ホーロー浴槽とは？特徴やメリット・デメリットを解説します！

更新日：2023.1.17

美しい見た目のホーロー浴槽は、上質なバスタイムを過ごすのにはぴったりな素材の浴槽です。

しかし、お風呂のリフォームでホーロー浴槽を検討している方は「他の素材との違いやメリットは？」と疑問に感じたことがあるのではないでしょうか。

人生に数回しかない浴槽選びなので、納得したものを選んで理想のリフォームを叶えたいですよね。

そこで今回は、ホーロー浴槽の特徴やメリット・デメリット、代表的なメーカーなどを解説しました。

本記事を参考にホーロー浴槽について知っていただき、バスタイムが充実する浴槽選びを成功させてくださいね。

1. ホーロー浴槽とは？

ホーロー浴槽とは、鉄やアルミニウムなどの金属の表面にガラス質を高温で焼きつけてできたホーロー素材の浴槽のことです。

ホーローは熱や水、臭いに強いなどの特徴を持っているため、お風呂やキッチンなどの水まわりに適した素材。

また、ホーロー浴槽は内部に使われている金属の違いにより、「鋼板タイプ」と「鋳物タイプ」の2つに分類できます。

鋳物タイプは鋼板タイプよりも重く、高級ホテルに採用されるほどの品質のよさが強みです。

2. ホーロー浴槽のメリット

まずは、ホーロー浴槽のメリットを3つ見てみましょう。

簡単に紹介すると、高い保温性や見た目の美しさに定評があります。

2-1.カビの発生を抑えられる

ホーロー浴槽は、水まわりの悩み事に多いカビの発生が少ないメリットがあります。

お風呂に蓄積しやすい皮脂の垢や石鹸カスなどの有機物はカビの栄養になるので、発生を防ぐには残さず洗い流すことが重要です。

ホーローなら表面に汚れが付きづらいガラス質が施されているため、簡単なお手入れでも浴槽内をきれいな状態に保て、カビの栄養源を残さずに済みます。

また、プラスチック素材よりも硬くキズが付きにくい特徴があるため、雑菌が残る心配がほとんどありません。

汚れが付着しづらいうえに、シンプルなお手入れできれいになるのでカビの発生を気にせずに使用できるでしょう。

2-2.高い保温性

高い保温性もホーロー浴槽のメリットのひとつ。

金属は熱が伝わりやすい特徴があるため、ホーロー浴槽自体もお湯の温度によって温まりやすいのです。

そのため、浴槽内のお湯が冷めづらく、時間が経っても温かいお風呂を楽しめますよ。

入浴時間がバラバラなご家庭では、追い焚きする回数が減り電気代の節約にもなるでしょう。

また、温度が伝わりやすいホーロー浴槽なら、素材によっては感じる浴槽本体の冷たさを気にせずに、体を預けてゆっくり浸かることもできます。

入浴時間を今よりリラックスして過ごしたい方に、ホーロー浴槽はおすすめです。

2-3.美しい見た目

美しい見た目を楽しめる点もホーロー浴槽のメリットです。

表面に施されたガラスは高級感ある光沢を放ち、設置するだけで浴室の空間をよりよく魅せてくれます。

また、耐久性の高さからもキズや汚れが付きづらく美しさが長持ちするので、いつまでも新品のような輝きを楽しめるでしょう。

浴槽の見た目の美しさは、入浴時間を充実させてくれる大事な要素。

今よりも浴室が落ち着ける空間にしたい方は、ホーロー浴槽をチェックしてみましょう。

3. ホーロー浴槽のデメリット

ホーロー浴槽をご検討中の方は、デメリットについても把握しておくとよいでしょう。

他の素材の浴槽よりも割高になる、また2階に設置できないなどが挙げられます。

3-1.価格が他の素材の浴槽より割高

ホーロー浴槽はFRP（繊維強化プラスチック）のような他の素材の浴槽よりも、商品価格が割高になる難点があります。

費用を抑えることに重点を置いている方にとっては、向かない素材の浴室といえるでしょう。

リフォーム費用を抑えたいなら、FRPやアクリル系の人工大理石を用いた浴槽をチェックしてみてください。

3-2.年月が経つと塗装し直す必要が出てくる

ホーロー浴槽のデメリットとして、年月が経つと塗装し直す必要が出てくる点も挙げられます。

経年劣化によるホーロー浴槽表面のガラス質のひび割れや剥がれは、内部の金属にサビが発生する要因になるので早めの対処が必要です。

ガラス質の研磨での補修は、光沢がなくなる原因になるため塗装し直す方法が一般的。

また、ホーローの塗装し直しは難易度が高いので、業者に依頼しなければなりません。

ホーロー浴槽を検討している方は、補修には手間や費用がかかることを把握しておきましょう。

3-3.2階に浴槽を設置できない

重さのあるホーロー浴槽は、2階に設置できないデメリットもあります。

他の素材の浴槽は設置場所の制限がないのですが、ホーロー浴槽は本体だけで100kgを超えるものが多く設置が困難なケースも。

床の補強により設置できる可能性はありますが、その分工事費用がかかります。

2階への設置をご希望の方やリフォーム費用を抑えたい方には、デメリットの大きい浴槽といえるでしょう。

4. ホーロー浴槽の主なメーカー

ここからはホーロー浴槽を取り扱う主なメーカーをご紹介します。

