人工大理石の浴槽のメリット・デメリット！リフォーム費用やおすすめのメーカー5選

1.人工大理石の浴槽とは？

人工大理石の浴槽は、天然の大理石をモチーフにし、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などを使って作られています。
人工大理石を使用した浴槽はお手入れが非常に簡単で、水まわりでの利用に適した素材であることから人気が高いです。
また、人工大理石は時に「人大（じんだい）」と略して呼ばれ、人造大理石とまとめられることもあります。
ただ、正確には人工大理石と人造大理石には特徴が異なるため、別の素材として扱われるのが一般的です。
以下では、人工大理石の特徴と、人造大理石との違いについて詳しく解説します。

1-1.人工大理石の特徴

人工大理石とは大理石の代替品として人工的に製造されている石のことを指します。原料は樹脂を使用しており、大理石は含まれていません。
そして、人工大理石には、アクリル系とポリエステル系の2種類が存在します。

◆アクリル系

アクリル系は、光沢や透明感があり、見た目に優れています。また、耐熱性、耐久性にも強みがあり、素材として均質なので汚れもつきにくく落ちやすいです。

◆ポリエステル系

ポリエステル系は、価格の安さが大きな特徴と言えます。アクリル系に比べると頑丈さに劣り、汚れもたまりやすいです。そのため、長時間浴槽にお湯を貯めておく使用方法には向きません。
同じ人工大理石であっても、種類の違いによって特徴は異なります。使い方や予算に合わせて、人工大理石の種類も選ぶ必要がありそうです。

1-2.「人造大理石」との違い

人造大理石とは、天然の大理石を粉砕して作られた大理石を指します。
人工大理石と似た素材として挙げられますが、天然石の風合いを強く感じられ、より高級感を持つのが特徴です。
価格帯が高めの商品に使用されることが多く、汚れや水垢がつきにくいため、お手入れも簡単です。
ただし、人工大理石に比べて高価なため、コスパを重視するならおすすめしません。
よく似た名前でもありますが、明確に特徴の違いがあるため、目的に合ったものを選びましょう。

2.人工大理石の浴槽のメリット・デメリット

次に人工大理石のメリット・デメリットについて、以下でご紹介します。

2-1.人工大理石の浴槽のメリット

人工大理石を浴槽に使用する主なメリットは、以下の3点です。

● 耐久性が高い

● 汚れがつきにくい

● カラーバリエーションが豊富

人工大理石は、他の素材に比べて耐久性に優れており、浴槽に傷がつきにくいのが特長です。
傷にはカビや水垢がたまりやすいため、これまでお風呂のこまめなお手入れに苦労された方も多いでしょう。
しかし、人工大理石のお風呂であれば、きれいな状態で長く使い続けられます。
また、人工大理石で作られた浴槽の表面はなめらかで、そもそも汚れがつきにくいです。
簡単なお風呂掃除だけで、汚れを落とせると家事の負担も確実に減ります。
さらに、人工大理石の素材自体が加工しやすく、カラーバリエーションも豊富です。
最近ではモノトーンだけでなく、グリーンやピンクなど色とりどりの浴槽も出てきています。
ご自身の好みやお宅の雰囲気に合わせて、ぴったりの色を洗濯することが可能です。

2-2.人工大理石の浴槽のデメリット

一方で、人工大理石の浴槽にはデメリットもあります。
具体的には以下の3点です。

● 追い炊き機能など後から追加できない

● 特定の入浴剤が使えない

● FRPと比較して高価

人工大理石の浴槽を取り付けると、後から追い炊き機能は追加できません。
表面が硬いため、穴開けを伴う工事を行うことは難しいです。
また、入浴剤によっては人工大理石の浴槽で使用できないものもあります。
ひとえに使用不可ではないですが、入浴剤を使う際は注意が必要です。
加えて、FRP（繊維強化プラスチック）という一般的な浴槽に使われる素材に比べて、高価になります。

FRPの浴槽にすれば20万円で済むものも、人工大理石にするだけで価格はおよそ4倍も高くなります。
人工大理石にすれば高級感が出るので高い満足感は得られますが、予算との十分な相談は必要です。

