キッチンリフォームの床材の種類や選び方を解説!費用相場や安くするコツも紹介
更新日:2023.1.17
キッチンのリフォームをする際は「床材にはどんな種類があるの?」「自分のキッチンに合う床材がわからない」など疑問や不安を感じるのではないでしょうか。
本記事ではキッチンの床材の種類や特徴、選び方のポイントを解説するので、読んだ後はご自身が理想とする床材を見つけられます。
また、リフォームの価格を抑えるポイントや業者選びの注意点も紹介します。
気に入った床材を見つけたうえで、後悔のないリフォームを実現させましょう。
1.キッチンリフォームで使用される床材の種類や選び方
キッチンのリフォームに使われる床材にはいくつか種類があります。
どれを選ぶかによって価格やデザイン、使い心地などが変わります。
それぞれの床材の特徴と選び方を詳しくお伝えしましょう。
床材の種類
キッチンの床材は主にフローリングやクッションフロア、タイル、フロアタイル、コルクの5つがあります。
それぞれの特徴について確認しましょう。
◆フローリング
フローリングは、リビングやダイニングの床材と揃えたい場合に、使われることが多い床材です。
床材を揃えると部屋に統一感が出て、広く見えるメリットがあります。
デメリットは吸水性があるため、水ハネや汚れが染み込みやすくシミになってしまうことです。
そのため、水や汚れは放置せずにすぐ拭き取るようにしましょう。
また、フローリングは「無垢フローリング」と「複合フローリング」に分けられます。
それぞれの特徴もチェックしましょう。
●無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木のありのままの木目や色を感じられる床材です。
経年とともに変化する色やツヤを楽しめる特徴もあります。
ただし傷がつきやすく、物を落とすと凹む場合もあるので、注意してください。
●複合フローリング
複合フローリングは、基材の上に化粧材を貼り付けた床材で、多くの住宅で使用されています。
加工が施されているため、無垢フローリングよりも耐水性があり、汚れや傷にも強い床材です。
◆クッションフロア
クッションフロアは、掃除がしやすい水まわりに適した床材です。
吸水性がないので、水や油が落ちても内部まで浸透しにくく、楽に拭き取れます。
塩化ビニル素材のため適度な弾力性があり、立ちっぱなしでも足腰が疲れにくいです。
さらに食器を落としても割れにくいため、小さいお子様がいるご家庭でも安心して使えるでしょう。
木目調や大理石調、タイル調などデザインが豊富なうえ、抗菌や抗カビの機能が備わっているものもあります。
好きなデザインが選べ、機能性も妥協したくないという方におすすめの床材です。
一方で、家具などの跡が付きやすいデメリットがあります。
また、熱や薬剤に弱いなど耐久性は高くありませんので、張替えが必要になる可能性も考慮しましょう。
他の床材よりもリーズナブルな価格ですが、安っぽい見た目になりやすいところもデメリットのひとつです。
◆タイル
タイルは陶磁器の硬い床材で、高級感あるおしゃれなデザインが魅力的です。
吸水性がないため、汚れや水ハネはさっと拭き取れます。
耐久性も高く、洗剤や漂白剤を使っての掃除も可能。
簡単に手入れしたい方におすすめの床材です。
メンテナンスの際は、汚れやカビが発生しやすいタイルの隙間を重点的に掃除してください。
デメリットとしては、タイルの表面は冷たいため、冬場に素足で立つのはつらいでしょう。
硬さもあるため、足腰に負担がかかりやすく、物を落として割れるも可能性も高いです。
温かさをキープするためには、スリッパや靴下を履いて対策しましょう。
◆フロアタイル
本物の木材や大理石に近い見た目で、耐水性に優れている塩化ビニル素材の床材です。
木目調や大理石調などのデザインで種類も多いうえに、本物と見間違えるほどのデザイン性があります。
そのため、気に入った見た目のフロアタイルを見つけられるでしょう。
クッションフロアと同じく、耐水性のある塩化ビニルの素材のため、水や汚れをさっと拭き取れます。
ただし、タイル同士のつなぎ目に水や汚れが入り込むため、手入れ時には注意してください。
クッション性はないため、足腰への負担の軽さを重視する方には向かないでしょう。
◆コルク
