ランドリールームのリフォーム費用や施工事例4選
更新日:2023.1.17
「雨の日は洗濯物が乾かなくて困る…!」とお悩みの方いらっしゃいませんか。
「洗濯して、干して、取り込んで…という動作が移動も多くて大変!」と負担に感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、洗濯する・干す・取り込む・たたむ・収納するまで一貫して一部屋の中で完結する「ランドリールーム」について、リフォームで設置する際の費用や施工事例を紹介します。
部屋干しすると発生する臭いが気になる方にもおすすめなのが、ランドリールームです。
現在リフォームを検討されている方には、ランドリールームを作る際に知っておきたいポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1.ランドリールームとは?
そもそもランドリールームとは「洗濯する、干す、取り込む、片付ける」という洗濯に伴う作業をすべて行える部屋のことを言います。
洗濯機が置けるのはもちろん、洗面台や物干しスペース、洗濯ものを片づける収納スペースを設けることが多いです。
最近では、アイロンがけをしたり、空きスペースにPC作業ができるデスクを置いたりと幅広い使い方ができるようになっています。
使う人のライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできるのが特長です。
1-1.ランドリールームのメリット
ランドリールームを設置するメリットは、主に次の3つです。
◆雨や花粉が気にならない
室内干しできるので、雨や花粉を気にする必要がありません。
急に雨が降ってきても、慌てて取りこまなくてよく、職場で絶望することもなくなります。
また、花粉症の方がご家族にいる場合でも、花粉の季節に気を遣いながら外干ししなくていいのです。
◆人の目が気にならない
人の目を気にして洗濯物を干す必要もありません。
特に女性は気になる部分だと思いますが、室内で干すため人目につきませんし、来客の際も居住空間とは切り離されているので安心です。
◆時短になる
ランドリールームで洗濯に関する全ての作業が完結します。
そのため、洗濯物を干しに外に出たり、取り込んで収納するために各部屋を回ったりすることもなくなります。
加えて、洗濯機や収納ボックス、アイロン台など、洗濯で使うあらゆる物がランドリールームに集まっているので、その他生活の動線の妨げになりません。
結果的に、家事の時間を短縮できます。
日々の洗濯を負担に感じる方には、ランドリールーム設置は特におすすめです。
1-2.ランドリールームの設備
ランドリールームには、さまざまな設備が備わっています。
以下に挙げるのは、ランドリールームによくある設備の一例です。
これらがあれば確かに便利ですが、全てなければランドリールームとして機能しないわけではありません。
あくまで各ご家庭の目的に合った設備を整えることが大切なので、参考にしてご家族で必要か話し合ってみてください。
◆窓
窓は洗濯物をよく乾かすために、ひとまず取り付けを考えましょう。
窓があれば、日当たりや風通しが非常に良くなります。
干していない場合でも、効率よく換気できますし、家の中へ新鮮な空気を運んでくれるのでおすすめです。
◆ランドリーロープ
ランドリーロープは、取り外しが可能な洗濯物を干すためのロープのことです。
もし使わない時もロープを外せば、空いたスペース分だけ広々と使えます。
部屋の広さに合わせて柔軟に使えるのがロープを使うメリットです。
「洗濯物が乾かず干す場所が足りない…」というピンチの際に、非常に助かる優れ物なので、ぜひ一家に1本準備しておきましょう。
◆エアコン
ランドリールームには、エアコンもあると便利です。
夏場や梅雨の時期など、湿気の高い季節に部屋干しすると、どうしても乾きづらくなります。
日差しがあればまだ大丈夫ですが、雨の日は特に大変です。
この時、除湿(ドライ)機能が大活躍します。
また、作業中の暑さ・寒さ対策にも大いに役立つので、ぜひ一台付けておきましょう。
◆壁面収納棚
壁面収納棚がランドリールームに設置してあると、部屋が少し狭くても快適に洗濯できます。
床置きの収納棚を設置してみたり、収納ボックスを追加したりするのもいいですが、ふやした分だけ場所をとり、動きづらいです。
しかし、収納がないと家族分の衣服をしまえず、ランドリールームの強みが半減してしまいます。
そこで、壁面収納棚があれば、壁にぴったり沿う形で収納スペースが確保されているので、作業のやりにくさに悩む機会は減るのです。
◆除湿器
除湿器があると、洗濯物は非常に早く乾きます。
エアコンよりも効率的に部屋の湿気を取ってくれますし、同時に生乾きの臭いも防いでくれるのです。
室内干しのデメリットともなる生乾きと、いやな臭い対策に特化しているので、ぜひ導入を検討してみてください。
2.リフォームでランドリールームを作る費用はどのくらい?