3.人工大理石の浴槽へリフォームする際の費用相場

人工大理石の浴槽へリフォームする場合、バスタブ本体の費用に加えて、さまざまな費用がかかります。
浴槽リフォームで必要な作業は以下の通りで、全てに費用がかかります。

● 既存の浴槽の解体・撤去・処分

● 新規の浴槽の組み立て・設置

● 浴槽の搬入出・養生

● 基礎工事

● 土間打設

● 給排水用配管工事

● 電気工事

● 浴室入口や袖壁などの修復

上記の費用に加えて、新規の浴槽の購入費が必要となります。
人工大理石の浴槽にリフォームする際は、60〜150万円が相場です。
また、既存の浴室が在来浴室だった場合、ユニットバスタイプへリフォームする必要があるので、追加で10万円必要だと見込んでおきましょう。

※在来浴室：家ごとに作られた広さや素材が異なる浴室。昔ながらのタイル張りのお風呂など。

4.【メーカー別】人工大理石の浴槽5選

次に、人工大理石（人造大理石）が素材の浴槽を採用しているメーカーをご紹介します。
メーカーごとに少しずつ特徴に違いがあります。
十分に比較して、あなたの希望条件に合ったメーカーを見つけましょう。

4-1.TOTO

TOTOの人工大理石浴槽は『お掃除らくらく人大浴槽』と呼ばれています。
特徴は名前の通り、お手入れのしやすさです。
浴槽表面に皮脂汚れや水垢がつきにくい「はっ水・はつ油クリア層」を形成し、汚れを落ちやすくします。
浴槽内は継ぎ目のない、曲線のあるフォルムで拭き掃除がしやすい形状です。
排水口部分もフランジと呼ばれる金具を使用せず、一般的な排水口にある溝を無くしています。
一般に、浴槽内の溝や継ぎ目はどうしても汚れがたまりやすく、小さなブラシなどでこすり洗いをしないと汚れが落とせません。
ただ、TOTOの人工大理石浴槽はこのような溝や継ぎ目を徹底的に無くし、スポンジひとつで掃除ができるように工夫されています。
また、TOTO製ユニットバス「sazana（サザナ）」「シンラ」は人気が非常に高いです。
当社「水周りリフォーム館」でも数多く取り扱っていますので、ぜひ以下の詳細をご覧ください。

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4-2.クリナップ

クリナップの人工大理石の浴槽は、通常のFRP浴槽の場合と同様にリフォームする型を選び、オプションとして変更します。
特徴別に分けるなら、「アクリストンクォーツ浴槽」と「アクリックス浴槽」2種類です。
アクリストンクォーツ浴槽は、表面が硬い無垢素材を使用し、高い耐久性を実現しています。
重いものを落としても割れや欠けが生じにくく、引っかき傷にもつきにくいです。
また、無垢素材のため、透明感と高級感のある風合いを楽しめます。
また、アクリックス浴槽は、3層構造の人工大理石浴槽で、耐薬品性・耐熱性に優れており、熱にも強い浴槽です。
カラーリングも豊富で人工大理石の質感を楽しめます。

4-3.リクシル

リクシルは人造大理石の浴槽を採用しています。
特徴は、豊富なカラー・デザインのバリエーションです。
『リデア』『スパージュ』シリーズはともに人造大理石浴槽を採用しており、各シリーズとも7種類ものデザインを取り揃えています。
カラーについてはリデアシリーズが9種類、スパージュシリーズが5種類です。
特にスパージュに関しては2トーンカラーを採用しており、より高級感のあるデザインを表現しています。
また、リクシル製ユニットバス「リノビオV」もマンションの浴室リフォームで非常に人気です。
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4-4.パナソニック

パナソニックの浴槽は『すごピカ浴槽』と呼ばれています。
浴槽の素材に「はっ水・はつ油」成分が配合されており、水滴や汚れが残りにくい点が特徴です。
スポンジで軽く擦るだけで汚れが落とせるので、お掃除時間の短縮が可能です。
TOTOの『お掃除らくらく人大浴槽』と似ていますが、パナソニックの浴槽は人造大理石を採用しています。

