【2023年版】マンション用ユニットバスのおすすめは?メーカー主要6社の商品を徹底比較!
更新日:2023.1.13.1.17
マンション用の浴室リフォームを検討されている方は「どのユニットバスが人気なの?主要なメーカーの特徴を知って比較検討したい。」と思うことがあるのではないでしょうか。
ユニットバスはさまざまな種類がありますが、メーカーやブランドによって強みや対応できることが変わってきます。
そこで今回は、マンション用のユニットバスに特化して主要メーカー6社のブランドを徹底比較しました。
これからユニットバスの商品を決める方や、マンション向けユニットバスの情報を集めている方はぜひ参考にしてください。
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1.お風呂・ユニットバスメーカー選びのポイント
2.マンション用ユニットバス人気ランキング
3.メーカー比較表
4.TOTOのマンション用ユニットバスの特徴
5.LIXILのマンション用ユニットバスの特徴
6.パナソニックのマンション用ユニットバスの特徴
7.トクラスのマンション用ユニットバスの特徴
8.タカラスタンダードのマンション用ユニットバスの特徴
9.クリナップのマンション用ユニットバスの特徴
10.まとめ
1.お風呂・ユニットバスメーカー選びのポイント
ユニットバスはさまざまな種類がありますが、メーカーやブランドによって強みや対応できることが変わってきます。次章以降に具体的なメーカーごとの特徴などをまとめていますので、まずは下記のポイントを参考にしてくださいね。
1-1.デザイン性
従来のお風呂・ユニットバスはデザインが限られており、単調なイメージがありましたが、最近のシステムバスはカラーやデザインのバリエーションが増えて、デザイン性の高い製品も豊富に打ち出されています。
基本的にユニットバスはシリーズごとに決められた中からパーツを選択し、必要に応じてオプションを追加して、プランを決めます。予算を踏まえたうえで、ユニットバス全体のイメージや、選択できる壁面パネルや浴槽、水栓などをもとに、メーカーやシリーズを決めていきます。
主要メーカー各社とも、シリーズごとに異なるコンセプトのデザインを打ち出しており、お好みの雰囲気のものがみつかるでしょう。パーツの選択は、例えば壁面パネルだけでもかなりのバリエーションがあります。デザインは木目調・石目調・モザイク柄など非常に豊富で、カラーも優しいパステル系からシックなダーク系まで様々あります。組み合わせを考えることもリフォームの楽しみのひとつですね。
1-2.掃除のしやすさ
お風呂・ユニットバスを選ぶ条件として、掃除のしやすさも重要なポイントとなっています。最近のお風呂・ユニットバスはメーカーごとに様々や工夫が施されています。まず浴槽では人工大理石やホーロー素材のものが、汚れにくかったり、お手入れがしやすかったりと人気です。床には皮脂汚れが付きにくい素材、乾きやすい素材などを使用しているメーカーもあります。
また、外して丸洗いできるカウンターや、髪の毛やごみをさっと捨てることのできる排水口など、細部にも工夫がされているお風呂・ユニットバスがたくさんあります。
1-3.快適性
最近では、より快適に入浴が楽しめるよう、浴槽やシャワーの工夫が進んでいます。浴槽内部の形状を工夫し、よりリラックスした姿勢を保てるよう、ヘッドレストやアームレストを付けたもの、腰かけるようにして半身浴が楽しめるような浴槽もあります。ワイドタイプの浴槽もあり、お子様のいるご家庭では親子で入浴しても窮屈でないので人気が高いです。他にも、お湯の中に霧より細かいミクロン単位の泡を発生させてしっかり体を温めるものも登場しています。シャワーは全身を包み込むようなオーバーヘッドシャワー、高さや角度を変えられるウェーブシャワーや、温泉のような打たせ湯を楽しめるようなものもあります。
さらに浴室の天井から、「ミストサウナ」としてミストが注がれるタイプもあります。
また、浴室の壁にテレビを設置したり、スピーカーを天井に取り付けたりと、浴室で過ごす時間を楽しむリフォームも進んでいます。
従来の「お湯に浸かる、体を洗う」だけの入浴スタイルから、ライフスタイルや家族構成に合わせていろいろなスタイルで楽しむ工夫が、ユニットバスに装備されるようになってきています。メーカーごとに異なるオプションの中で、ご自身のニーズに合うものを見つけてください。
1-4.価格
お風呂・浴室リフォームのパターンと、新しくするお風呂・ユニットバスのグレードによってよって価格は変わります。同じメーカーでもシリーズによってグレードが異なります。ご予算に合わせてお好みのメーカーのシリーズを選んでみてはいかがでしょうか。