コルク樫の樹皮が原料で、長時間立ちっぱなしでも足腰が疲れにくい床材です。
断熱性が高いため、冬場でも寒さを気にせずにキッチンを使えます。
衝撃を吸収する素材で、物を落としても割れにくい点もメリットのひとつです。
一方で、紫外線に弱く、経年による変色や傷が気になりやすいデメリットがあります。
選べるデザインの幅は広くないため、見た目にこだわりたい方には向かない素材でしょう。
キッチンの床材の選び方
キッチンの床材を選ぶときは、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
● デザイン性
● 手入れのしやすさ
● 費用
● 耐久性
● 使い心地
それぞれ詳しく解説します。
◆デザイン性
リビングやダイニングとのつながりや部屋の統一感を重視している方は、デザインをチェックしましょう。
オープンキッチンの場合、キッチンだけ明らかに違う床材を使うと浮いて見えるため、まとまりのない部屋になってしまいます。
例えば、リビングやダイニングがフローリングを使っているなら、同じくフローリングまたは似たデザインのクッションフロアを選ぶとよいでしょう。
◆手入れのしやすさ
キッチンは毎日料理や洗い物に使うところなので、手入れのしやすい床材を選ぶときれいな状態が長続きしやすいでしょう。
汚れや水ハネが染み込みづらい床材であれば、簡単に拭き取れるため、シミを防げます。
塩化ビニルのクッションフロアやフロアタイルの場合、耐水性に優れているため、手入れが簡単にできます。
また、タイルは吸水性がないため、同じく手入れのしやすい床材です。
一方でフローリングは、水や汚れを放置するとシミが残りやすいため、こまめな掃除が必要です。
◆費用
なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方は、低価格の床材を選びましょう。
クッションフロアは最も安価で、1畳1~4万円でリフォーム可能です。
耐久性が高いタイルは高額なため、コストパフォーマンスを重視している方には向かない床材といえます。
費用面も機能面も譲れない方は、フロアタイルも検討してみましょう。
◆耐久性
できるだけ長持ちする床材を選びたい場合は、耐久性をチェックしましょう。
タイルは傷に強い耐久性が高い床材です。
経年劣化が少ないため、張り替えの必要なく長く使えます。
クッションフロアは、物を落としたときの傷や家具を置いた後が目立ちやすい床材です。
しかし、張り替えの費用は他の種類と比べてお手頃のため、気軽に新しいものに変えやすいでしょう。
フローリングの場合、手入れをしっかり行うことで長持ちさせられます。
◆使い心地
キッチンは立ちっぱなしで作業する場所のため、使い心地が良い床材がおすすめです。
ほどよく弾力性があると、足腰への負担を軽減してくれます。
床材の中でもフローリングは、ほどよい硬さと温かさがあるため、長時間でも過ごしやすいでしょう。
クッションフロアやコルクも、クッション性があるため足腰が疲れにくい特徴があります。
タイルの場合は、硬くて冷たいため、立ちっぱなしが辛いと感じる方もいます。
キッチンで過ごす時間が長い方は、フローリングやクッションフロア、コルクを選ぶとよいでしょう。
2.キッチンの床材の費用相場
キッチンリフォームにおける床材の費用相場は以下の通りです。
床材 | 4畳 | 6畳 |
フローリング | 5~14万円 | 6~18万円 |
クッションフロア | 3~8万円 | 4~10万円 |
タイル | 6~15万円 | 9~20万円 |
フロアタイル | 4~9万円 | 5~10万円 |
コルク | 10万円前後 | 11~20万円 |
このように床材とキッチンの広さによって、費用は変わります。
床のリフォームには、元々あった床の上から施工する「重ね張り」する方法と、古い床材を取り外して新しい床材を施工する「張り替え」する方法と2通りあります。
重ね張りのほうが費用を抑えたリフォームが可能です。
老朽化がひどい場合は、費用はかかりますが「張り替え」を選んだほうが長期的に利用できます。
3.キッチンの床をリフォームするメリット
キッチンの床をリフォームすると手入れがしやすくなったり、足が疲れにくくなったりと多くのメリットがあります。
床のリフォームをするか悩んでいる方は、得られるメリットを把握したうえで検討してください。
