トイレをオシャレにリフォームしたい人必見!ポイントやリフォーム実例を紹介!
更新日:2023.2.16
築年数が経過することで水回りを中心に汚れが目立ち、場合によっては劣化が目立つようになります。そのため、築年数が一定期間経過したタイミングで水回りをリフォームし、より利用しやすい形にするケースが見られます。
今回ご紹介するのはトイレのリフォームです。トイレは毎日利用し、汚れやすい一方、温水便座など日々進化し、身体のことを考えると新しいバージョンにアップデートさせておくメリットもかなりあります。
トイレをオシャレにリフォームする場合にチェックしておきたいポイントや、実際にリフォームを行った実例などをご紹介します。
目次
1.オシャレじゃないトイレの特徴
2.おしゃれなトイレリフォームを行うためのポイント
3.おしゃれなトイレリフォーム事例5選
4.まとめ
1.オシャレじゃないトイレの特徴
友人や親戚などの自宅を訪ねた際、トイレを借りるケースがあります。そんな時にお世辞にもオシャレとはいえないトイレに遭遇することがあるかもしれません。
まずはオシャレではないトイレとはどのようなトイレなのか、その特徴をご紹介します。
1-1.壁紙の色合いで圧迫感がある
オシャレなトイレというのは、思わず長居をしたくなるようなトイレです。そして、決して寒々しい感じではなく、温かみや明るさを感じさせるようなトイレを指すことが多いです。では、寒々しさや温かみ、明るさを感じさせるのはどのようなトイレかですが、印象を大きく左右するのは「壁紙の色合い」です。色を分ける際、「膨張色」と「収縮色」、「中間色」に分けることができます。膨張色は赤や黄色など暖かみのある色、いわゆる暖色系が中心です。一方で、青や紺色などは収縮色に該当し、寒色系とも呼ばれます。ちなみに中間色は緑などが該当します。
膨張色と収縮色を分けるのは白っぽさと黒っぽさで、白ければ白いほど膨張色となり、黒ければ黒いほど収縮色となります。そのため、同じ赤でも黒っぽさが増してくればワインレッドやえんじ色は収縮色に該当し、赤に白っぽさを出せばピンクとなり、膨張色がより進む形に。
実はこの膨張色と収縮色は、トイレの見せ方に大きな影響を与えています。膨張色の場合は、広く大きく見せることができますが、収縮色だと小さく狭く見せてしまうのです。つまり、白さが足りず、黒さが目立つトイレはのびのびとした空間にはならず、寒々しさを感じさせるようなトイレになってしまいます。
トイレを見渡した際、もしも薄暗いような色の壁紙を使っていたとすれば、それがおしゃれさに影響を与えている可能性があるので、リフォームで一新させる必要が出てきます。
1-2.トイレや手洗い場などでスペースが狭い
長居をしたくなるようなトイレというのは、広々とした空間、スペースがあります。もちろんトイレは排泄をするためにあるので、必要最小限のスペースでも何ら問題はないですが、味気なさがあるほか、スペースが小さい分、圧迫感を感じやすく、長居をしたいとは思いにくいです。
一方で、スペースそのものは十分にあるにもかかわらず、元々あった手洗い場、トイレのタンクなどがスペースを使っているため、結果的にスペースが狭く感じられるケースも多々あります。トイレタンクは物理的に大きく、狭い空間だとより際立つものです。
一般的に賃貸物件のトイレはおおよそ0.4坪とされ、幅がだいたい80センチ、奥行きは120センチほどです。余裕が感じられる広さは0.5坪からで、0.5坪の場合、奥行きが160センチほどとなります。つまり、40センチほど奥行きが長くなるとスペースが狭いとは感じにくくなるということ。
また、高齢者がいる世帯や障害を抱える方がいる世帯では奥行きは160センチながら、幅を広くすることでスペースを確保することになります。大規模なリフォームであればトイレスペースを若干広くすることができますが、そうでない場合はタンクがないトイレなど、色々と対策が必要です。
1-3.照明が暗く使いにくい
トイレの寒々しさ、暖かみに関しては照明が大きな影響を与えており、照明が暗いと寒々しさだけでなく、怖さも感じてしまい、トイレを使いたいとは思えない状況になりがちです。
そもそもリビングや寝室は太陽光が当たることを念頭に置いて設定がなされ、最大限南向きであることを心がけるものですが、トイレに関しては南向きを前提に設計が行われることは考えにくく、窓がないトイレも珍しくありません。すると、昼間でも明かりをつけなければ、太陽光が入らずに暗いトイレになってしまうことも。
また照明の色がトイレと合っていないケースがあります。例えば、蛍光灯の白い照明だと寒々しさが出てしまうと同時に薄気味悪さなども出てきてしまいます。雑居ビルなどのトイレも蛍光灯のような明かりを使っていますが、寒々しさと暗さも相まって、トイレを使うのが怖いという人もいます。
怪談話の題材でトイレが選ばれやすいのは暗さの部分が大きく、そこから派生する不気味さも相まって様々な怪談話の題材となっています。裏を返せば、照明が明るく、暖かみがある状態では怪談話になりようがないことを意味します。
リフォームの際には照明が明るい状態にしておくことが大切であり、暖かみはもちろんのこと、安心感にもつながってきます。
1-4.汚れが目立つ床材
トイレを長年使っていくと便器も汚くなりますが、床材に関しても汚れが目立ちやすくなります。最近は男性も座って用を足すのが普通になりましたが、以前は立って用を足す人が多く、床に飛び散るケースも多く、そのせいで床が汚れ、いくら掃除をしても汚れが目立ってしまうことも。