一般的なパターン別の費用相場を見ていきましょう。
◆ユニットバスを新しくしたい(ユニットバス⇒ユニットバス)
ユニットバスを新しくする場合には、「グレード」と「サイズ」によってその相場は変わります。
ユニットバスには、簡易的な設備のローグレードのもの、デザイン性の高いもの、使い勝手が考えられているシャワーなどが装備されているハイグレードのものまであります。
ローグレードのタイプはマンションで標準的な0.75坪タイプであれば、50万円台~70万円台程度となります。
断熱材入りのミドルグレードを選ぶと、同じ0.75坪タイプで60万円台~80万円台程度となります。
ハイグレードのユニットバスになると、0.75坪タイプで90万円台~110万円前後となります。
◆在来浴室をユニットバスに変えたい(在来浴室⇒ユニットバス)
在来浴室からユニットバスにリフォームする場合には、上記の「グレード」に加えて、下地補強の必要が出てくる場合があります。
特に、築年数20年以上の在来浴室は、タイルのすき間などから水が染み込んでいるため、土台や壁の腐食が見られることが多くあります。その場合には、ユニットバスの費用に加えて、5万円~15万程度の下地の補強費用がプラスされる可能性があります。
◆在来浴室のままリフォームしたい(在来浴室⇒在来浴室)
在来浴室を新しくする場合、「浴槽の素材」と「床や壁の素材」によって大きく費用が変わります。
浴槽の素材には、以下のものがあります。
・FRP(強化プラスチック)
・人工大理石
・ホーロー
FRPを使用する場合、最も安価でリフォームすることができます。しかし汚れが目立ちやすいデメリットがあります。人工大理石やホーローは高額になりますが、汚れにくい、お手入れがしやすいというメリットがあります。費用の相場としては、床のタイル張り替えを含めると、次のようになります。
・FRP(強化プラスチック):40万円台
・人工大理石:50万円前後
・ホーロー:50万円台
こちらに加えて、パネルの上張りという、ユニットバスのような素材のパネルを張る工事を行う場合には、数万円程度の追加費用が必要となります。
1-5.マンション用と戸建て用のお風呂・ユニットバスの違い
お風呂・ユニットバスはマンション用・戸建て用の二つに分類されていますが、マンション用お風呂・ユニットバスの方はサイズが限られること、マンションでは近隣への挨拶や管理規約の範囲内におさまる工事など、気を付けなければいけない点がいくつかあります。詳しくみていきましょう。
◆マンション用お風呂・ユニットバスのサイズの特徴
マンション用のお風呂・ユニットバスはスペースが限られているため、戸建て用よりコンパクトなサイズ感であることが最大の特徴です。マンション用では1418といった長方形型の浴室が多く採用され、洗い場側のスペースが広くとられています。反対に戸建用お風呂・ユニットバスでは1616.1818など正方形型の浴室が多く採用されます。
◆機能面の違い
機能面の違いはほとんどなく、単純に同じシリーズのサイズ違いだと考えてください。
◆価格の違い
戸建て用とマンション用のお風呂・ユニットバスの価格の差は各メーカーのユニットバスによって違いますが、マンション用のお風呂・ユニットバスの方が高めの値段設定となっています。しかし数%の違いなのでそこまで大きく変わらないと考えていいでしょう。
◆マンションの管理規約をチェックする
マンションのリフォームは施工可能範囲が管理規約によって決められています。工事にかかる前に、 リフォームの規制の有無を確認しておきましょう。たとえば、浴槽の位置の移動に伴い、排気口、換気ダクトの工事が必要になるケースがあります。しかし、マンションによってはこうした工事ができない場合もあるため注意が必要です。
不安な場合は、事前にマンションの管理会社やオーナーに問い合わせをして許可をもらうのが良いでしょう。
◆運搬費用と運搬経路を確認する
マンションの浴室リフォームでは、運搬費用と運搬経路を事前に確認する必要があります。たとえば、エレベーターがないマンションであれば運搬費がかかります。通路が狭いとユニットバスを運ぶことが難しい可能性もあります。
環境によっては施工が難しい、運搬費用が大幅にかかるなどするので、契約前に経路と費用を確認しておくことが大事です。
◆近隣住民への挨拶と報告
マンションの浴室リフォームではどうしても騒音が発生します。そのため、近隣住民への挨拶と報告は重要です。
事前説明をしないまま工事にかかるとご近所の方にいい印象を与えませんので注意が必要です。また、リフォーム完了後にも挨拶回りをするといいでしょう。
