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キッチンリフォーム

キッチンのリノベーション徹底解説!おしゃれになるポイントや費用相場、事例を紹介!

キッチンリノベーション

更新日:2023.2.3

長年住んでいく中で、経年劣化が進む場所として一般的なのは水回りです。トイレやお風呂など日々使う場所だからこそ、どれだけケアをしていても防ぎきれない汚れなどが目立ち始めます。それはキッチンも同じで、どこかのタイミングでリフォーム・リノベーションをして一新しないといけません。

今回はキッチンのリノベーションを中心に、キッチンがおしゃれになるポイントやリノベーションの相場などを解説します。

<目次>
1.キッチンのレイアウトや型、配置の種類
2.キッチンをリノベーションする前に整理すること
3.おしゃれなキッチンリノベーションを行うコツ
4.キッチンの主要メーカー5選
5.キッチンリノベーション事例3例
6.まとめ

 

1.キッチンのレイアウトや型、配置の種類

キッチンにはレイアウトから配置まで様々なケースが想定されます。ここではそれぞれのタイプについてご紹介します。

1-1.キッチンのレイアウト

キッチンには主に、セミオープン型、オープン型、独立型があります。これらのタイプをより詳しくご紹介します。

◆セミオープン型セミオープン型は、この後ご紹介するオープン型と独立型の中間にあるキッチンです。キッチンスペースの仕切りは確保しつつ、空間もある程度確保してるため、オープン型と独立型のいい部分をそれぞれ活用できます。一方でオープン型のネックである料理の匂いが漏れ出やすい問題が出てくるため、注意が必要です。

◆オープン型オープン型はリビングとキッチンを全く仕切らないタイプのキッチンです。部屋を広々と使うのに適しており、会話をしながら料理ができるので孤立することがありません。その代わり、料理の匂いが漏れ出やすいので、部屋のインテリアに匂いが染みつく可能性があるため、注意が必要です。

◆独立型

独立キッチンとは?

独立型は「クローズドキッチン」とも呼ばれ、キッチンとして1つの部屋のような形になっています。料理の匂いなどがリビングなどに漏れ出にくく、料理に集中しやすいのが特徴的です。独立している分、孤立しやすいほか、広々と部屋を見せるのには適していません。

1-2.キッチンの型

キッチンの型にもいくつかの種類がありますので、それぞれのキッチンの型についてもご紹介していきます。

◆L型キッチン

L型キッチン

L型キッチンは文字通り、Lの形をしたキッチンです。スペースは多少コンパクトとなり、動きやすさがあるキッチンですが、Lの直角部分などスペースを使いきれない場所も出てきます。そのため、配置場所を工夫してスペースを少しでも有効活用していくことが求められます。

◆U型キッチン

キッチンの種類:U型

U型キッチンはUの形をしたキッチンです。作業効率を高めやすく、スペースも十分に確保できる特徴があります。これといったデメリットもないですが、独立型のキッチンの方が有効活用しやすいでしょう。

◆Ⅰ型キッチン

I型キッチン

Ⅰ型キッチンは冷蔵庫やシンクなどを横1列に並べたタイプのキッチンの型です。コンパクトな幅にまとめられており、オーソドックスなタイプですが、横に長くなる分、作業効率はそこまで高くありません。

◆Ⅱ型キッチン

キッチンリノベーション

Ⅱ型キッチンは2列にまとめたキッチンです。Ⅰ型キッチンと比べれば、横のスペースは半分になり、複数人で調理を行うのに適しています。その分、スペースは必要となるため、ある程度広い部屋の中に設置しないと窮屈感が出てくるタイプです。

1-3.キッチンの配置

最後にご紹介するのがキッチンの配置についてです。3つのタイプの配置場所についてご紹介します。

◆アイランドキッチン

アイランドキッチン

アイランドキッチンは、1つの島のように独立させたキッチンです。オープン型のキッチンで用いられるタイプで、部屋を広々と使いたい場合や家族団らんの時間を重視したい場合におすすめです。油汚れなど周囲に広がる可能性もあるため、掃除などには細心の注意を払わないといけません。

