【2023年】節水効果のあるシャワーヘッドおすすめ7選!費用対効果や選ぶポイントを解説!
更新日:2022.10.12
水道の民営化など今後水道料金が高くなる要素が増えており、既に値上げが著しい電気やガスと同様に水道も値上げを感じやすくなる可能性があります。その一方、シャワーの際に出しっぱなしにするなど無駄な使い方も散見され、努力次第で水道料金を抑えることは可能です。
水道料金の抑制に大きな影響力を持たせるのが節水効果があるシャワーヘッドです。節水効果のあるシャワーヘッドとはどういうものなのか、その仕組みやメリット・デメリットを中心にご紹介します。
1.節水効果のあるシャワーヘッドとは?
2.節水効果のあるシャワーヘッドのメリット・デメリット
3.節水効果のあるシャワーヘッドはどのくらい節約できるのか?
4.節水効果のあるシャワーヘッドを選ぶポイント
5.おすすめのシャワーヘッド7選
6.まとめ
1.節水効果のあるシャワーヘッドとは?
節水効果のあるシャワーヘッドとはどういうものなのか、ここでは仕組みや種類について解説します。
1-1.節水効果のあるシャワーヘッドの仕組み
最初からチョロチョロとしか水を使わなければ確かに節水にはなるものの、精神的にひもじくなり、リラックスできるお風呂が全くリラックスできなくなります。そのため、普段通りに利用できるかというのが1つのポイントになります。
水の量を減らしつつ今まで通りの水の勢いが確保されたものが、節水効果のあるシャワーヘッドと言えます。つまり、いかに水圧を高めるかがポイントになるため、何かしらの形で水圧が高まる仕組みが採用されています。
水圧が高まるパターンとしてはシャワーヘッドの穴を少なくする、穴そのものを小さくする、中に羽根を入れて水で回転させていくことで抵抗を生み出して水圧を生むなど色々とあります。
1-2.節水効果のあるシャワーヘッドの種類
先ほどご紹介したシャワーヘッドの穴の数、大きさ、ヘッドの中に羽根を入れるなどの対策の他にもまだまだ種類は豊富にあります。例えばシャワーヘッドに水を止めるボタンがあり、使う時だけスイッチを入れられるものもあります。また、空気を取り込むことで水の粒を大きくさせて節水につなげられるシャワーヘッドも。
他にもミスト状にするシャワーヘッドなど、節水効果を持たせつつプラスアルファの機能をつけてより快適にシャワーを利用することができる商品も出ています。節水を真剣に検討しなければならない今、この機会にシャワーライフをよりよいものにしていくことを考えてみてはいかがでしょうか。
2.節水効果のあるシャワーヘッドのメリット・デメリット
節水効果のあるシャワーヘッドにメリットがあることは明らかですが、一方でメリットもあります。ここではメリット・デメリットの両方を解説します。
2-1.メリット
◆節水効果
節水効果のあるシャワーヘッドのメリットで当然取り上げるべきなのは節水効果についてです。商品によって節水効果にバラつきがありますが、だいたい30%から50%の節水効果が期待できます。つまり、今までの半分の水の量で今まで通りのシャワーライフが送れるのです。
◆美容効果
次にポイントになるのが美容効果。シャワーヘッドの中には塩素を取り除く機能を持つものやシャワーヘッドの穴を小さくさせてマイクロバブルにさせるものもあり、肌や頭皮の汚れをしっかりと落としてくれます。
◆ガス代節約
意外なところではガス代の節約も挙げられます。お湯はガスや電気を使って沸かすため、節水効果があれば少ない水だけを温めればいいので、ガス代や電気代を削減できます。つまり、節水効果のあるシャワーヘッドを用いることで水道代だけでなく、ガス代や電気代まで削減が可能です。
2-2.デメリット
◆水圧が弱い
これだけメリットが多い節水効果のあるシャワーヘッドですが、デメリットもあります。まず1つ目は水圧が弱いこと。これまで使用してきた水の量を最大半分程度減らし、何とかしてこれまで通りの水の勢いを保とうとしても、商品によっては力強さを感じられないものもあります。こればっかりは使ってみなければわかりません。
◆温まりにくい
次に体が温まりにくいこともデメリットになります。お湯を使う量が少ないということはお湯の温度が保ちにくい状態に。夏場であれば温度の低下は気になりませんが、冬場はダイレクトに感じやすく、温まりにくいデメリットにつながりやすいです。しかし、これらのデメリットは既にメーカーも把握しているので、対策済みのシャワーヘッドも少なくありません。
3.節水効果のあるシャワーヘッドはどのくらい節約できるのか?