ただ、このような近隣住民への対応はマンションによって方針が異なります。事前に管理会社に確認すると安心です。
◆マンションの外観に影響がないか
マンションの管理規約とともに、リフォームによってマンションの外観に影響がないかも確認しましょう。たとえば、窓を取りつけるために穴をあけるなどはNGとなることが多いです。
管理会社に事前に問い合わせておくことで、リフォームの可能範囲がわかります。
◆ジャグジー風呂の規制の有無の確認
マンションによっては、「ジャグジー風呂」の取り付けに関する規制がある場合もあります。ジャグジーは振動音があるので、近隣に振動や音が響き、そこからトラブルに発展することもあります。ミストサウナも同様のトラブルが起こる可能性があるため、注意しましょう。
ジャグジーやミストサウナを取り付けたい場合、あらかじめ管理規約の確認をしておくといいでしょう。
設置しても問題なければ、リフォームのプランに含めてしまうとお得に取り付けることができます。
1. マンション用ユニットバス人気ランキング
まずは、マンション用ユニットバスの人気ランキングを1位から5位まで紹介します。
1位:LIXIL「リノビオV」
2位:TOTO「マンションリモデルバスルームWHシリーズ」
3位:TOTO「シンラ(マンションリモデル向け)」
4位:LIXIL「スパージュ(マンション向け)」
5位:パナソニック「MRシリーズ」
マンション向けのユニットバスでは、LIXILの「リノビオV」をはじめとしてTOTO、パナソニックが特に人気が強い傾向があります。
次章からそれぞれのメーカーの特徴について詳しく見ていきましょう。
▼▼浴室リフォームおすすめ商品ランキング 詳細はこちら▼▼
2.メーカー比較表
マンション用ユニットバスを提供している主要メーカーの特徴や価格などを表にまとめました。
メーカー | 特徴 | ブランド | 商品価格(税抜) |
TOTO | ・ほっカラリ床 ・ゆるリラ浴槽 ・コンフォートウエーブシャワー など |
マンションリモデルバスルーム | 416,000円~ |
シンラ | 1,109,000円~ | ||
LIXIL | ・キレイサーモフロア ・くるりんポイ排水口 ・サーモバスS など |
リノビオV | 859,000円~ |
ソレオ | 736,000円~ | ||
スパージュ | 1,066,000円~ | ||
パナソニック | ・スゴピカ浴槽 ・スゴピカ水栓 ・スゴピカカウンター など |
MR | 840,000円~ |
Lクラス | 1,428,500円~ | ||
リフォムス | 1,195,000円~ | ||
トクラス | ・うつくし浴槽 ・高断熱浴槽 ・やわらぐフロア など |
ヴィタール | 843,000円~ |
タカラスタンダード | ・鋳物ホーロー浴槽 ・キープクリーン浴槽 ・キープクリーンフロア など |
伸びの美浴室 | 401,000円~ |
クリナップ | ・浴室まるごと保温 ・高断熱浴槽 ・スタイルシェルフ など |
アクリアバス | 951,000円~ |
ユアシス | 697,000円~ |
3.TOTOのマンション用ユニットバスの特徴
トイレのメーカーとして知名度の高いTOTOは、ユニットバス商品も人気があります。
マンション向けでは「マンションリモデルバスルーム」と「シンラ」の2つのブランドが特におすすめです。
特徴や商品のポイントを詳しく解説します。
3-1.特徴・おすすめポイント
TOTOのユニットバスはクッション性の高い「ほっカラリ床」や、高さや角度を変えられる「コンフォートウエーブシャワー」が特徴的です。
◆ほっカラリ床
「ほっカラリ床」はクッション層が入った柔らかな素材の床で、断熱性だけでなく衝撃も吸収してくれます。
お風呂に入っているときに滑ったり転倒したりする危険が軽減されるため、お子様や足腰の弱い方がいるご家庭におすすめです。
またポカポカと温かい状態をキープでき、従来の断熱性がない床に比べると足の裏の温度がまったく違うという検証結果もあります。
◆コンフォートウェーブシャワー
TOTOのもうひとつの特徴は「コンフォートウエーブシャワー」です。
シャワーの高さや位置を自由に調整できるため、ちょうどいい角度に固定して快適なバスタイムを過ごせます。
また吐水口はウエーブ上になっており、内部で渦を巻き起こしてから噴出することでウエーブした水が出てきて心地よさを感じられます。
従来のシャワーと比較すると約35%の節水効果があることもポイントです。
3-2.おすすめユニットバス「マンションリモデルバスルーム」
TOTOのマンション向けのブランドは「マンションリモデルバスルーム」がおすすめです。