◆壁付けキッチン

壁付けキッチン

壁付けキッチンは全く対面することがなく、壁を向きながら料理などを行うタイプのキッチンです。Ⅰ型キッチンに代表され、スペース面では最も幅をとらない一方、コミュニケーションが取りにくいなどのデメリットが想定されます。

◆ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラはいわゆる「半島」でL型キッチンやU型キッチンに用いられます。半島の部分がリビングと接する部分となり、半島の長さがキッチンへの出入口の長さにもつながっていく要素があります。

 

2.キッチンをリノベーションする前に整理すること

重要な内装制限

キッチンをリノベーションする前にはいくつか注意しておきたいこと、整理しておくべきことが存在します。ここでは整理すべきポイントについてまとめました。

 

2-1.リノベーション後のイメージを明確にする

キッチンをリノベーションする場合、リノベーションを実際にした後、どんな使われ方になるのだろうかとイメージを明確にしておく必要があります。より家族とのコミュニケーションを重視し、リノベーションをしたらそれが実現しそうかどうか、はたまた料理により集中できるようになるかなど、イメージをしながらレイアウトを考えていきます。

昔の日本であれば奥さんなど女性がキッチンに立つことが多かった中、現在は旦那さんなど男性もキッチンに立つ機会が増えてきました。奥さんが利用するイメージを持つだけでなく、旦那さんを含め、様々な人が利用することを想定した際に使いやすいキッチンであるかどうかをイメージすると、よりよいキッチンを目指すことができます。

2-2.現状の不満点を全て把握する

リノベーションを行うのは何かしらの不満があるからで、リノベーションを行う以上はこれまで抱えてきた不満を一掃する必要があります。そのためにはキッチンにどんな不満を抱いていたのかをすべてまとめていくことがおすすめです。後になって、あれも不満、これも不満と出てきたら納得のいくリノベーションとはなりません。

普段料理をする人の不満や、調理中に邪魔をしないよう冷蔵庫などを利用する際の不便さなど、それぞれの家族にキッチンに対する不満はあるはずです。この不満をまとめ、その中で優先順位をつけていき、スペースや費用面での制約を考慮しながら解決を目指していくことができます。

2-3.今後の家族構成や生活スタイルを考える

現状では夫婦子ひとりの3人家族であるものの、将来的には子供が増える可能性や夫婦いずれかの両親を介護のために引き取る可能性があるため、ずっと3人家族のままとは限りません。また友人などを家に招くことが多いなど、それぞれの家庭に生活スタイルがあるため、まずは将来的なことを想定しておくのがおすすめです。

子どもが増えるかもしれない、両親と住むかもしれない、はたまた友人を多く招いてパーティーをするかもしれないと色々なことを考える中で適したタイプのキッチンにするのも1つのやり方です。

 

3.おしゃれなキッチンリノベーションを行なうコツ

スムーズに進めるコツ

キッチンのリノベーションを行う際にはいくつかのコツがあり、このコツを知っておくことでおしゃれなキッチンに仕立てていくことができます。では、そのコツについてまとめていきます。

3-1.リビングとキッチンのバランス

この人数ならリビングとキッチンをセットにしてこれだけの広さが理想的というものが存在します。例えば、4人で住む場合はおおよそ18畳前後が相場となり、リビングは10~12畳、キッチンは6~8畳が理想形です。

このようにリビングを広めにすれば、おのずとキッチンは限られたスペースでリノベーションを考えないといけなくなります。スペースを最小限にするならⅠ型キッチン、ゆったりなキッチンにするなら対面式にするなど、バランスよく配置を行い、それぞれが使いやすい状態にすることが求められます。

3-2.床材や壁紙などの色

おしゃれなキッチンにする際、視覚的におしゃれさを醸し出すには床材や壁紙といった柄、色はとても重要です。独立型であればキッチン内で済みますが、セミオープン型やオープン型はリビングとのバランスも考慮しなければなりません。リビングと調和しないような色合いだと、おしゃれなキッチンとは言えません。