またスリッパも履かずに素足で利用する際、足の裏の皮脂が付着し、それが蓄積していくことで黒ずみになることがあります。特にトイレの奥行きがさほどないところでは、スリッパすら置いていないケースもありますが、皮脂もまた汚れになりやすいのです。
意外と軽視されるのがホコリです。洋服などのホコリもあれば、トイレットペーパーなどから出るちょっとしたホコリも落ちやすく、それが皮脂と絡みついて汚れにつながることも。しっかりと汚れが落とせる床材で、こまめに掃除をしていれば問題はないですが、汚れが落としにくい床材だと目につきやすくなり、トイレの印象を落とします。
また床材に適した掃除方法もあり、あまり適さないやり方で掃除をすると逆効果になってしまうことがあるので、床材に適した掃除方法を見つけておくことが大切です。
2.おしゃれなトイレリフォームを行うためのポイント
おしゃれではないトイレについていくつか特徴をご紹介しました。次はおしゃれなトイレにするためにリフォームを行う際、大事なポイントをまとめています。
2-1.トイレの種類
まず注目したいのがトイレの種類についてです。トイレの種類と聞くと、和式と洋式を思い浮かべる人がいるかもしれません。しかし、洋式の中でも一般的なタンクありのトイレや、シャワーとトイレが一体になったタイプ、タンクレスタイプ、後ろにある給水管などを隠すキャビネットがついたトイレなど様々あります。
キャビネット付きにすることで物理的な狭さは改善できなくても、創意工夫によって狭さを感じさせないようにすることが可能です。もちろんタンクレスであれば物理的に広げることができるので、トイレの種類によってオシャレなトイレにさせることはできます。
和式だった場合は洋式に変えるだけでも十分オシャレなトイレになりますし、掃除の手間が省けるのもポイントに。昔の家屋では男子トイレにある小便器もついているところがありますが、これを撤去して広く使う選択肢も想定できます。
2-2.床材と壁紙
次に着目したいのが床材と壁紙です。床材も結構種類があり、フローリングや普通のタイル、プラスチックタイル、セラミック、クッションフロアなどがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、何を重視するかがポイントです。
例えば耐久性を考えるのであればプラスチックタイル、普通のタイルがいいですし、より暖かみを出したい場合にはフローリングがおすすめです。一方で掃除しやすさを考えればセラミックと何を重視するかで選ぶべき床材が変わります。
床材の色味という点ではプラスチックであれば自由に着色ができる分、バリエーションに富んでいますが、フローリングならではの自然な色味が暖かさや安心感、オシャレさにつながる側面も。
トイレの壁紙は落ち着いた空間を演出するために、暖色系、膨張色系がよく、真っ白や白に近い色を用いるのもいいですし、太陽光が入るトイレであれば淡い水色などを用いてより爽やかにすることも可能です。
柄のある壁紙を使うケースがありますが、柄によっては視覚的に狭さを感じてしまうことがあるため、できるだけ目立たないようにした方がいいなど、なるべくシンプルにするのがおすすめです。また柄があると壁紙を張り合わせる関係で、柄が途切れてしまうことも。統一感に欠ける分、オシャレさからは遠のきます。
そして、床材と壁紙のコンビネーションがオシャレなトイレかそうでないかを左右します。カラーコーディネートにもつながってくるため、リフォームをする際に業者に提示してもらったプランを見てオシャレと感じるかどうかで確かめていきましょう。
2-3.手洗い場
トイレのスペースに余裕がある場合、手洗い場をどうするかも検討の対象となります。タンクがあるトイレは手洗い場を兼用しているので、近くにタオルをかけるスペースを設けるなどの配慮が必要になります。
タンクレスだった場合は手洗い場を設けますが、手洗い器としてボウルを設置したり、埋め込む形にしたり、トイレ内のアイテムと組み合わせてちょっとしたコーディネートが行えます。このコーディネートでオシャレさを際立たせることも可能です。
トイレットペーパーや掃除道具などを収納するスペースと兼用にしたキャビネットタイプや、温水便座のパネルなど全ての要素を1つの場所に集約したシステムタイプもあり、こちらはスペースの余裕次第です。
2-4.照明
最後に照明ですが、蛍光灯のような白さでは落ち着きが出ないため、このケースでは暖色系、電球色系がおすすめです。ただリビングと同じ感覚で照明を選ぶとまぶしくて夜中にトイレに行く際、まぶしすぎて目が冴えてしまう可能性があります。そのため、トイレ用の照明としてリビングなどより若干暗めにするのが理想的です。
スペースに余裕がある場合は照明をおしゃれなものにすることで、落ち着いた空間にすることもできます。照明の色でも雰囲気はだいぶ変わるものですが、照明の形でも雰囲気を変えることができるので検討してみてはいかがでしょうか。
3.おしゃれなトイレリフォーム事例5選
実際にトイレリフォームを行い、おしゃれなトイレになったケースを5つご紹介していきます。
3-1.インパクトの強いトイレ
お子さんが大きくなったことでもう1か所トイレを設置したくなったというお客様。新しいトイレは、有効活用しきれていない半坪のスペースを活用することになりました。窓がないトイレなので明るさを演出するために活用したのが花柄の壁紙。遠目で見てもインパクトがある壁紙ですが、トイレの正面と天井に配置することで、明るさが際立ったトイレとなっています。