ラインナップとしては2021年8月に加わった「シンラ(3-3で解説)」「ひろがるWYほっカラリ床シリーズ」「もっとひろがるWBシリーズ」のほか、「ひろがるWTシリーズ」「WHシリーズ」など、種類が豊富にあるのでニーズに合わせて選ぶことができます。
中でも特に高い人気を誇るのが、ランキングに登場した「WHシリーズ」です。
滑りにくく乾きやすい「カラリ床」や、水垢がこびりつかない「お掃除ラクラク鏡」を標準搭載しており、機能性が充実しています。
またマンションの小さな浴室にも対応できるので、1014などのコンパクトなユニットバスでもバリエーション豊富なデザインを選択できることも好評です。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・カラリ床 ・お掃除ラクラク鏡 ・追い炊き機能 ・洗面器取り付け ・小スペース対応 |
価格(税抜) ※WHシリーズ |
454,000円(Tタイプ1014)~ 416,000円(Sタイプ1014)~ |
対応サイズ | 1014・1115・1116J・1216J |
▼▼▼TOTOマンションリモデルバスルームを使った施工事例はこちら▼▼▼
3-3.おすすめユニットバス「シンラ」
「シンラ」は、TOTOマンション向けユニットバスの中でもハイグレードなブランドです。
人工工学をもとに作られたなめらかな曲線の浴槽や、安定して入浴中に体を支える設計がポイントとなっています。
シンラは戸建て向けにも展開されていますが、機能に違いはありません。大きな違いとしてはマンション向けの方はタイプやサイズ展開が限られることです。
ただ小さいサイズからの展開があるため、コンパクトなユニットバスでも設置しやすい点はメリットといえます。
また肩や腰の位置からお湯が出てくる「肩楽湯」「腰楽湯」などの機能があり、一般的な浴槽よりも体を芯から温めることが可能です。
上質な空間を演出する照明も設置できるため、バスタイムがより充実した時間になるでしょう。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・ほっカラリ床 ・ファーストクラス浴槽 ・楽湯(肩楽湯、腰楽湯) ・調光調色システム ・コンフォートシャワー ・オーバーヘッドシャワー ・浴室テレビ、浴室オーディオ ・魔法びん浴槽 ・断熱材パック、断熱防水パン ・お掃除ラクラク排水口 ・床ワイパー洗浄 ・おそうじ浴槽 |
価格(税抜) | 1,931,000円(Rタイプ1416J)~ 1,447,000円(Dタイプ1216J)~ 1,109,000円(Cタイプ1216J)~ |
対応サイズ | 1216J・1317J・1318J・1416J・1418J・1620J |
▼▼TOTO「シンラ」の特徴や口コミについて詳しくはこちら!▼▼
▼▼TOTO「シンラ」の人気のカラーランキングはこちら!▼▼
4.LIXILのマンション用ユニットバスの特徴
次に紹介するのはLIXILのマンション向けユニットバスです。
「スパージュ」、「リノビオV」、「ソレオ」を展開しています。
おすすめポイントと商品の特徴について解説します。
4-1. 特徴・おすすめポイント
LIXILのユニットバスの特徴は、汚れが付きにくい「キレイサーモフロア」や温かさをキープできる「サーモバスS」が挙げられます。
◆キレイサーモフロア
「キレイサーモフロア」は、高い撥水性を持ち皮脂汚れが付きにくい加工を施した床材です。
また独自の断熱層を使用しており、床を歩いたときに冷たさを感じにくい構造であることもポイントといえるでしょう。
「リノビオV」には「キレイサーモフロア」は標準搭載されています。
◆サーモバスS
LIXILのユニットバスは「サーモバスS」というJIS規格に準拠した浴槽を使っています。
浴槽の外側と組フタ、それぞれに保温材を使っているためお湯が冷めにくく、従来の浴槽に比べると水温の低下を2分の1程度に抑えられます。
4-2. おすすめユニットバス「リノビオV」
マンション向けユニットバス「リノビオV」とコンパクト浴室用「リノビオFit」はリフォーム用に作られたマンション用ユニットバスです。
中でも特に人気が高いのは、ランキングでも1位になった「リノビオV」です。
人造大理石を使用した「ルフレトーン浴槽」は、なめらかな質感で触り心地に定評があります。
また、最大限スペースを広げられる「ロング浴槽」、内側にベンチがある「ワイド浴槽」、アームレストがある「ストレート浴槽」などバスタブの種類も豊富です。