リフォームでランドリールームを作る費用は、間取りや設備、依頼する業者によってさまざまです。
もしあなたが「間取り変更が必要なランドリールーム」を作りたいなら、少なくとも20万円はかかると見積もっておきましょう。
具体的に、リフォームでランドリールームを作る際は、以下のような費用がかかります。
● 洗濯機、物干し、収納棚などの商品価格
● 部屋を作る時に必要な材料費
● 電気工事費
● 内装工事費
● 廃材処分費用
● 解体工事費
● 大工さんの人件費
その他もろもろの費用がかかってくるため、最低でも20万円は必要です。
これに乾燥機やアイロンなど、欲しい設備を増やしていくとより高額になります。
さらに、現状の家の間取りに新たにランドリールームを設けるとなると、まだ工事費用はかさんでしまうでしょう。
ランドリールームを新たに設置するなら、30万円以上は見積もるべきだと思います。
予算も上限をしっかりと決めた上で、計画的なリフォームを依頼することが大切です。
3.リフォームでランドリールームを作る際のポイント
リフォームでランドリールームを作る際のポイントは、次の2つです。
せっかく設置しても、結果的に使いにくくなれば本末転倒です。
決してリフォーム費用は安くないので、作るときに押さえるべきポイントは知っておきましょう。
3-1.広さや通気性も考慮しましょう
リフォームでランドリールームを作るなら、まず部屋の広さを考えましょう。
部屋の中には洗濯機や物干し、収納棚などの設備を入れます。
そこでアイロンがけや洗濯の取り込みを行うと考えれば、ある程度の広さや作業スペースは必要です。
また、設置する部屋の位置・設備は、通気性も考えておきましょう。
あまり適しない場所に作ってしまうと全然乾かなかったり、湿気がひどくてカビが発生したりと逆効果になる場合があります。
わざわざ部屋干しできるスペースを作ったにも関わらず、使いものにならないとツラいですよね。
ご希望はちゃんと叶えつつも、最後は慎重に検討しましょう。
3-2.洗濯物を干す場所の近くだと便利
ランドリールームの設置する場所は、洗濯物を干す場所の近くだと便利です。
これは、ランドリールームとは別の場所で干すことがある場合に考えるべきと言えます。
たとえば「天気がいいから今日は外干しがしたい!」という時に、ベランダなどの干すスペースまでに距離があれば、洗濯が負担になってしまいます。
さらに、取り込むことも考えれば負担は倍増してしまうのです。
逆効果にならないためにも、洗濯物を干す可能性のある場所の近くにランドリールームを設けるのがいいでしょう。
外干しでもよし、室内干しでもよしとなれば、洗濯が非常に楽になりますね。
もちろん、ランドリールームの設備は洗濯機や収納棚など最小限にして、干すのは別の場所にする方もいらっしゃるでしょう。
この場合はなおさら、ポイントを意識して設置する位置を決めるのが大切です。
4.ランドリースペースの施工事例
今回は、ランドリースペースの施工事例を以下で4例ご紹介します。
あなたの予算感と照らし合わせながら、実際の完成後をイメージしてご覧ください。
施工事例① 3帖のランドリースペースの施工事例
子育ての合間に、いつでも好きなタイミングで洗濯物が干せる独立型ランドリールームが欲しいとのご要望です。
キッチンの横にランドリールームを設けたことで、食事の準備中や育児の合間に洗濯機を回したり、干したり、取り込んだりできるようになったと満足いただいた事例でした。
特に清潔感のあるホワイトを基調としたランドリールームに仕上げられているのがポイントです。また、スロップシンクを備え、つけ置き洗いができるようになっています。
3帖のちょうどいいサイズ感のランドリールームは、無駄のないデザインにリフォームされていました。
価格 | 28万円 |
工期 | 3ヵ月以上 |
家屋形態 | 一戸建て |
築年数 | 30年以上 |
施工事例出典:ホームプロ
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