元々床は無垢材だったため、無垢材だと汚れがつきやすいため、白いクッションフロアを採用。コントラストをはっきりとさせたことで派手さがそこまで気にならず、明るさが際立ったトイレとなりました。工事期間は5日間で、リフォーム費用は税込50万円です。
▼▼詳しい施工事例はこちら▼▼
※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
3-2.手洗い器まで一新
築23年が経過し、元々手洗い器もついていたものの、いささか大きくてスペースのムダとなっていたお客様のトイレ。よりスペースを有効活用するほか、便器自体も古かったため、取り換えたいという要望です。そこで便器に関してはいわゆるタンクレストイレにし、空間をより有効活用することに成功します。
手洗い器に関しても奥行き分のスペースを確保していたものが、それらを撤去し、コンパクトな手洗い器に一新。以前は梁と壁のわずかなスペースに手洗い場をはめ込んだような形になっていましたが、新しいものに変えたことで雰囲気はより明るめに。床材も一新し、全体的に白さが際立つトイレとなりました。工事期間は6日間で、リフォーム費用は税込80万円です。
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3-3.非水洗から一変したトイレ
築30年ながら非水洗だったというお客様のトイレ。スリッパを履いてトイレに行かなければならず、冬の寒さや衛生的な問題などもあり、洋式トイレで手洗い器がついたトイレにしてほしいという要望がありました。採用したのはキャビネット付きトイレで、リフォーム前は小物が点在した状況だったのが、スッキリと収納され、オシャレさが出ています。
以前も手洗い器がありましたが、こちらもトイレリフォームで一新されており、オシャレ形をした手洗い器に変貌を遂げています。手洗い器が大きくなったことでより使いやすさが感じられ、お客様曰く「見違えるほど素敵なトイレ」に一変しています。ちなみに手洗い器からは温水が出るので、冬の寒い時期も安心です。工事期間は5日間で、リフォーム費用は87万円となっています。
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※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
3-4.元々あった棚を有効活用
同じ便器を23年使っているのでリフォームをしたいというお客様。掃除のしやすさをポイントに挙げたほか、家族が多いので水道代を気にしており、この機会に水道代がかからないようなトイレにしたいという要望が出されました。そこで節水タイプのタンクレストイレを採用し、便座も自動で開け閉めし、オート洗浄などの機能がつき、掃除のしやすさをクリアしました。
元々お客様のトイレに木の棚があり、これをリフォームの際も有効活用。木の棚にマッチするように、木目調がある白いクッションフロアに変更したことで全体的な印象がより明るくなりました。お客様自身もトイレに明るさを求めるなど、多くの悩み・不満を一気に解消した形です。工事期間は1日、リフォーム費用は税込32万円です。
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※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
3-5.トイレのスペースを拡張させたリフォーム
現状トイレが狭いと不満を持っているお客様。洗面所が狭くなってもいいのでとにかく広げてほしいというのが要望です。リフォーム前のトイレの広さは半坪程度で、車いすでも利用できる1坪への拡張がリフォームの目玉となっています。洗面所もリフォームの対象となっており、トイレも洗面所も引き戸に。引き戸にすることでより広く利用できます。
システムタイプの手洗い器を採用し、オシャレさを重視したシックな色使いが特徴的なトイレ。タンクレスにしたことで広さも大きくなり、ゆったりと利用することができます。お客様からは「豪華に見えます」というコメントもあり、大満足の仕上がりとなりました。工事期間は12日間で、リフォーム費用は税込125万円です。
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※リフォーム金額は当時の金額であり、現在も同じ価格とは限りませんのでご了承ください。
4.まとめ
トイレをオシャレにリフォームするには、色味を重視し、色と色とのコンビネーションにおいてどのように折り合いをつけられるかがポイントになります。特に床材の色が与える影響力は大きく、白の床材にすることで一気に明るさが出てくるなど、色が持つ影響力の大きさを物語ります。
窓がなかったとしても派手な柄の壁紙を用いることで明るさを演出することができるなど、創意工夫によってオシャレで明るいトイレにすることが可能です。あとは、何を重視するかも大事なポイントであり、広さなのか、それとも使い勝手なのか、明るさなのか、これらによっても方針は変わります。
これからトイレのリフォームを検討している方は、現状では何に一番不満を持っているのかを踏まえて、その不満が最大限解消でき、しかもオシャレになるようなトイレリフォームを目指してみてはいかがでしょうか。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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