さらに、浴槽内に握りバーの設置や、段差を低くするなど、安全性を高めるユニバーサルデザインも特徴のひとつです。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・ルフレトーン浴槽 ・まる洗いカウンター ・キレイサーモフロア ・くるりんポイ排水口 ・サーモバスS ・キレイドア ・コーナーシェルフ ・キレイ鏡 ・スリムレクタ照明 |
価格(税抜) | 1,335,000円(Nタイプ1116)~ 1,181,000円(Kタイプ1116)~ 1,025,000円(Sタイプ1116)~ 961,000円(Fタイプ1116)~ 859,000円(Eタイプ1116)~ |
対応サイズ | 1116・S1216・1216・W1216・1218・1316・W1316・1317・1416・1418・1616・1620など |
▼▼LIXIL「リノビオV」商品ページはこちら▼▼
4-3. おすすめユニットバス「ソレオ」
LIXILのマンション向けユニットバスでもうひとつおすすめする商品は「ソレオ」です。
「バスルームを清く、正しく、美しく」をコンセプトにしており、リノビオVと同様に「ルフレトーン人造大理石浴槽」を搭載しています。
また「ソレオ」は上品で格式高いデザインがコンセプトでもあり、キャビネットや手すりはメタル調やブラックが基調となっています。
「オーバーヘッドシャワー」や「打たせ湯」の導入も可能なため、ワンランク上のユニットバスを設置したい方におすすめです。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・ルフレトーン浴槽 ・メタル調&ブラックアイテム ・打たせ湯 ・オーバーヘッドシャワー ・ユニバーサルデザイン ・サーモバスS |
価格(税抜) | 3,393,000円(Gタイプ1822)~ 1,035,000円(Sタイプ1116)~ 944,000円(Kタイプ1116)~ 828,000円(Eタイプ1116)~ 736,000円(Pタイプ1116)~ 1,249,000円(Nタイプ1116)~ |
対応サイズ | 1116・1216・1317・1416・1418・1616・1618・1620・1822 |
4-4. おすすめユニットバス「スパージュ」
「スパージュ」は気持ちよさや充実した機能を求める人向けの上位ブランドです。
戸建て用にも展開していますが、マンション向けはサイズの選択肢が少ないことが主な違いです。
スパージュに搭載されている、科学的な視点から心地よさを突き詰めた「Sリラックステクノロジー」は、肩湯を浴びながら半身浴をすることも可能です。
とある検証結果では「全身浴」よりも「肩湯と半身浴」の方がリラックス効果を得られるといわれており、スパージュなら少ない湯量でも体を十分温められる機能性を持ち合わせています。
また空気を含んだ柔らかなお湯が流れ出る「アクアタワー」を付けたり、贅沢なホテルにいるかのような「打たせ湯」を自宅で楽しんだりできます。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・ベール吐水「肩湯」 ・ウェーブ吐水「肩ほぐし湯」 ・ウェーブ吐水「腰ほぐし湯」 ・オーバーヘッドシャワー ・打たせ湯 ・グランフィット浴槽 ・リクライニング浴槽 ・ベンチカウンター |
価格(税抜) | 2,238,000円(PZタイプ1216)~ 1,550,000円(PXタイプ1216)~ 1,786,000円(CZタイプ1216)~ 1,196,000円(CXタイプ1216)~ 1,066,000円(BXタイプ1216)~ |
対応サイズ | 1216・1316・1317・1416・1418・1616・1618・1620 |
5. パナソニックのマンション用ユニットバスの特徴
パナソニックのマンション用ユニットバスは「MR」、「Lクラス」、「リフォムス」を展開しています。
メーカーの特徴やポイントについて紹介します。
5-1. 特徴・おすすめポイント
パナソニックのユニットバスは、洗浄力の高さが自慢の「エステケアシャワー」や清潔さをキープする「スゴピカ浴槽」などが特徴的です。
◆エステケアシャワー
「エステケアシャワー」は、空気の泡を含んだ水がシャワーから吐水される機能です。
マイクロバブルを出すことで肌に付着した汚れを除去できて、心地よい水が肌に当たります。
また従来のシャワーヘッドより約15%の節水機能が付いているので、光熱費の削減も期待できます。
◆スゴピカ浴槽
「スゴピカ浴槽」はパナソニックのどのグレードにも標準搭載されている仕様です。
撥水・撥油性が高い有機ガラスを使い、浴槽に皮脂汚れや水が残って付着しまうのを防げます。
お手入れの際は布巾などで軽く汚れを拭きとるだけなので、日々の掃除の手間も軽減できるでしょう。