最大50%程度の節水効果が見込めるとご紹介してきましたが、具体的な金額でいくらまで節約ができるのかを知っておく必要があります。まずは普段どれくらいシャワーで水を使っているのかをご紹介します。
蛇口を回して1分間使用すると約12リットルの水が出てきます。過去の調査ではシャワー入浴の場合、夏だと平均8分、冬だと平均10分という結果が出ており、1人あたり夏だと約96リットル、冬だと約120リットルということになります。毎日シャワーを利用した場合、1カ月30日と仮定すると夏なら約2,880リットル、冬だと約3,600リットルに。家族4人が利用するとなれば、夏は約11,520リットル、冬は約14,400リットルです。
水道料金は立方メートル、㎥表記となるため、11.52㎥~14.4㎥となります。東京23区を例にとると、基本料金+水道を使った従量料金で水道代がかかり、シャワーだけで2,000円から3,000円程度がかかっている計算です。
これを節水効果のあるシャワーヘッドに置き換えた場合、30%から50%の節水効果があるわけですから、一番低いケースで600円程度、一番高いケースで1,500円ほどの節約が期待できます。この数字は毎月の数字なので、年間に置き換えれば7,200円から1万8000円の節約効果が期待できるというわけです。
今まで使っているシャワーヘッドから節水効果のあるシャワーヘッドに切り替え、あとは今まで通り使うだけで何もせずに1,000円前後の節約が期待できるとなれば、使わない手はありませんね。
4.節水効果のあるシャワーヘッドを選ぶポイント
シャワーヘッドを変えるだけで高い節水効果が期待できるとわかった今、大事なのはどのようにシャワーヘッドを選んでいくべきかです。ここでは主に5つのポイントにまとめました。
4-1.節水効果の高さ
当然のことながら、節水効果が高いものを選んでいくことが重要です。商品説明で、いの一番に紹介される項目なので、何%節水できるかに注目して比較することもしやすいでしょう。ただ節水効果が高くてもミスト状になるために使用感に不満を感じる人も出てくるため、どの状態の時に節水効果が最も高いのかを事前に把握しておくことをおすすめします。できれば以前のシャワーヘッドと同じような水の勢いを確保しつつ、節水効果を確保するのが理想的です。
4-2.水圧の高さ
水圧の高さもシャワーヘッドを選ぶ際に重要になります。築年数が経過した建物では水道管の口径が小さく、元々水圧が足りず、水圧を高めるシャワーヘッドにすることで水の勢いを出しているご家庭もあるほど。水圧はシャワーの肌あたりで判断できるので、肌あたりがどうなのかをレビューしているサイトでチェックすることをおすすめします。
また水の量の調整ができる機能、止水ボタンの有無などもかかわってくるため、これらを含めてチェックしていきましょう。
4-3. シャワーヘッドの重さ
意外に見落とされがちなのはシャワーヘッドの重さです。重たければストレスを感じやすい一方、軽すぎても水圧に負けやすいのがシャワーヘッド。しかも、この重さは機能性に直結するため、軽いシャワーヘッドはそれだけシンプル、重たいシャワーヘッドは機能が詰まっています。ただ詰めすぎても重くて使いにくいわけですから、軽さを感じつつ機能も搭載されているようなシャワーヘッドを選びましょう。
また現在使っているシャワーヘッドの重さを調べて、それを目安にして軽い・重いと調べていくとよりイメージしやすくなるため、確認しておくことをおすすめします。
4-4.交換方法やメンテナンス方法
シャワーヘッドを変える際、簡単に交換できるものもあれば、ひと手間を加えないと交換できないものもあります。日本のメーカーは基本的に同じような規格を使っているので、そのまま取り付けることができるものばかりですが、海外メーカーを中心にアダプターなどをつけなければ利用できないものもあります。