例えば、リビング全体を白にまとめているから、キッチンも白に統一するというのもいい考えです。トータルでコーディネートをしていくことが大切であり、キッチンだけが浮いてしまうようなデザインになることは避けたいところです。

3-3.収納スペース

おしゃれなキッチンは、冷蔵庫やウォーターサーバーなどうまく収納させているケースが目立ちます。日々使っていればどうしても生活感が出ますが、生活感がおしゃれさを邪魔することが多々あるため、生活感を感じさせないために収納スペースを確保し、その中に冷蔵庫などを収納することでおしゃれさを演出できます。

皿やコップといった食器類を収納でき、調味料などのスペースは別に置ける形になれば、乱雑になることもなく、常に整理整頓をすることができ、おしゃれに利用できます。そして、友人などが家にやってきても生活感を消せる分、おしゃれなキッチンだと思ってもらえるのもポイントです。

3-4.照明

手元をしっかりと照らさないとケガの恐れもあるため、一定の明るさがまずは求められます。とはいえ、あまりにも明るすぎるとおしゃれさはなくなるため、おしゃれな照明を活用しつつも、明るさが確保できるような状態にすることが求められます。

もう1つ、セミオープン型やオープン型はの場合は照明についてもリビングとの親和性を考えなければならないため、リビングの照明とできるだけ統一させるなどの配慮も必要です。例えばスポットライトのように特定の場所だけを照らすやり方や、ペンダントライトのように見た目のおしゃれさと機能性を兼ね揃えた照明を利用するやり方などもあります。

 

4.キッチンの主要メーカー5選

キッチンリノベーション

リノベーションで用いるキッチンに関して、主要メーカーが5つ存在します。5つのメーカーの特徴とブランドをまとめました。

4-1.Panasonic

キッチンリノベ・Panasonic

Panasonicは、自動で油汚れの掃除を行ってくれる「ほっとくリーンフード」を採用するほか、汚れが落ちやすい素材を活用しており、毎日のお手入れで長くきれいに使えるシステムキッチンを用意しています。

中でも、「Lクラス」はPanasonicを代表するシステムキッチンで、汚れに強いのはもちろん、傷にも強い他、スキマを作らないようにしているため、汚れがたまらないようにしているのも特徴的です。

4-2.タカラスタンダード

キッチンリノベ・タカラスタンダード

ホーロー製品を手がけるタカラスタンダードは、汚れと湿気に強いホーローの特徴を最大限に生かし、油汚れが目立ちやすい部分に多くホーローを用いています。洗剤を使わずに汚れを落とせるという手軽さも魅力です。

タカラスタンダードの中で主力なのは「レミュー」。ホーローを多く使っているので、ホーローの良さを十分に活用できるほか、色味が多くあるため、リビングとの親和性などを気にしながら選べるのもポイントです。

4-3.LIXIL

キッチンリノベ・リクシル

LIXILはデザイン性の高さと毎日の使いやすさを兼ね揃えており、毎日のちょっとしたお手入れで汚れが落ちるような機能などを持たせつつ、おしゃれさも醸し出しています。「ひろびろシャワー」は幅広く洗えるほか、水の勢いもあるため、洗い物をすぐに終わらせることができ、節水につながります。

「Noct」は大容量のスペースが特徴で、キッチン用品のほとんどを収納できるほか、底の浅いポケットがついており、調味料などを取り出すときに便利です。シンクの上にプレートが設置できるので、洗い物、水切りといった作業も楽に行えます。

4-4.TOTO

キッチンリノベ・TOTO

TOTOは、機能性を追求しながらもデザイン性も大事にしています。例えば、「クリスタルカウンター」は太陽光などが当たることで美しく光を反射するため、おしゃれさを感じさせます。その一方で「すべり台シンク」、「水ほうき水栓」といった機能もあります。