5-2. おすすめユニットバス「MR」
パナソニックのマンション向けユニットバスの中でも、特におすすめなのは「MR」です。
機能面では、水や汚れの付着を防ぐ「スゴピカ素材」やカビの繁殖を抑える「ナノイー搭載乾燥機」などがあります。
また「MR」はデザイン面のバリエーションが豊富なこともポイントです。
全面同じ柄のパネルは合計19パターン、正面の壁をアクセントにするプランは合計30パターンと、プランごとに多様なコーディネートができます。
クラシックなモノクロから落ち着いた木目柄、ベーシックなホワイトなどさまざまなパターンがあるので、イメージに合う壁柄を見つけられるでしょう。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・スゴピカ浴槽 ・スゴピカ水栓 ・スゴピカカウンター ・ナノイー搭載カビシャット暖房換気乾燥機 ・スミピカフロア ・ささっとキレイ排水口 |
価格(税抜) | 840,000円(ベースプラン1116)~ |
対応サイズ | 1116・1216・1216.5・1218・1316.5・1317・1416・1418・1618・1620 |
5-3. おすすめユニットバス「Lクラス」
「Lクラス」は、パナソニックのユニットバス中でも最上位のグレードです。
戸建て、マンション向け両方で展開しています。違いはマンション向けはサイズバリエーションが少ないことです。
大きなバブルが噴出する「リゾートバブル」や重厚な風合いの「グロリアカウンター」など、格式高い浴室を演出できる機能が豊富に備わっています。
またユニットバス内にシアターを設けたりするなど、自分のライフスタイルに合った仕様の変更ができることも大きな特徴です。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・リゾートバブル ・酸素美泡湯 ・ウォールラインLED照明 ・オーバーヘッドシャワー ・グラリオカウンター ・スゴピカ素材 |
価格(税抜) | 1,428,500円(ベースプラン1317)~ |
対応サイズ | 1317・1418・1616・1618・1620 |
5-4. おすすめユニットバス「リフォムス(マンションリフォーム用)」
リフォーム向けのユニットバスブランド「リフォムス」。
戸建て、マンション用両方で展開しています。違いはマンション向けでは機能・仕様の一部が省かれていることと、小さいサイズからの展開があることです。
天井や窓の大きさ、デザインを柔軟に変えられるので、浴室を大幅に改修したいときにもおすすめです。
リフォムスの機能の中でも特徴的なのは、手すりと棚が一体になった「おきラク手すり」でしょう。
立ち上がる際につかまることもでき、シャンプーなどの収納にも使えるスグレモノです。
さらに水栓は「らくピタ水栓」「ライトタッチ水栓」から選ぶことが可能で、使いやすさに定評があります。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・スミピカフロア ・スゴピカ浴槽 ・スゴピカ水栓 ・おきラク手すり ・保温浴槽 ・オイルヴェール酸素美泡湯 ※戸建て用にあってマンション用にない仕様 ・スマイル浴槽 ・スゴピカカウンター ・床暖房 ・Theシャワー ・ゲンキ浴ミスト |
価格(税抜) | 1,057,000円(ベースプラン1116)~ |
対応サイズ | 1116・1216・1216.5・1218・1316.5・1317・1416・1418・1618、1620 |
6. トクラスのマンション用ユニットバスの特徴
トクラスのマンション用ユニットバスは「ヴィタール」というブランドがおすすめです。
ヤマハグループならではの質感の浴槽や、マンションでもゆったり入れる大きさのバスタブが特徴的です。
6-1. 特徴・おすすめポイント
トクラスのユニットバスは発泡層が入った柔らかなフロアや、独特の光沢を持つ人造大理石浴槽がポイントです。
◆やわらぐフロア
「やわらぐフロア」は発泡層が挟まれた、柔らかな歩き心地を感じられる床材です。
小さなお子様と一緒に入浴されるご家庭や、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭ではクッション性のある床を使うと安心できます。
また、ガード層は38㎜の厚さで冷気が入ってくるのを防ぎ、足元の温かさをキープできます。
◆うつくし浴槽
ヤマハのグループ会社ならではの、独特な質感を持った「うつくし浴槽」。
独自に開発した人造大理石を使用し、なめらかな触り心地やパールのような光沢を放ちます。
