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キッチンリフォーム

狭いキッチンはリフォームで解消!費用やレイアウト事例を紹介!

狭いキッチンはリフォームで解消

更新日:2023.3.13

昔は、キッチンは女性が使うものという認識でしたが、時代は大きく変化。男女に限らず料理を楽しむ、子どもも一緒に、というケースも増え、キッチンは家族みんなが利用する場所になりました。

そんなキッチンの使い方の変化につれて、キッチンの狭さが気になり始めた、という方もいるのではないでしょうか。

そのようなお悩みはキッチンをリフォームすることで解決できるかも!今回はキッチンのリフォームに関する費用、レイアウト事例などをご紹介します。
<目次>
1.キッチンの通路幅が狭い場合のおすすめリフォーム
2.キッチンの作業台が狭い場合のおすすめリフォーム
3.キッチンの収納スペースが狭い場合のおすすめリフォーム
4.キッチンリフォームでのレイアウトポイント
5.狭いキッチンのリフォーム事例
6.まとめ

1.キッチンの通路幅が狭い場合のおすすめリフォーム

キッチンの通路幅が狭い場合のおすすめリフォーム

キッチンの通路幅が狭いと往来が難しくなり、煩わしさなどが出てきます。通路幅が狭い場合にどのようなリフォームをするべきか、おすすめのリフォームについてご紹介します。

1-1.理想的な通路幅とは?

まず、キッチンの通路幅はどれくらいが理想的なのかを知る必要があります。なぜなら狭いのは嫌だからとかなり広めにした場合、あまりにも広くて効率的な作業が難しくなり、無駄が多くなることもあれば、通路幅を広くし過ぎてリビングなどを狭めてしまうこともあるからです。

理想的な通路幅はキッチンをどのように活用していくかで変わります。例えば、料理をするのが1人のことが多いと無理に広くする必要はなく、90センチもあれば問題ないです。しかし、子どもと一緒に料理をしたいなど、複数で利用する可能性がある場合は100センチから120センチあたりが理想的な通路幅となります。

これより広くする場合はさらに多くの人が一緒に調理を行う場合など、大人数が一堂に会するような場が頻繁にあるような状況があるかどうかを考慮すべきでしょう。ですので、理想的な通路幅は90センチをベースにし、複数人で利用する機会が多いのであれば100センチから120センチにし、親戚などが一堂に会するような機会が定期的にあるようであれば120センチ以上というのがおすすめです。

1-2.壁付けタイプのキッチンにリフォームする

通路幅の広げ方は様々ですが、通路幅を広げることでリビングの広さを犠牲にする可能性もあるため、できるだけリビングなどの広さを維持しつつ、キッチンの通路幅を広げていくのが理想的な形と言えます。

リビングを犠牲にせずに通路幅を広げるためには壁付けタイプのキッチンにリフォームを行っていくのが理想的です。壁付けタイプであれば家の端に設置できるので、多少広めに通路幅をとったとしても、リビングを犠牲にするようなことは考えにくく、場所もとりません。

もちろん壁付けキッチンにもネックがあり、複数人の調理には向かないというデメリットです。できればⅡ型のようなキッチンが複数人で調理をするのに適していますが、その形にするとリビングを狭める可能性が高まります。どの形にするかは、結局のところ、リビングダイニングの広さ次第ですが、有効活用に特化し、リビングの広さを確保しつつ、通路幅を広げるには壁付けタイプが確実です。

1-3.背面収納の奥行きを短くする

キッチンに背面収納があると、食器棚を別に用意してリビングに置くようなことをしなくて済むため、全体的に広々と利用することができます。裏を返せば、先ほどご紹介した壁付けタイプでキッチンを設置するのは難しくなるため、リビングに影響を与えるような形になりかねません。

また、食器棚の場合、備え付けのものなのか、後から設置するものなのかでまた大きく異なっていきます。後から設置する場合、通路幅を狭めてしまう可能性があるからです。そのため、できるならば背面収納は備え付けにしておくことがおすすめであり、後から通路幅を狭めることになりにくいでしょう。