4-5.タカラスタンダード

タカラスタンダードは『キープクリーン浴槽』を採用しています。
キープクリーン浴槽は人造大理石でつくられた浴槽です。
浴槽の表面硬度は業界トップクラスの硬度9Hを実現しています。
傷がつきにくいので、購入時の状態を長い間保つことが可能です。
また表面が滑らかなため、皮脂汚れのような油分が落としやすいことも強みになります。
皮脂汚れに見立てた油性ペンの汚れもシャワーと洗剤で簡単に落とせます。
浴槽は厚さ9㎜ほどの人造大理石でつくられており、一枚物の人造大理石ならではの透明感や高級感を味わえます。

5.人工大理石の浴槽リフォーム事例

ここでは、人工大理石の浴槽リフォームの事例を3つ紹介します。
予算も合わせて記載していますので、あなたのご家庭の状況に照らし合わせてご覧ください。

事例①TOTO「サザナ」の人工大理石浴槽のリフォーム

浴室リフォームで人気No.1のTOTO「サザナ」のリフォーム事例です。
浴室がタイル仕上げのため冬場が寒いため、寒さ対策の出来たバスルームにしたいとのご要望でリフォームを行いました。
また、脱衣室の床の傾きも気になっていたので直して欲しいとのことでした。
寒さ対策として断熱加工を十分に施したうえで、浴槽は幅広いお客様に支持されているTOTOのサザナを使用いたしました。
脱衣所の床の傾きの原因はシロアリでしたので、シロアリ駆除と防虫対策も施しております。
バスルームの温かみや床の傾きの改善に感激された様子でした。

施工事例はこちら▼▼

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

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事例②TOTO「シンラ」の人工大理石浴槽のリフォーム

TOTOでサザナと並ぶ人気を誇る「シンラ」を用いたリフォーム事例です。
コロナ禍で外出も減ってしまったので、自宅のお風呂タイムを充実させたいとのご要望でリフォームを承りました。
お客様は以前からタイル張りの在来工のお風呂リフォームを検討されていました。
しかし、コロナの影響によって、家族でゆっくりできるお風呂にしたいとのことで、ヘッドレスト付きで肩湯機能が選べるTOTOの「シンラ」へ希望を変更されたようです。
サザナと比べて少しハイグレードなタイプですが、おうち時間を充実させたいというご希望を加味しますと、ぴったりの商品だったと私たちも感じています。

施工事例はこちら▼▼

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

事例③リクシル「リノビオV」の人工大理石浴槽のリフォーム

マンションの浴室リフォームで人気No.1の人工大理石浴槽であるリクシル「リノビオV」を用いたリフォームです。
親戚から譲り受けたマンションに住み替えるにあたって、どうしようもないほど汚れていたユニットバスを、できるだけ安くきれいに新しくしたいとのご要望で、リフォームを行いました。
高齢なお母様がご一緒とのことで、手すりをつけるなど入浴しやすい工夫を施すこともご希望でした。
そこで、リクシルの大人気マンション用ユニットバスルーム「リノビオV」をご提案し、実際にショールームで6グレードの中から選んでいただきました。
最も定番であるFシリーズをベースに、手すり代わりのシャワーのスライドバーもご提案し満足いただけました。

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※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

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6.まとめ

ここまで、人工大理石を用いた浴槽の特徴やメリット・デメリット、浴槽リフォームに必要な費用をご紹介してきました。
あなた好みの浴槽やメーカーは見つかったでしょうか？
一般的なFRP素材と比べて、頑丈で高級感のある人工大理石の浴槽にすれば、毎日のお風呂の時間がより楽しめます。
また、お手入れも楽になるので一石二鳥です。
ただし、リフォームにかかる費用や浴槽の購入費は安くないので、慎重に選ぶことをおすすめします。
もし少しでも人工大理石の浴槽リフォームをお考えなら「水周りリフォーム館」にご相談ください。浴槽リフォームのプロがあなたの疑問に丁寧に答えます。
どんな些細なことでも構いません。適当にリフォームして後悔する前に、ぜひお話をお聞かせください。
いつでもご連絡お待ちしております。