入浴するときの質感だけでなく、目で見ても楽しめることがポイントといえるでしょう。
6-2. おすすめユニットバス「ヴィタール」(マンションリフォーム専用)
「ヴィタール」はマンション用ユニットバスの中でも、バスタブの大きさに定評があります。
配管スペースを小さくすることで、従来は膝が曲がってしまうようなサイズのバスタブでも足を伸ばして入浴できます。
マンションではサイズが小さめのユニットバスもありますが、最大限スペースを活用することで、ゆったりしたバスタイムを過ごせるでしょう。
また「高断熱浴槽」や空気を含んだ水を吐水する「節水水栓」、光熱費を抑えるダウンライトなど、お財布にも環境にもやさしい設備が盛り込まれています。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・うつくし浴槽 ・業界最大クラスのバスタブ ・高断熱浴槽 ・やわらぐフロア ・丸型LED ・スプレーシャワー ・節湯水栓 |
価格(税抜) | 913,000円(C(カウンター)プラン1116)~ 843,000円(B(ベーシック)プラン1116)~ |
対応サイズ | 1116・1216・1216.5・1316.5・1317・1418 |
7. タカラスタンダードのマンション用ユニットバスの特徴
タカラスタンダードは、マンションと戸建て住宅2階向けのブランド「伸びの美浴室」を展開しています。
特徴やブランドのおすすめポイントを見てみましょう。
7-1. 特徴・おすすめポイント
タカラスタンダードのユニットバスの特徴は「鋳物ホーロー浴槽」を選択できることや、お手入れのしやすさに配慮した「キープクリーンフロア」などがあります。
◆鋳物ホーロー浴槽
タカラスタンダードのユニットバスは「ホーロー」を使った浴槽を選べることが他にはないポイントです。
ホーローとは金属素材にガラス質を焼き付けたもので、食器や鍋などによく使われています。
FRP素材を使った浴槽よりも体が温まるスピードが速く、耐久性に優れているためキレイなまま長く使用できます。
高級ホテルの客室でも使われるような、高い品質を誇る素材といえるでしょう。
◆キープクリーンフロア
タカラスタンダードのユニットバスでは、お手入れのしやすさを追求した「キープクリーンフロア」を導入できます。
従来のFRP素材は目地がこまかく、汚れが溜まったりカビが繁殖したりすると掃除が大変です。
「キープクリーンフロア」なら目地の数が少なく、幅が広いので汚れやカビがこびりつきにくい仕様になっています。
また表面はコーティングされているため水はけがよく、ヌメリの抑制にも効果があります。
◆ぴったりサイズシステムバス
2間口と奥行を2.5cm刻みでカスタマイズできる「ぴったりサイズシステムバス」という機能があり、浴室のスペースを最大限有効活用することが可能です。
Pタイプ以外に対応できるサービスです。
7-2. おすすめユニットバス「伸びの美浴室」
タカラスタンダードのマンション用ユニットバスは「伸びの美浴室(のびのびよくしつ)」がおすすめです。
壁パネルはタカラスタンダードが得意なホーロー製で、マグネットも使えます。収納棚を好きな場所に取り付けたり、お子様の遊びにも役立つでしょう。
また、天井、浴室パネル、浴槽など各箇所に保温材を使っているため、冬場でも温かさをキープできます。
工事の際は騒音や振動・水漏れなどを抑えて、大掛かりな工事が不要であることもいい点といえるでしょう。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・鋳物ホーロー浴槽 ※上位プランのみ ・キープクリーン浴槽 ・キープクリーンフロア ・ホーロークリーン浴室パネル ・ぴったりサイズシステムバス※Pタイプ除く ・パーフェクト保温 |
価格(税抜) | 401,000円(ベーシックPタイプ1216)~ 498,000円(ベーシックSタイプ1216)~ 523,000円(ベーシックJタイプ1216)~ 686,000円(ベーシックDタイプ1216)~ 897,500円(ハイグレード1216)~ |
対応サイズ | 1216・1317・1418・1616 |
8. クリナップのマンション用ユニットバスの特徴
最後に紹介するのはクリナップのユニットバスです。
ブランドは「アクリアバス」と「ユアシス」の2種類があり、マンションと戸建て関わらず提供しています。
8-1. 特徴・おすすめポイント
クリナップのユニットバスは保温性・断熱性の高さや「とってもクリンカウンター」などが特徴的です。
◆保温性・断熱性
クリナップは保温性の高さに力をいれたユニットバスを展開しています。