ホーローを強みに持つ「タカラスタンダード」の他にも、「ダイワ」や「BETTE（ベッテ）」などが挙げられます。

それぞれの特徴について見ていきましょう。

4-1.タカラスタンダード

タカラスタンダードといえばホーローを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

タカラスタンダードの「鋳物ホーロー浴槽」は世界中の高級ホテルで採用されるほどの品質の良さ。

戸建て住宅用・マンション用のユニットバス、単体浴槽とあらゆるタイプで導入できるので、ご自宅の住居形態や浴室の工法にあわせて選択できます。

◆戸建て向けユニットバス「プレデンシア」

「プレデンシア」は、タカラスタンダードの戸建て向けユニットバスの中でも上位のグレードに分類されます。

保温性の高さが強みである「鋳物ホーロー浴槽」が標準採用であり、入浴時にはじっくり体の芯まで温まることが可能です。

日常的な汚れは洗剤を使わず、シャワーとスポンジだけで洗い流せるので、日々のお手入れは簡単に済むでしょう。

また、浴槽だけでなく浴室パネルや床も高級感があるデザインで、見た目にこだわりたい方におすすめのユニットバスです。

◆マンション向けユニットバス「伸びの美浴室」

タカラスタンダードのマンション向けユニットバス「伸びの美浴室（のびのびよくしつ）」では、ハイグレードとベーシックDタイプを選ぶと鋳物ホーロー浴槽を導入できます。

浴槽だけでなく壁パネルにもホーローが使われているので、マグネット収納でカウンター周りはすっきり片付きます。

また、浴室全体が保温材で包まれていて、浴槽だけに限らず温かさを感じられるでしょう。

◆浴槽単体「ルヴィアス」

在来工法の浴室向けの鋳物ホーロー浴槽「ルヴィアス」。

職人技で何重にもコーティングされたガラス層により、耐久性の高さだけでなく肌ざわりのよさも感じられる浴槽です。

お手入れしやすさや保温性の高さはもちろん、見た目の美しさも魅力的なので、上質なバスタイムを過ごせるでしょう。

4-2.ダイワ

ダイワの180年以上続く鋳物づくりの伝統と技術を注ぎ込んだ鋳物ホーロー浴槽です。

ラインナップが豊富なので、自分の好みの形や浴室に合うサイズを自由に選べます。

ホテルや戸建て住宅、集合住宅などあらゆる場所で採用されている、長く愛されている商品です。

4-3.BETTE

ドイツ創業の歴史ある鋼板ホーロー浴槽メーカーのBETTEは、デザインとサイズのバリエーションの豊富さを強みに持ちます。

チタンを含んだ特殊な鋼板を用いた、強度の高さとなめらかな曲面が特徴的な浴槽です。

なだらかな傾斜に沿って体を預けて入浴できるので、リラックスできるバスタイムを過ごせますよ。

また、深さは42～45cmと楽にまたぎやすいサイズであり、転倒のリスクも抑えられた設計。

入浴しやすさにこだわったデザインが魅力的です。

5. ホーロー浴槽のリフォーム費用

ここからはご紹介するホーロー浴槽のリフォーム事例を参考に、実際にかかる費用についてもチェックしてみましょう。

ホーロー浴槽リフォーム事例①戸建て向けユニットバスのプレデンシアを採用！

中古住宅の在来工法浴室を、タカラスタンダードのユニットバスにリフォーム。

保温性の高い浴槽・浴室が特徴のプレデンシアを採用し、冬場でも温かさが持続する空間へと仕上がりました。

ホーロー浴槽の輝きが、浴室の明るさと清潔感を向上させる効果も期待できますよ。

（出典：タカラスタンダード）

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

ホーロー浴槽リフォーム事例②こだわりのホーロー浴槽を導入！温かさとお手入れしやすさにご満足

お掃除のしやすさ、汚れの付きにくさを重視したリフォームをご検討されていたお客様。

毎日入浴するので「浴槽は少し贅沢にしたい」とホーロー浴槽を選定されました。

リフォーム後に使用した感想は、まるで温泉に入っているかのように、体の芯まで温まったとのことです。

また、表面のなめらかさもあるので、汚れの落としやすさも叶えたリフォームとなっています。

（出典：タカラスタンダード）

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

6. まとめ

今回は、ホーロー浴槽の特徴やメリット・デメリット、代表的なメーカーなどについてお伝えしました。

ホーロー浴槽は他の素材のものと比較してカビの発生が少なく、保温性の高さが強みです。

見た目の美しさも魅力的で、清潔感ある浴槽でゆったり体の芯まで温まりますよ。

ただし、浴槽本体が高価・重い点がデメリットであり、2階に設置が難しいケースも。

浴室が1階にあるご家庭や浴槽にはこだわりたい方は、ホーロー浴槽を選んでみてもよいでしょう。

浴室のリフォームについてご不明な点があれば、お気軽に水周りリフォーム館にお問い合わせくださいね。

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