通路幅を広げつつもリビングに影響を与えないようにするには、背面収納の奥行きを短くしておくことがおすすめです。そうすることで影響を最小限に食い止めることができ、Ⅱ型のキッチンにしたとしても通路幅を確保しつつ、リビングに影響を与えにくくなります。

1-4.キッチン本体の奥行きが短いものに変更する

キッチンの奥行きを短くすることで通路幅を捻出することも十分に可能です。収納を別に用意し、キッチンの上に物を置かないようにするだけで意外とスペースを確保できるため、多少奥行きが短くなったとしても多少スペースを削る程度で通路幅を確保することができます。

だいたい5センチ・10センチ程度削ることができるので、90センチから100センチへ拡張してよりゆったりとしたキッチンにできます。注意したいのは奥行きを短くすると、後になって奥行きの短さを感じた際に応急処置のしようがないことです。そうならないためにも、キッチンの奥行きが短くなってどのような支障が出てくるのかを最初にチェックしておきましょう。

またキッチンの奥行きを5センチや10センチ短くしたことでダイレクトにその分短くなるのかもチェックすることをおすすめします。奥行きを削る効果がどれほどあるのかを知り、さほどなければ無理に削る必要はありません。通路幅を少しでも捻出したい時に奥行きを削る手を検討しておくのがいいでしょう。

 

2.キッチンの作業台が狭い場合のおすすめリフォーム

作業台が狭い場合のおすすめリフォーム

キッチンの奥行きを削ることで通路幅を確保するやり方を紹介しましたが、最初からキッチンの作業台が狭いケースも十分に考えられます。

キッチンの作業台が狭い場合におすすめのリフォームについてご紹介します。

2-1.最新型のキッチンにリフォームする

キッチンは年々進化を遂げており、より無駄がなくなり、利便性の高いキッチンになっています。収納スペースもあるため、背面収納を立派なものにせず、背面収納を削る分、キッチンの収納スペースで応用する手もあるほか、キッチンの上に物を置かずに済むという点でも広々と使いやすくなります。

最新型のキッチンは「立体構造設計」によって大容量の収納を実現させているほか、吊り戸棚を活用して誰でも取り出しやすく、収納を目いっぱいに活用できます。キッチンの奥行き分が丸々収納として活用できるわけですから、これを最大限使わない手はありません。

収納に関しては各社が競争を重ねている部分であり、それぞれの大容量の度合いや使い勝手などなかなか甲乙つけがたい分野となっています。そのため、最新型のキッチンにリフォームを行うだけでも今まで以上に収納スペースが確保できる分、通路幅に使えるスペースを捻出しやすくなります。

2-2.L型キッチンにリフォームする

L型キッチン

序盤に壁付けタイプのキッチンにすることで通路幅を確保できるとご紹介しましたが、同時に壁付けタイプにすることで複数人で料理をする際に不便さが生じるなどの懸念点をお伝えしました。壁付けタイプの良さを確保しつつ、複数人で料理しても不便さが生じないようにするにはL型キッチンがおすすめです。

L型キッチンは収納スペースの確保につながりやすいほか、複数人で作業ができるスペースを用意できるのでI型キッチンの良さを残しつつ、利便性を高められます。L型も例えば家の四方に設置させるような形にすれば、リビングへの影響は小さくなるとともに、収納スペースが多めになる分、よりスッキリとしやすくなります。

通路幅が狭いと冷蔵庫の配置によってはぶつかりやすくなる場合も出てきますが、L型だとその心配が多少は軽減されるため、L型キッチンのリフォームという手は十分にあり得る手です。

2-3.対面キッチンで作業スペースを確保する

対面キッチン

作業台の狭さを考える場合、一番確実なのは対面キッチンにすることです。対面キッチンの目の前にカウンターを設置しておくことで、反対側から作業のお手伝いがしてもらいやすくなり、作業スペースが広くなり、より有効活用がしやすくなります。親戚などが一堂に会するような場であれば、家族みんなで手伝うようなことも可能です。