手入れがしやすくなる
吸水性がない・耐水性に優れている床材を選ぶと、料理や皿洗い後の床掃除が楽になるでしょう。
キッチンは家の中でも、水や油が飛んで汚れやすい場所です。
染み込まずに弾く素材なら、手間をかけずに布巾でさっと拭き取れます。
食べ物を扱う場所なので、できるだけ清潔に保ちたいですよね。
リフォームをすれば、気になったときに1~2分で手入れするだけできれいな床をキープできます。
立ちっぱなしでも疲れにくくなる
ほどよいクッション性がある床材にリフォームすると、長時間の立ち作業も楽になるでしょう。
キッチンでは料理や皿洗いなど、立ちっぱなしで作業することが多い場所です。
床が硬くて足腰が疲れやすいと、料理する時間が億劫に感じますよね。
足腰が疲れづらい床材にリフォームして、少しでも楽に過ごせるキッチンにしましょう。
キッチンの清潔感がアップする
リフォームで新しい床に張り替えられると、キッチンの清潔感が増します。
シンクやコンロなどをきれいにしても、取れないシミが床にあるとそこばかり気になりますよね。
「掃除したのにきれいに見えない」と感じると、キッチンの手入れも気が進みません。
床は人の目に入りやすいところなので、新しくなるとキッチン全体の清潔感もアップします。
手入れにもやりがいが出て、きれいなキッチンを維持できます。
お気に入りの場所になれば、より楽しく料理できるでしょう。
4.安く抑えるためのポイントや業者の選び方
キッチンの床リフォームは、大規模な工事と比べて安価でおこなえますが、やはり大きな出費になるのは間違いありません。
安く抑えるためには、業者選びも重要なポイントです。
安価な床材や業者の選び方について見てみましょう。
水まわりリフォームの実績豊富な会社を選ぶ
キッチンの床リフォームを依頼するなら、水まわりリフォームの実績が豊富な会社を選ぶとよいでしょう。
なぜなら、水まわり工事を多数おこなっている会社なら、価格を抑えて仕入れできるルートをもっている場合が多く、安くリフォームできるからです。
また、実績が多いとあらゆるケースに適した施工方法やノウハウを知っているため、無駄のない工事で費用を抑えられます。
水まわりリフォーム館は、水まわりのリフォームを得意としています。
仕入れ価格を安く抑えられるため、お得にリフォームすることが可能です。
お見積りを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
見積もりの内訳が明確な会社を選ぶ
見積もりをもらったあとは、総額と合わせて内訳も確認しましょう。
内訳が明確でない見積もりの場合は「本当に記載の総額で収まるのか」と不安になりますよね。
また、材料費や工事費など項目ごとの金額が記載されていないと、他のリフォーム会社と比較できません。
素人でもわかりやすい見積もりを作成する会社は丁寧な対応も期待できるため、要望が叶いやすいでしょう。
床材はクッションフロアを選ぶ
費用を抑えるなら、床材はクッションフロアを選ぶとよいでしょう。
広いキッチンであればあるほど、リーズナブルな価格の床材を使うと工事費全体を抑えられます。
クッションフロアは安価な点の他にも、手入れのしやすさや豊富なデザイン性などのメリットもあるため、費用を抑えたい方はぜひ検討してみてください。
まとめ
今回はキッチンリフォームで使用される床材の種類や選び方を紹介しました。
床材は耐久性や費用面、手入れのしやすさなどをチェックしたうえで、ご自身の使用シチュエーションに合ったものを選びましょう。
また、キッチンの床リフォームで価格を抑える方法や会社を選ぶ際のポイントも解説しました。
水まわりのリフォームが得意な会社を選ぶと、豊富な実績とノウハウに基づいて対応してもらえます。
また見積もりをもらった際は、内訳が明確になっているかもチェックしましょう。
水まわりリフォーム館では、無料でメール相談を受け付けています。
キッチンリフォームに際して些細な疑問や気になる点があったときは、お気軽にお問い合わせください。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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