「ザ・クラッソ」はクリスタルカウンターやすべり台シンクといった機能がついているほか、除菌効果がある「きれい除菌水」を装備しており、水回り特有のぬめりを抑えることができます。

4-5.クリナップ

キッチンリノベ・タカラスタンダード

クリナップは耐久性の高さが特徴的です。これはステンレスを採用しているからで、水回り特有の湿気の高さにも耐えられる仕様となっています。内部までステンレスなので、かなり長い期間、綺麗さを保てるのは他にはない魅力と言えます。

クリナップのシステムキッチン「ステディア」は、材質などのコーディネートができるほか、特殊なセラミック加工で汚れを浮かして水ぶきだけでOKという仕様。自然にゴミが流れる「流レールシンク」も特徴的で、排水口につなぎ目がないので、掃除がスムーズです。

 

5.キッチンリノベーション事例3選

キッチンリノベ・タカラスタンダード

築年数が経過してキッチンのリノベーションを行った事例を3つに厳選しましたので、ご紹介します。

5-1.対面型のキッチンにリノベーション

キッチンリノベ・施工事例・ビフォーアフター

 

築年数が50年、元々のキッチンは昔ながらのⅠ型キッチンだったお客様。リフォームを契機に対面型のキッチンにしたいという要望があり、収納量の多さも注文に入りました。どちらかといえば独立型のようなキッチンを、リビングと一体にして対面型とすることで、リフォーム前とは全く違う姿に。

使用したのはTOTOの「ザ・クラッソ」で、収納量以外にも注文として挙がっていた明るさもあり、使い勝手のいいキッチンに仕上がりました。キッチンのリフォームに税込222万円、工事期間は4日間です。

 施工事例はこちら▼▼

バナー・キッチンリノベ

 

5-2.孤独を感じなくなるキッチンキッチンリノベ・施工事例・ビフォーアフター

 

リフォーム前のキッチンは孤立しやすい状態だったため、料理を作るときなどは孤独を感じやすくなっていたというお客様。リフォーム前は収納スペースに欠けていたこともあって、キッチンは物であふれており、使い勝手もそこまで良くなかった様子。リフォームで、家族の動きなどが分かるような形にしたいというのが要望でした。

リフォームではリクシルの「アレスタ」を採用し、ペニンシュラ型のキッチンにすることで、家族の動きを見ながら炊事が行えるようになっています。勝手口も新設されたことで、外に出やすくなったほか、全体的に広々とした空間に仕上がりました。リフォーム費用は税込170万円で、工事期間は10日間ほどかかっています。

 

 施工事例はこちら▼▼

バナー・キッチンリノベ

5-3.あえてⅠ型キッチンにしたケース

キッチンリノベ・施工事例・ビフォーアフター 

元々はL型のキッチンだったお客様のキッチン。古くから使っていたものの、IHへの切り替えやキッチンが狭かったので、使い勝手を良くしたいという要望がありました。L型キッチンよりもⅠ型キッチンの方が移動がしやすいということで、あえてⅠ型キッチンへのリフォームとなりました。

キッチン以外にもリフォームを行い、お風呂を別の場所に移して部屋を広くするなどのリフォームも行いました。リクシルの「シエラ」を用いたほか、リフォーム前は換気扇が機能していなかった状態で、これを改善させるなど、より使い勝手のいいキッチンになっています。費用は全体の工事でおよそ290万円、工事期間は5日です。

 施工事例はこちら▼▼

バナー・キッチンリノベ

 

6.まとめ

キッチンリノベーション

おしゃれなキッチンへのリノベーションは、まずキッチンに対する不満をすべて出してから、どのようなキッチンがいいのか、その理想を追求していくことで納得のいく形で行えるようになります。

費用面の問題もあるため、あとは優先順位を設けて何が備わればベターなのかを追い求め、使いやすく利便性のあるキッチンを目指してリノベーションを行いましょう。

 

 

 

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<著者情報>

大谷 正浩

大谷正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身

 

大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。

その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。

2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。

趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。

 

              

 

 

 

 

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