壁付けタイプだと片方しか活用できていないため、作業スペースを最大限使っているとは言い難いですが、カウンターを置き、対面とすることで最大限の活用が可能となり、キッチンをより広々と利用できるようになります。

 

3.キッチンの収納スペースが狭い場合のおすすめリフォーム

先ほどからご紹介してきたキッチンの収納スペースですが、この収納スペースが狭いことで困っているというケースもあります。キッチンの収納スペースが狭い場合に行えるリフォームについてご紹介します。

3-1.昇降式の吊り戸棚を取り付ける

昇降式吊戸棚

背が低いと頭上に戸棚があったとしても、フルに活用することは難しく、戸棚の中の管理もややおろそかになりがちです。これを昇降式の吊り戸棚にすることで、下におろすことができ、最大限の活用のほか、戸棚の掃除など今まで以上に有効活用ができるようになります。

吊り戸棚の中にはセンサーがついているものがあり、下している最中に障害物があった場合でもセンサーが感知して自動停止してくれます。スイッチ1つで動いてくれるため、力ずくで下して故障させてしまったり、何かしらの事故につながったりすることを避けられるのも特徴的です。

これまでキッチンの上の戸棚を有効活用できていない、もしくは対面キッチンでそのスペースを確保していなかった場合、吊り戸棚にすれば丸々収納スペースとなるため、食器棚などをわざわざ買う必要もなくなるので、部屋全体をより広く活用できます。

3-2.床下収納を作る

床下収納

床下収納も収納スペースを確保する点で検討すべき部分です。一戸建ての場合、家の基礎部分を見ると空間がかなり広がっているため、床下収納を作るのはそこまで難しくありません。リフォームのしやすさという点では割と簡単な部分なので、あとは水道管などライフラインに関係する部分に影響を与えないように設置すれば問題ありません。

その代わり、床下である分、ダイレクトに湿気などの影響を受けやすく、床下収納には適さないものもあるほか、活用方法が難しい部分もあり、人によってはうまくいかないこともあります。床下収納の特性を理解してから、本当に床下収納は必要なのかどうかを吟味していくのがおすすめです。

 

4.キッチンリフォームでのレイアウトポイント

キッチンをリフォームをする際には、実はレイアウトもとても重要な意味合いを持ちます。リフォームを行う際に注目しておきたいレイアウトについてポイントをまとめました。

4-1.導線をあらかじめ考えておく

キッチンをリフォームする際に最初に重視すべきなのが導線です。リフォームをするにあたり、見た目の美しさを重視してデザインを求めがちですが、実際にリフォームを行ってみると、とても使いにくく、前の方がまだマシだったという残念な展開が十分に考えられます。

そのため、リフォームを行う場合はまず作業効率を考えて、普段の作業を行う中でちゃんと動けるかどうかをチェックする必要があります。冷蔵庫やシンクなどスムーズな配置が存在し、料理を作るのがスムーズになるような順番があります。この順番を守る中で冷蔵庫の配置などを考えていくと、リフォームを行ってより利便性が高めたキッチンにすることができます。

4-2.身長に合わせたキッチン台にする

リフォームを行うことで問題点が生じやすいのは、キッチン台の高さについてです。長年使ってきたキッチン台から大きく変化するわけですから、慣れるまで大変なのは当然と言えます。

もし、高さがある程度同じであれば違和感をそこまで感じず、段々と慣れますが、キッチン台の高さが違うと慣れることは難しく、違和感を感じながら無理に使い、ストレスを感じやすくなるでしょう。

この場合、普段から利用する人にとって慣れた高さにするのが理想的であり、色々な高さのキッチン台に触れる中で高さを設定し、それを踏まえてキッチン選びを行うのがおすすめです。身長に合わせておければ、レイアウトが多少違ったとしても慣れやすいので、高さは揃えておきたいところです。

4-3.収納スペースを確保する

再三ご紹介している収納スペースですが、できるだけ確保しておくことをおすすめします。広々とキッチンを使うには収納スペースがなければ成立しませんし、作業効率を考えると収納スペースが豊富にあった方がいいでしょう。