また、塩素を除去する機能があるシャワーヘッドであれば定期的にフィルター、カートリッジの交換が必要となります。水道水に含まれる成分がシャワーヘッドの穴にたまっていき、目詰まりを起こすケースも。シャワーヘッドによっては散水板と呼ばれる部分を分解でき、細かく掃除ができてよりきれいに、高い節約効果を保てるものもあるので、交換方法やメンテナンス方法についても詳しくリサーチしましょう。
4-5.節水効果以外の性能
節水効果以外の性能という点では、シャワーヘッドの持ちやすさも選ぶ際のポイントになります。例えばシャワーヘッドの持ち手が握りやすく加工されているものがおすすめです。一方で、丸みがあまりなく角ばっている、太さを感じる、平らな部分があるなど、持ちにくいシャワーヘッドがあるのも事実です。これだとストレスを感じやすいほか、家族で使う場合には誰かが使いにくさを感じてしまうケースも考えられます。
5.おすすめのシャワーヘッド7選
ここまで節水効果のあるシャワーヘッドの特徴などをご紹介してきましたが、ここからは具体的におすすめのシャワーヘッドについて、7つにまとめました。
5-1.日丸屋製作所シャワーヘッド
日丸屋製作所のシャワーヘッドは節水率が80%と非常に高く、その節水効果はシャワーヘッドの中でもトップクラスと言えます。また水流の調整が行える点も特徴的です。通常、水流を変える際には蛇口で調整を行うのが普通ですが、日丸屋製作所のシャワーヘッドは、手元で調整ができるので時と場合に応じて水の勢いを変えられます。もちろん止水ボタンもあるので、使いたい時に使える仕様です。
値段はネットで購入する場合、3,000円弱で購入できます。家族4人で暮らしている場合であれば節水効果を加味すると大体2ヵ月もあれば元が取れる計算です。ただ日丸屋製作所のシャワーヘッドは節水効果もさることながら、機能性の方も大変素晴らしく、節水効果だけでなく水量調節ができるシャワーヘッドを求める方におすすめです。
5-2.YEAKIシャワーヘッド
YEAKIのシャワーヘッドは節水効果が70%もある節約に期待が持てるシャワーヘッドです。穴の大きさなどを研究し、水量がなくても勢いが出るように研究を重ねており、節水効果70%を実現させています。このため、2ヵ月程度使い続ければ簡単に元が取れるため、節水効果だけを考えれば、このシャワーヘッドが一番と言えるでしょう。
水の出方も5つから選べ、普通のシャワーから敏感肌用、皮脂汚れを落とすためのもの、マッサージなど色々な用途があります。また保温効果を持たせており、節水効果のあるシャワーヘッド特有のお湯が冷めやすい欠点をなくすことができます。
5-3.SANEI レイニーストップ
SANEIのレイニーストップは、節水率が50%と節約に効果的なシャワーヘッドです。水の勢いは強く見えるものの、実際に使われる水の量は半分ほどと性能の高さをうかがわせます。一方で肌あたりは多少強めになっており、節水をしつつ水の勢いを削いでいないのが特徴的です。
シャワーヘッドの先端部分は手で簡単に外すことができるため、定期的に掃除を行うことで清潔感が保てます。止水ボタンもついているので、少し止めておきたい時にも安心です。シャワーヘッドの色を選べるのもポイントで、カラーはブルー、グレー、ホワイトの3種類から選べます。
5-4.タカギ キモチイイシャワー
タカギから発売されているキモチイイシャワーは、節水効果が最大34%と平均的ですが、大きな特徴は肌あたりの良さ。穴がとても細かく、水流がとても繊細なため、肌あたりの良さにつながっています。これに加えて塩素を除去できるカプセルがついており、塩素のない水で汚れを落とせるため、これも含めて、肌あたりの良さに結びついているというわけです。