たとえば1分間で床の温度を25度にする「床夏シャワー」、浴室を外側から温める「浴室まるごと保温」などの設備が搭載されています。
寒い時期に起こりやすいヒートショックの防止にもなり、寒さから体を守ることが可能です。
◆とってもクリンカウンター
「とってもクリンカウンター」は、収納バーから丸ごと外してお手入れできるカウンターです。
掃除する際に取り外した状態で壁をキレイにできるので、スキマなどに汚れが蓄積せず清潔なまま利用できます。
カウンターが不要な場合は取り外したままにしておけば、洗い場を広く使えるというメリットもあります。
8-2. おすすめユニットバス「アクリアバス」
クリナップのユニットバス「アクリアバス」は、誰でも入りやすいデザインが特徴的です。
たとえば、浴槽のまたぎ部分は7.5cmと低めに設定されており、大きな動きをせずに浴槽に入れるのでご高齢の方などの転倒を防げます。
もしくは、浴槽の淵に座れるほどのスペースがあるので、一旦腰を下ろしてから浴槽に入ることも可能です。
また洗い場には「サポートバー」が設置されており、しゃがむときや立つときに体を支えるのに役立ちます。
形が「かまぼこ型」になっているので、少しの力でしっかりホールドできるところもポイントです。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・床夏シャワー ・浴室まるごと保温 ・高断熱浴槽 ・スムーズ浴槽 ・サポートバー&シェルフ ・足ピタフロア ・とってもクリンカウンター |
価格(税抜) | 951,000円(1216)~ |
対応サイズ | 1216・1318・1616・1618・1717・1621・1625 |
8-3. おすすめユニットバス「ユアシス」
「ユアシス」は、床や浴槽の底面に滑りにくい床材「足ピタフロア」や「足ピタパターン」を起用していることが特徴的です。
足腰が弱い方にとっては、安心して入浴できる要素のひとつになるでしょう。
また、洗い場が温かいままになる「浴室まるごと保温」や、浴槽の水温をキープする「高断熱浴槽」の2つの保温・断熱設備があることもポイントです。
浴室の空気も温かくなるので、外との気温差を心配せずにリラックスして入浴できます。
項目 | 内容 |
主な機能・仕様 | ・浴室まるごと保温 ・高断熱浴槽 ・スタイルシェルフ ・足ピタフロア ・とってもクリンカウンター ・ヘアキャッチャー |
価格(税抜) | 970,000円(スタイルプラン1216)~ 797,000円(スタンダードプラン1216)~ 697,000円(ライトプラン1216)~ |
対応サイズ内容 | 1216・1616・1621 |
まとめ
今回はマンション用ユニットバスの主要メーカーのブランドを徹底比較しました。
ユニットバスの導入にあたって大切なことのひとつは「ユニットバスが生活にマッチし、家族が満足すること」です。
最初からメーカーを絞るのではなく、使いたい設備や改善したい現在の状況など、理想のライフスタイルにそって最適な商品を見つけていただければと思います。
<著者情報>
大谷 正浩
ハイウィル株式会社 本部長
1961年生まれ 東京都北区出身
大学卒業後、原宿のレディスアパレルメーカーに就職。3年目で営業売上げNo.1を獲得。
他業種での営業力を試してみたくなり、東京ガスの関連会社へ転職。建設業界でのキャリアが始まる。
建築を基本から学び、当時の上司の励ましもあり温水暖房システムTESの販売台数において、東京ガス本社営業部長賞を受賞。
その後システムキッチンの専門会社の社長より誘いを受け、初の水まわり業界へ。
システムキッチンの会社で10年の経験ののち、インテリアリフォーム会社の社長からの誘いがあり、リフォームインテリア業界へ。
2003年、ハイウィル株式会社四代目代表である稲葉と出会い、当時稲葉が設立したばかりの株式会社リブウェルに入社。
得意な水周りリフォームと木造リノベーションを担当。
現在はハイウィル株式会社にて性能向上に特化した、日本初の木造フルリノベーション&リノベーションメディア「増改築.com®︎」にて、水周り住宅設備機器や内装仕様の提案を日々行いながら、全国水まわりリフォームサービス「水周りリフォーム館」において、館長として運営を担当。全国の加盟店と共に水周りリフォームの提案、施工管理業務に従事している。
水周りリフォーム館館長として、テレビ朝日、FM東京での出演経験あり。
趣味は、モータースポーツ観戦(元A級ライセンス、40年間無事故)とハードロック鑑賞。仕事に息詰まったら、XJAPNを聞いて気合をいれている。
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