リフォーム前は料理で使うアイテムをついつい並べっぱなしにして、雑然としているキッチン台が当たり前になっていたところ、効果的に整理整頓を行うことで多少奥行きを狭めても、収納スペースがあればきれいに利用できます。あとはどのように収納スペースを確保するかですが、これは予算の都合や利便性などの折り合いをつけていく中で決めていきます。

 

5.狭いキッチンのリフォーム事例

狭いキッチンのリフォーム事例

ここから狭いキッチンをリフォームして利便性を高めることに成功したリフォーム事例についてご紹介していきます。

5-1.作業導線を考慮したキッチン

施工事例①

築20年が経過し、システムキッチンの入れ替えを行いたいというお客様。使用していく中で不具合が生じるようになり、この流れでリフォームも行うことになります。以前はタイルだった壁をパネルにすることで汚れを落としやすくしたほか、今まで離れた場所にあった冷蔵庫をキッチンの近くにすることで、作業導線をよりよいものとし、動きやすさが増しています。

以前は棚の真下に蛍光灯があったため、明るさが棚に邪魔をされており、明るさが抑えられていましたが、上の棚を取り外したことでより明るくなったのもリフォームでの特徴です。収納スペースよりも明るさや作業効率を重視したリフォームは、作業日程が5日間、キッチンリフォームの費用が税込125万円です。

施工事例はこちら▼▼

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※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

 

5-2.可愛らしさと機能性を備えたキッチン

施工事例②

築25年のマンションに暮らすお客様。3年前にレンジフードが壊れたことで、ベランダで魚を焼くなどとても不便な生活を強いられていました。インスタグラムなどでキッチンを見ており、可愛らしさや機能性を備えたキッチンを要望しています。

お子さんたちが独立したということもあって、当初は収納スペースはさほど重視していなかったお客様。しかし、ショールームで吊り戸棚を見た際、吊り戸棚の利便性に気付いて採用したほか、スマホアプリから100種類以上のレシピに合わせた調理モードを設定できるコンロの導入など、可愛らしさと機能性のほか、利便性も増したキッチンとなっています。

築年数が経過したマンションでは制約も多い中、最大限理想に近いシステムキッチンが完成し、リフォーム前と比べて利便性は大幅にアップ。工事期間は4日間で、リフォーム費用は税込135万円です。

施工事例はこちら▼▼

水周り施工事例バナー_ラクエラ京都府京都市

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

 

 

5-3.L型+アイランドのキッチン

施工事例③

元々L型キッチンだったものの、リフォームをする中で作業台としてアイランド型のキッチンもつけたいというお客様。食器洗い乾燥機ではなく、食器を乾かせる収納スペースの設置を求めるなど、キッチンに対するこだわりは人一倍。2つのキッチンに家電などをすべて収納させたいという要望もあります。

L型+アイランドという組み合わせはありそうでなく、メーカーに協力を仰ぐ中で実現させていきました。また大工に依頼して食器棚を作るなど、所々でオーダーメイドを入れていき、お客様の要望を最大限実現させました。作業期間は5日間、リフォーム費用は税込229万円です。

施工事例はこちら▼▼

水周り施工事例バナー_アレスタリシェル大阪府豊中市

※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。

 

6.まとめ

まとめ

狭いキッチンは通路幅などがネックになる一方、ちょっとした工夫で通路幅を広げられるほか、より快適に使えるようになるポイントがいくつもあります。中にはキッチンの横幅があまりにも長すぎるため、横幅をカットする代わりに冷蔵庫を入れてスッキリさせるというリフォームもありました。

先ほどご紹介したリフォームの事例はいずれもショールームにお客様が足を運んで、利便性が高そうだと気に入ったものを採用しており、実際にショールームでチェックして、これがいい!と思ったものを採用するのが確実です。どのように利用していきたいかを踏まえて、キッチンリフォームの方向性を決めていきましょう。

 

 

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▼▼システムキッチンのサイズを選ぶポイントや規格を紹介!▼▼

システムキッチンのサイズを選ぶ際のポイント

 

<著者情報>

大谷 正浩

大谷正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身

 

大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。

その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。

2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。

趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。

 

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