塩素除去カプセルはキモチイシャワー専用のものが用意されており、取り付けも簡単。カプセルをつけたからといって水流の妨げになることはなく、お湯でも浄化の効果は落ちません。お肌にいいものを使いたいという女性におすすめで、女性でも簡単に取り付けが行えるので安心です。
5-5.東レ トレシャワー
東レのトレシャワーは、塩素をしっかりと除去してくれる浄水シャワーです。日本アトピー協会の推薦品となっており、塩素を取り除く効果は抜群。浄水シャワーの特徴は、お風呂掃除などで用いる際には手元で切り替え、原水をそのまま出せるので、浄水シャワーとしての寿命がすぐに尽きることはありません。ちなみに原水でシャワーを使った場合、節水効果はおよそ30%と標準的です。
東レのトレシャワーは他にも女性向けの可愛らしいデザインの浄水シャワーもありますが、性能的にはほとんど変わりません。あとは女性らしい見た目かどうか。浄水器のメーカーとして非常に有名な東レの強みを存分に活用した商品と言えるでしょう。
5-6.サイエンス ミラブルplus&ミラブルzero
テレビCMなどでも目にすることが多いかと思いますが、サイエンスが展開するミラブルplus&ミラブルzeroは、とても小さな気泡が毛穴の汚れを落としてくれる商品です。毛穴よりも小さな気泡が細かいところにまで入り込んでファンデーションなども簡単に落としてくれるほか、様々な汚れを残さないようにするなど、洗浄力はピカイチ。また塩素を80%もカットしてくれるトルネードスティックの存在もあり、女性にとっておすすめのシャワーヘッドと言えるでしょう。さらに驚くべきことにミラブルzeroの方は、口の中をキレイにする”口腔ケア”にも使えます。
もちろん節水効果も期待でき、ミストの水流にした時は60%の節水、普通に利用した時でも25%の節水につながるので、一定の節水効果もあります。ミラブルplus&ミラブルzeroは価格的にやや高めですが、開発会社であるサイエンスはファインバブル専業メーカーですのでその性能に高い評価を受けています。節水アイテムというよりも美容アイテムとして注目を集めている製品です。
5-7.ReFa FINE BUBBLE S
ReFa FINE BUBBLE Sは、6,800万個のウルトラファインバブルとマイクロバブルで毛穴の汚れまでを取り除いてくれます。一般的なシャワーだと水の分子が大きいために、水の勢いだけでは落としきれない部分がありました。しかし、ウルトラファインバブルとマイクロバブルのおかげで汚れをしっかりと落とせます。
またReFa FINE BUBBLE Sは浴槽に入れることで全身にウルトラファインバブルとマイクロバブルを体感でき、身体を芯まで温めることができます。一般的なシャワーヘッドの時にはあまり一般的ではない使い方ですが、ReFa FINE BUBBLE Sの場合はこれも1つの正しい使い方と言えます。水の使用量を最大67%までカットできるため、節水効果と美容の両立をしたい人にもおすすめのアイテムです。
6.まとめ
今回は節水効果のあるシャワーヘッドについてご紹介してきました。元々シャワーヘッドは寿命が5年しかないため、本来は5年に1回交換すべきアイテムです。ですので、節水効果に関心がないとしても清潔に利用するためには5年に1回は交換しなければなりません。だったら、節水効果のあるシャワーヘッドに切り替えた方が良く、労せずして節約につなげられるほか、美容にも効果的。
今回ご紹介したシャワーヘッド以外にもまだまだ高性能なシャワーヘッドは存在します。シャワーヘッドを選ぶ際のポイントに注意して気に入ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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