

ちなみに浴槽のヘリの部分ですが。お湯につかっているときや、浴槽に入る時、出る時に掴みますよね。

あの部分ってザラザラしているのものを触ったことありませんか？

浴槽の一部分なのにザラザラしている、他はつるつるなのに不思議に思いませんか？

浴槽のヘリは掴むところですが、さらに浴槽の出入りには跨ぎますよね。

その際に濡れた身体から水滴がヘリに滴り、その中に人間の油も含まれます。

ヘリも基本的に傾斜は小さくなっていますので、よく小さな水たまりになって留まっているのを見たこともあると思います。

水たまりはやがて蒸発をしますが、油などの汚れは蒸発しないでそのまま留まります。

これが汚れとなり付着してしまうのが、ザラザラの原因です。

床も同じことが言えます。

水滴の中に石鹸やシャンプーの残りがあり、さらに人間の油が含まれており、水分はやがて蒸発をしますが、これらの成分は床に残ってしまう、これが汚れとなります。

気が付くと床に薄いピンク色が付着していますが、実はこれはまだカビではありません。

ロドトルラという酵母菌の一種ですが、そのままにしておくと黒カビの原因となります。

ロドトルラ（ピンク汚れ）は水さえあれば繁殖していきます。

しかもそのスピードは早く、石鹸カスが栄養源です。

このような発生を防ぐためにも、早めに乾燥する床がお勧めですが、なかなか発生を防ぐのも難しいものです。

最後にお風呂から出る人は、壁も含めてシャワーで十分に石鹸やシャンプーを流しておく必要があります。

浴槽のヘリはシャワーをかけたあとに、さっとひと拭きするだけでザラザラの発生は何年も防げます。

これは私自身が住まいの浴槽で実証済みです。

浴室はユニットバス（システムバス）ですが、浴槽に関して材質は同じです。

在来工法浴室は拘りのあるデザインが可能

在来工法浴室は好きなメーカーの部位を選ぶことができ、豪華にしようと思えばいくらでもでき、とことん拘った浴室が出来上がります。

現在では保温も可能となり、商品を清掃性の高いものにすれば、毎日のお手入れもラクになります。

そして在来浴室の大きなメリットは、浴室の形が長方形や正方形でなくても可能ということです。

ユニットバス（システムバス）は形が決まってしまっています。

その点在来工法浴室の形は自由です。

壁が円形に曲がっていても可能ということです。

柱型など出っ張りがあっても問題はありません。

つまり限られた浴室内の有効スペースにおいて、自由にレイアウトができ、お好みのデザインで造作できるのが在来工法浴室というものです。

在来工法【浴室】のメリット

在来工法浴室のメリットとして、既存が在来工法浴室である場合、そこからのリフォームでユニットバスにリフォームしようとする際に、今の浴室面積から狭い浴室になってしまうことがあります。

ユニットバスは設置寸法というものがあります。

ユニットバスのサイズが1坪サイズ（1616）として場合、その1坪サイズを設置するためには1坪以上の広さが必要になります。

例えば１６１６サイズのユニットバスの内寸【浴室内の実際の寸法】は160ｃｍ　ｘ　160ｃｍとしますと、それぞれ約７㎝づつ広い寸法がユニットバスの設置のために必要となります。

ユニットバスの壁から外側に出る配管等があるためですが、その設置有効は建物側で確保するしかありません。

現在の在来工法浴室の壁が壊せない場合は、今の浴室空間の中にユニットバスを入れることになるので、必然的にひと回り分は狭い浴室になってしまします。

その点在来工法浴室にリフォームする場合は、今の壁に張るパネルやタイルなどの上張り分の厚さしか狭くなりませんので、ほぼ今と同じ広さが確保できる浴室リフォームができるのは最大のメリットと言えます。

壁に張る材質によっては豪華な仕様にすることも可能です。

大きなタイルや天然石を張ることもあり、ヒノキを張り巡らすことにより、温泉のようなイメージを造りだすことも可能です。

広い浴室のスペースを確保できる場合は、浴室の片隅に一人用のサウナ室を設置することも可能であり、このようなことはユニットバスではできない、在来工法浴室だけの最大のメリットと言えます。

▼▼在来工法浴室とユニットバス▼▼