施工事例② 独立したランドリールーム兼脱衣室の施工事例
「来客が多いため、皆が気軽に洗面を使えるようにオープンにしたい!」とのご要望でのリフォームです。
洗面室と脱衣室は分けたいとのご希望もありました。
ご夫婦でお住まいだったことも踏まえ、独立したオープンの洗面室をLDKに隣接させた事例です。
洗面室とLDK間は扉をつけない分、プライバシー性の高い脱衣室を引き戸で開閉できるようにしてあります。
物干し竿はあえて設置せず、浴室やリビングのハンガーパイプを利用する形を取っていました。洗濯機の上にランドリーラックを設置し、収納も確保しています。
価格 | 50万円 |
工期 | 3ヵ月以上 |
家屋形態 | 一戸建て |
築年数 | 30年以上 |
施工事例出典:ホームプロ
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
施工事例③ 外干しと部屋干しが両方できるランドリールーム
ベランダのない3階建てに住んでいて洗濯干し場に困っている、外干しには窓の外に設置した物干し竿を利用するしかないというお悩みを受け、リフォームした事例です。
お子さんが2人いらっしゃるご夫婦の家族で、4人分の洗濯物を干すにはスペースが狭く、洗濯物を干したり、取り込んだりする動作が大変とのことでした。
そこで、洗濯の負担を減らせるように、外干しと部屋干しが両方できるランドリールームを設けました。
ファミリークローゼットを隣接させているので、衣類をしまうのも楽になったとご満足いただけたようでした。
窓外の物干し竿や風通りの良い窓はそのまま生かし、室内干し用のワイヤーを2本取り付けたり、換気扇を取り付けたりして、忙しいご夫婦の家事を十分にサポートできるランドリールームに仕上がっています。
価格 | 17万円 |
工期 | 3ヵ月以上 |
家屋形態 | 一戸建て |
築年数 | 26~30年 |
施工事例出典:ホームプロ
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
施工事例④ 縁側があった場所に室内用物干しを取り付け
以前のお住まいは洗濯機の反対側にベランダがあり、洗濯が一苦労だったとのことでした。
新しい家では使い勝手を良くしたいとの強いご要望でのリフォームです。
お子さんが1人いらっしゃるご夫婦で、奥様が花粉症だということで室内干しスペースをご所望でした。
そこで、以前縁側があった場所に室内用物干しを取り付け、屋根の勾配を利用したオリジナルのデザインに仕上げています。
洗濯干し・取り込みも直線で移動でき、洗濯機やクローゼットへの動線もスムーズになりました。
価格 | 5万円 |
工期 | 3ヵ月以上 |
家屋形態 | 一戸建て |
築年数 | 26~30年 |
施工事例出典:ホームプロ
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
5.まとめ
今回はリフォームでランドリールームを作るメリットやあると便利な設備、新たに作る際にかかる費用などを解説しました。
結論、ランドリールームを新たに設置するなら最低でも20〜30万円以上が必要になります。
また、依頼する業者によってもリフォーム費用は変わってくるため、注意が必要です。
もしあなたがランドリールームを新たに作ろうとお考えなら、まずリフォームのプロに相談するのをおすすめします。どこにランドリールームのリフォームを頼めばいいのか分からないなら、「水周りリフォーム館」にお問い合わせください。
リフォームのプロである私たちが親身になってご相談にのります。
もし不安な点があっても、納得できるまで丁寧に対応いたしますので、お気軽にお申し付けください。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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